日本の北の方に「椀子蕎麦」なるものがあって小さなお椀に少量のそば。
食べれば次から次へお代わりが・・ってのはよ〜くご存じの事。
1人前なんぞと言わずに好きなだけ食べられる。
作者の住んでいる北の方に、県内ではあるがよく似た感じで
1人前とは言わずに好きなだけ蕎麦を食べさせてくれる
ところがある。
直径8〜10cmくらいの小皿に蕎麦をほんの少し、5皿が1人前。
当然5皿で終わる人は希で、たいていは、追加、追加と・・
作者は15〜20皿くらい食べる。
ダシは、酒徳利の親玉みたいなのに入れられて出てくる。
薬味に生卵・山芋おろし・大根おろし・わさび・ネギなどが出される。
湯飲みの親玉の様な器に、酒徳利の親玉から注いだダシを入れて自分の好みで
生卵・山芋おろし・大根おろし・わさび・ネギなどを入れて「Myダシ」を作りそれにつけて食べる。
特徴は、「生卵」だが山芋おろしとのコンビネ−ションがこれまた絶妙でうまい!
始めはダシの中に生卵を入れる事に抵抗があったが、
蕎麦に卵が絡むと美味しいって知らなかったからだと後悔した。
静かなる城下町の「名物」!これを食べに県外からも食通がやってくる。
名物だけにお店屋さんが多く、
「・・・の蕎麦が美味しい」とか
「いやいや、出石蕎麦は○○のがうまいよ」なんてのがあっちこっちで(*^_^*)
日帰りのコ−スとしても手頃で、
出石蕎麦→豊岡市でボ−リングの腹ごなし→城之崎温泉経由で・・・なんてのも(*^_^*)
実は、この日帰りコ−スを、作者筆頭の職場軍団が実行した。
アジ釣りに初参加した新入社員のU君が「行った事無い」ってんで実行と相成ったの
であるが、釣りとは無関係の先輩諸氏も参加。さすがにU君の先輩方は、
旨いモノはよ〜くご存じで。(^_^)/~
経費を押さえるために作者の”8人乗りベンツ”を供出し、いざ出陣へ。
途中の車の中でU君が靴下を脱ぎ始めた・・・・
「何してんねん」
「いや!スリッパに履きかえようと思って・・この方が楽ですから」
「それやったら、最初から裸足できたら良いのに・・・」
「いや!電車で裸足はちよっと・・・」
「おぃ・・俺なんか、寮からずっと裸足やで。電車の中なんか構うもんか!」
「いやぁ・・(^^;)」
「ハッハッハ! まあぇぇ、まあぇぇいろんなのがおっておもろいわ」と作者。
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土曜日の11時という事もあり、開店すぐの作者行きつけのお店はよ〜く空いていました。
いや〜ぁ!頑張って食べましたよ・・・・
作者も歳のわりにはよく食べたと思います。
初めてのU君も美味しかったと見えて、ご満悦のご表情。
そばつゆは、最初薄目に作って楽しみ、次に卵を入れてから楽しみ
最後に大根おろしを入れて・・・・なんて先輩がアドバイスしている。
作者は、最初から卵と大根おろしとわさびを入れる。
蕎麦に生卵が絡むあの美味しさを真っ先に楽しまないと、舌の感覚が鈍る。
それから食べ進み、おつゆが薄まってくるが、おつゆと大根おろしの追加で、
あっさり蕎麦で食べ進む。これがまた良い。
みんなそれぞれの食べ方があり、堪能し、十二分に楽しんでからいざ「お勘定」!
気まぐれで太っ腹の作者は、「ここは、イイよ俺が出しとく」って宣言してやった。
だって、作者の方が10歳以上年上だし、U君にいたっては20歳以上も・・・
「あとは、知らないよ。ここだけは出してやるから」ってカッコつけて
大枚2枚を供出申し上げた。
(こんなのは、年功序列。年がいったら、自分より年下の者にお返ししてやったらいい。
と作者は思っている)
その後のボ−リングでは、2ゲ−ムで180/170とぶっちぎりの首位で
まだまだ元気なとこを見せつけ(これは、年功序列じゃなく容赦しない)、
それから、かの有名な城之崎温泉へ。
昼の2時前というのに、外湯にはアベックや家族連れ果ては、外人さんの団体さんまで・・・
「○○湯」は、空いていたが、露天風呂の女湯との境は竹矢来のみ。
それも非常扉付き。
まさか開くのでは・・と思うも手を出す勇気なし。
冗談半分でU君に「そこの扉、サウナの入り口やで」とお誘いを・・・
本当に開けようとしたのでこっちが焦った。
幸か不幸か、錠が掛かっていて開きはしなかったが(^_^;)・・でへっ!
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帰りがけに温泉街を歩いていると、「○○ソフトクリ−ム」に4人ほどが
飛び込んで行きおった。
どうやら、外湯に入る前から見つけていて、楽しみにしていたご様子。
U君も当然のごとく「飛び込」んだ仲間入りをしていたが、
あとでとんでもなく驚かす事を言い出す。
「最近の若者は・・・」とか「豪傑やなぁ」と作者をしきりに感心させた。(^o^)
実は・・・・・・・・城之崎からの帰路
「あのぉ、郵便局に寄って頂けませんか?」
「えっ・・何でぇ?」
「お金降ろそうと思って」
「そっか!別にええで・・でも後は帰るだけやし、朝集合した駅まで送って行くから
あとは、電車代だけでええねんで」
「えぇ・・それが無くて・・」
「なに?・・今日はそんなにお金イランかったはずやけど・・蕎麦代はだしてやったろ?」
「実は、今日 ¥2、000しか貰ってなくて・・・」(*_*)
この一言でU君以外全員が唖然としてしまった。
実は、U君は新婚1ヶ月で今日奥さんから出がけに貰ったお金が¥2,000
「足らなかったら、郵便局で降ろして」ってカ−ドを渡されたらしい。
「それやったら、最初の蕎麦代から足らんで・・・あれ一人¥3,000
超えてるで・・・○○さんが奢ってくれへんかったら足らんとこやで・・・
ひょっとして最初っから・・・・・?(まぁそんな事もなかろうが)」
先輩の叱責や質問が、さらに飛ぶ
「集合した時に、まず郵便へ!って頼んだら良かったのに・・」
「それやったら、さっきのソフトクリ−ム食べんかったら、電車代有ったんとちゃうの?」
「でも・・あれは、どうしても食べたくて・・・」_(._.)_
「だから、足らなくなったら郵便局へ行こうと・・・・」
・・全く、驚いた・・・本日のU君の出費を最初から計算してみて推敲すると・・・
朝、集合してから・・・高速料金は作者負担だから¥0・・・
蕎麦代は作者のおごりだから¥0・・・
その後ボ−リングで、2ゲ−ム¥700と貸し靴¥300。
城之崎の外湯は¥400、ソフトクリ−ムは確か¥400だったかな?
そうすると所持金¥2,000なら残金約¥200?
これなら確かにソフトクリ−ムを我慢するかどうかで、電車代の有無が決まる。
それも先輩方の叱責・・と言うより質問つきで・・
何回目かの「それやったら」のあと
「おどろいたなぁ・・・んじゃあ・・・豊岡で郵便局探すか!」
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これには、少なくとも作者より年齢の近い先輩諸氏も驚いた様子。
それでも、事故も無くみんな無事に帰ってきました。それが何よりのおみやげでしょう。
途中でU君はしっかりと、裸足スリッパから靴下と靴に履きかえて、
またもや、車内の話題をさらってしまった事を書き添えておきます。
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朝の9時集合で帰りは午後6時。あれだけ遊んでもこの時間ですから
余裕の日帰りコ−スでしょう。
でも皆様にご注意を!
旅費は、¥2,000以上ご用意を!!(^_-) (^_^)/~