(第一章)こんな所にいたミレニアムのお初物語


  

釣友が転勤し1月より小生のチヌ落とし込みグル−プも

殆ど転勤となり小生も今年は釣行しておらずこの4月

からぽつぽつ始めました。             

本日は木曜日ですが課員に順番に有休を奨励し管理職

ながら、有休というわがままで釣行をさせて頂きました。

昨夜来の雨も上がり、風もなく満潮がAM10:40濁りも

入り絶好のコンディションでした。

小生がホ−ムグラウンドにしているポイントが何やら工事中

の様子なので別のポイントへ。

1〜2時間程頑張りましたがあたりすら無し。隣で3枚目を

釣り上げているので、むかついてポイント移動

(隣はエビまきで浮釣りでした。小生のグル−プでは、

落とし込みに撒き餌は厳禁です。釣り荒れますから)

やはりホ−ムグラウンドが良いと思い、道具をかついで

約1kmの移動。道具を置くとそこに「意外」にも「イ貝」

が落ちていました。既に帰った人の置きみやげか?

調べると乾燥はさほどでもなく「使用可」。それで5〜6ヶ

失敬してカニ桶へ。気分を一新して挑戦しましたが、

工事中の音で気が散ってイライラ。「叱られるかな」と思い

ながら工事の邪魔にならないよう端っこを大きく迂回し

ホ−ムグラウンドの最先端の船着き場へ

(ここは丸い、直径5mくらいの係留場になっています)。

そこで、仕掛けから一新しました。

1.2号のフロロカ−ボンと貝専用の4号針で仕掛けを作り

直し拾ったイガイで、船着き場の上流から落として船着き場

の下にイガイを送り込むようにしていました。小生の落とし込

みは前打ちと同様で、目印を付けないで、竿先であたりを

見ます。

おもりの分竿先が曲がっているのですが、急に「すっ!」と

曲がりが無くなりました。「根がかりするにはタイミングが

おかしい」と、ひょいと合わせると、ラインが唸りぐっと張って

次にぐんぐんとすごい締め込みが・・「やった!ミレニアムの

お初やで」なんてやり取りしていると、船着き場の中に潜り

込まれそうであわてました。

コンクリ−トなので「擦れるとアウトや」と必死に竿を

沖へ沖へ・・・

やっと浮き上がってきて水面でばしゃばしゃやってるが

船着き場の下で姿は見えず。やっと引っぱり出して

お顔を拝見。

「一度空気を吸わせたら後はおとなしくなる」と思い

タモを用意したとたんに今度は沖に向かってすごい勢い

で潜り始めた。「なんちゅう奴や、根性あるな、こっちも

負けへんで」と、4.6mの竿が伸されそうになりながら

必死でこらえ「1.2号のフロロカ−ボンよ頼むから切れ

るな」と頑張っていました。腕がしびれかけた頃やっと

たぐり寄せて・・・・・とそこから、敵もタモを見てから

又ファイト「もうあかん、腕がしびれとる」と竿を上げるのが

やっとでしたが、敵も力尽きたかたぐり寄せられて

やっとタモに入りました。

タモを片手で上げようとしましたがズッしりとした重量感

があり上がってこない。

「とにかく竿を置いて、両手でタモを縮めて」と・・・・

で船着き場に上げたチヌをみてビックリ「でかいな!」。

測って見ると46cm。「新記録かと思ったのに一昨年

のと同じタイ記録か」(黒ダイだけにタイ記録でした)

「これは、すごいファイトするし重いはず。よく1.2号で

釣り上げたな」と自分に感心しました。

時間はAM10:30でした。

それから1時間ほどは、腕のしびれが取れず、

興奮もおさまりませんでした。それからは、別に

あたりも無く帰路へ。

でミレニアムのお初は刺身にして頂きました。                                                                                                           以上

 釣行録に戻り他の話も読む