第三章 雨だって負けないもん


シ−ズン最初として4月21日に始動した時の事です。前年10月頃より約半年間

眠らせて(眠って?)いましたので"慣らし運転"でこの日は覚悟の「ボウズ」でした。


4月25日の事です。この日に釣行しました!また仕事をさぼって平日に出かけて

しまいました。


 そのうちに会社をクビになって"週刊「落とし込みヨンデ〜!」"というような週刊誌

の編集長になっているかも知れません。 

昨日からの雨に「さい先がよい」と独り合点し4時起きで釣り場へ、途中で餌(カニ)を

購入し渡船場へ。この平日のそれも雨模様の日に魚釣りを決行する物好き(釣りバカ?)

は小生一人だろうと思いきやもう一人バカ(?)もいて二人で渡船を専有しました。

 小生の一番好きなポイントに渡して頂きカッパ姿で小雨の中で釣行スタ−ト。 

  (このポイントは連休前後しか釣れないが、粘りと根性と時合いの読みで爆釣/

大物ゲットの可能性があるポイントです)

「あかん!全然あたりがない。こんなはずでは????」と少々焦り気味になっていた

ところに雨足も激しくなってきました。


 午前8時を過ぎた頃波止の縁を狙っていたところラインが送り込まれなくなった。

「途中の海藻に引っかかったな!」と思って少しだけ竿をあげてカニを引き離そうとし

たところカニが放れない。「おかしいな?あたりにしては全然手応えないしなぁ」と

竿を強めに引き上げると「なんや海藻も引きかえすんか」と思ったとたん、緩やかな

引き込みが・・「釣れてるわ!チヌと違うな。ガシラか?」と全然引きが弱く、上がっ

てきたのは何と「チヌやっ」。水面スレスレに上がって来たとき少しは抵抗したものの

簡単にタモにおさまりました。


 36cmありましたが小生は欲求不満です。


「おまえな、チヌのくせに締め込まんとようも簡単に上がってきてタモに入ったな!

 プライドっちゅうもんは無いんか? こっちはな会社を休んでまでチヌ釣りにきとん

やで。チヌの針がかり迄の難しさ、かけてからの取り込みまでのぞくぞくするファイト

を楽しみにしとんのに、このざまはなんや!?>?〜=|<>¥}」ってチヌに説教し

てやりました。 

「こんなの釣ったうちに入らん」と又集中して探りますが全然だめであたりも全くなく

沈んでいた頃、(後で時計を見たとき午前10時頃でした)


張ったラインの竿先がふっと緩みました(私の落とし込みは前にも書きましたが、前打

ちと同じ要領で竿先で見ます)

「あっ!」と思った瞬間、体が覚えてくれていて脳の指令より先に合わせていました。

今度はすごい締め込みで「これや、この快感や」とやり取りを慎重にする中で、久しぶ

りの感覚に酔っていました。水面近く浮き上がってきた所でタモを用意、敵もタモを見

て暴れます「これや、これや、この感覚!!」、タモを近づけては潜られ、浮き上がっ

てきてはタモを近づけ、を2〜3回繰り返したところやっとタモにおさまりました。

ところがタモをあげようとしてズッシリと重く、タモが折れそうになり、慎重に波止へ

上げて驚きました。

「デカい!」測ると「えっ50cm!・・待て待て慎重に測って・・う〜む49cmか

歳無し(年無し?)には届かんけど自己新記録更新や!!・・うっしゃ!!」

アクシデントででも逃げられたら大変とストリンガ−のフックを2本かけました。

  更に追加の一匹を狙って頑張りましたが、その後はあたり無くTheEndです。

帰りの渡船の中で一寸話題になりました


(雨だったのでク−ラ−は持たずに竿とカニおけのみでしたのでストリンガ−にかけた  チヌは船の中で丸見えでした)


別に見せびらかすつもりはなかったのですが(でも自慢できました)・・・・・・・

 帰ってから、まず下の子にメジャ−を持たせて写真を2〜3枚取って・・・・・

ここで訂正が入りました。

49cmではなく48cmでした。興奮していたためか・・・!!!!!

新聞を拡げて早速「魚拓」の準備にかかりました。「魚拓」も3匹目ですのでだいぶ慣

れてきました。(最初のペ−ジの写真がそいつです)後は墨をよく落として刺身にしま

した。

                                   以 上


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