我が家のねこはな
どうでも良い話


イメージ結婚
やっぱり
一番の迷い道は結婚かな。


17歳で知り合って
結局
迷って迷って迷った挙句
結婚する事なく
・・・・・
30年も付き合っていたのに
別れてしまった。
・・・・・・・
少し前までは
一生一緒にいようと    
       思っていたのに。
・・・・・・・・・・・
もう、戻れない。
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ーーー ひとりで大丈夫か?って聞いたよね。 ーーー 


      


思い出す
イメージ・公園   公園

小さい頃良く遊んだウチの近くの公園。
昔、若い頃・・・時々、立ち寄った公園。

今は通勤途中に横切っている。


公園で
木の下に小さな穴があって、そこには蝉の赤ちゃん『地蝉』がいるんだって。
それを掘り起こして持って帰り、ウチのカーテンにしがみつかせる。
そしたら
だんだん、背中が割れて地蝉の透明なハネがあらわれ立派な蝉になるんだって。
ウチに居ながら蝉の観察が出来る。
すごくきれいで感激するよって・・・少年のように眼を輝かせて話していた。

今年の夏、この公園を横切った時、思い出して切なくなった。

イメージ・教会



私は3人兄弟の末っ子に生まれ、好きなように生きてきた。
家族にそして彼に守られて・・・・・
上の二人は別に世帯を持っていたけど、いつも私や両親の事を気遣ってくれた。
私は築100年は経つんじゃないかと思う位古いけど住みやすい家に両親と3人で暮らしていた。


2002年 人生の転機と思われる位色んな事があった。

後半、転勤話が持ち上がり、この時も迷った。
転勤するか、残るか、辞めるか、結婚するか、別れるか。

--- 転勤した。---
--- 別れた ---

彼とはたまに会って食事をする友達になった。



2005年
古くなった家を建て直すか、引っ越すか。
引っ越し=自立 
建て直す=一生この家にいるか。

---建て直す事になった。---


彼とはもう会わない事に決めた。

2006年
仕事と建築の打ち合わせ仮住まいへの引っ越しなどと、本当に忙しい毎日を過ごしていた。

2007年
彼とはメールや電話では何度もやり取りしていたけれど、自分で決めた事だからと会わずにいた。
でも
彼の誕生日には会っても良いかなと思っていた。その頃なら、家も建って落ち着いているだろうから。
家が新しくなって引っ越しが済んだら会おう、って。

彼と会わなくなって1年が経ったある日、
彼が余命幾ばくもない病に侵されていて最後に会いたいと言った。
私はすごく忙しかったし彼の言う事を信じなかった。

・・・・・その話が本当だとわかった時、どうするべきか迷った。・・・・・

会いに行くか、会わないか・・・・・

私は会わない事にした。
唇かみしめて、目をつむり、認めない事にした。

彼はどこかで好きなように過ごしていると思いたかったから。
彼がこの世から居なくなるなんて信じたくなかったから。
会ってしまったら、放っておけないに決まっている。居なくなった時の喪失感に耐える自信がなかった。
だって・・・・・・
私はこれから一人で生きていかなければならない。彼がいなくなる事を認めたくなかった。

でも・・・・・迷った。

誕生日は会うって言ってたし約束したし・・・・

家も完成したし、引っ越しの日も決まった。


誕生日の前日、様子を見に病院へ行った。力なくベッドに横たわった彼を見て、後悔した。
30年も一緒にいたのに、何て自分勝手で酷い人間だろうと。泣きながら家に帰った。
誕生日のその日はどうしても仕事を休めなくて、仕事が終わったら会いに行こう、って。
明日からは少しでも多く、時間の許す限り彼と過ごそうと思った。
なのに・・・・・
次の日、仕事が終わってすぐに会いに行ったけど、もう間に合わなかった。

二度と会う事が出来なくなった。

2008の夏、ひとつ上だった彼は私と同い年になった。





私の精神は2つに別れたように
一人になった時や通勤電車の中でウォークマンを聞いている時
気付いたら泣いている事が良くあった。
なのに
(1年会わなかった為か)私は喪失感で壊れる事無く、生きている。
冗談を言って笑ったり、怒ったり、何事もなかったように生きている。
でも
夜になると泣きながら眠っていた。
なのに
思い出さない時間がある。
自分の冷たさを思い出すと消えてなくなりたいと思う。

そんな1年が経った今、
忘れている時間が多くなり、夜になっても一人になっても
思い出話も泣かずに出来るようになった。

時間の流れに戸惑ったり、感謝したり。

猫や花に癒され、生きている。
不思議な気分。