冬の鰈狙いで・・・!


(その1)

懐かしい場所だった。
10年ほども前であったでしょうかね?
まだチヌ釣りを始める前の頃だった。
地元のおじさんに「投げで鰈が釣れる」と
聞いて   でかけた場所だった。
100m程前方にテトラの一文字(波よけのね!)があり

その手前に鰈が入ってくる。
さすがの漁師もこの浅瀬の内海に、

網は仕掛けないだろうと思ってた。

当時は釣友3〜4人と常に一緒だった。


餌はお決まり(?)の「マムシ」と「青ムシ」。
*「マムシ」っても蛇じゃないから(*^_^*)

酒とビ−ルもありで、釣りと言うより
宴会でしたね。

それでも、鰈は釣れてましたね。
20〜25cmクラスが、一人2〜3枚はね。
アブラメやガシラも混ざって、結構いい釣り場でした。
沢山いたのでしょうね。
投げて放っておけば良いのですから。

しかしながら例のごとくで、行き始めてから
まもなくでしたが漁師の網が入りました。

目の前を、船2隻で網を引っ張ってゴッソリって感じで!

投げ釣りをしている目の前を通過された時には
「こんなテトラの前の内海を何でや!」って
怒りというより呆れてしまいました。

釣りをしていて「どや、釣れるか?」
なんて、親しげに話してこられるお方はその関係かと・・・

情報はそんなところからでしょうかね。
釣りをしている人は、海を探っている訳ですから
釣れたか、釣れないかで、その方々は
海の状態を知るのでしょうか?

爆釣した投げの釣り場には、必ず網が入ってます。

こちとらは、週末に釣りに行きますが、その方々は毎日ですから
競争したってかなうはずが・・・・

で、その場所はあきらめて余所に釣り場を求めて・・って事に

でも・・当時の記憶が甦り、

「そろそろ鰈も戻ってきたかな」

なんて期待してました。久しぶりでしたね。

餌は「マムシ」と「青ムシ」に決めて!

なつかしのポイントへ釣行です!


(その2)

投げ竿は、4本用意して、広く探って見ました。

西に東に、遠くに近くに・・・

餌は「マムシ」で臭いを放ち「青ムシ」で食わせる

付け方です。

第一投は、やはり緊張しましたね。
釣れる期待で一杯ですから。

ここは10m程前方に、消波ブロックが、櫛の歯状に1mほど
飛び出ていて・・・巻き上げる時に間をうまく通さないと
引っかかります。

4本投げ終わってから、冬間の小春日和にしばし感激!
風は無く、池みたいに穏やかで、珍しい日でした。

竿先も穏やかでピクリともしません。

「ダメかな」とは思いながら・・
最初に投げた1本目を巻き上げます。
何と軽い事か、釣れてるはずも無く
おまけに針まできれいにありません、切られてます。

これは、鰈が噛み切ったのではなく、多くの場合

フグです。

まだ、   水温が高いせいか・・これは期待薄!
鰈が餌に食いつく前に食いしん坊のフグが

餌のみならず、「仕掛け」まで食ってしまいます。

4本ともフグにやられてか、仕掛けが無惨です。

こんな時は、「草河豚」にくさらずに
仕掛けのラインを太めに、強くします。
1.5〜2号程度のフロロカ−ボンなら如何に河豚でも
フグ(すぐ?)には噛み切れないでしょう。

案の定、犯人は河豚でした。
投げても投げても、河豚のオンパレ−ド。
河豚のダブルと来た日にゃあ・・・
河豚は釣れると二度と釣れないように、海には帰さず
日干しにしてあげます。(
親切でしょう?

辺り一面河豚だらけになってます。

見知らぬおじさんが
(浜辺で見知らぬおじさんが〜♪・・)

こちらにやってきて
話しかけたそうにしてますが、一切無視して

没頭している振りをしながら

「早よ、あっち行け! たとえ釣れてても
 情報なんておしえるか!」

・・と、しばらくは見ていましたが、あきらめた様で
やっと、ご退散頂きました。

それは良いのですが、釣れません。
全く
つれない程釣れません。


(その2)

「あきらめるか! つぶれかけた波止のきわに投げて
 アブラメでも狙うか?」と

4本とも、波止の際に投げ込んで様子見です。
これで釣れなければ、坊主での帰宅と覚悟を決めていました。

ねばって粘って、あきらめて釣り竿を1本づつ
片づけ始めた時、3本目でしたでしょうか。

重た〜い手応えに期待がしばし・・・でも

「又、河豚か!」と思いきや・・・なにやら黒っぽいのが
ヒラヒラと・・ついて上がって来ました。

「えっ!・・やったか・・おっやないか」

手の平を超えた程度。18cmくらいのが1枚ついてます。

これで充分でしょう!
この状態と条件では、良しとしましょう。

最後の最後。まさに粘り勝ちか?とも思える貴重品!
良しとしましょうか。

本当に沿岸の投げでは鰈は釣れなくなりましたね。


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