第二話   新ポイントで釣果あり


釣友から聞いた新しいポイント。

川沿いの、海への合流ポイント付近で「爆釣」とのいささかオ−バ−な

情報を得、早速調査のための釣行へ(*^_^*)。

・・・・本当に川沿いでした。

公園のはじっこになっていて、遊歩道があり、ご丁寧に

柵までちゃんとあります。

水深は浅く3mそこそこ。

「本当に釣れるんかいな?」と思いながら準備をして

探り始めます。

・・いきなり「ガツン」と来ました。

オッ、何や??

カニが半分かじられて上がって来ました。

・・チヌではありません。

チヌならカニがつぶされているか、カニが無くなっているかですので。

「なんや、餌取りやん・・それにしても何がおるんや」

水面をのぞくと、小魚の群れが回遊しています。

「あれか?」(T_T)???

まぁいいか、全くアタリがないよりましやわ。

カニがすぐに無くなって餌取りでも良いから

「釣り上げたるねん」という気持ちになったとき

合わせたとたんにググッ−と竿がしなりました。

「おっ−!これはチヌや」

グングン潜り込みますが・・・・何やら小さい予感が・・

すぐに上がってきたのは、子チヌでした。

これは、放流サイズやなと思ったとたん、思いが通じたのか

バレました。

「いくら子チヌでもバラしたらあかんな?」

チヌが居ることが判りましたので気を取り直して、

先ほどの兄貴分を狙いにかかります。

でも・・・公園の遊歩道の事ですから、

「何が釣れるんですか?」

「何か釣れますか?」とうるさいことなんの。

無視もできませんので適当に返事をしますが

なかなか集中できません。

「せっかくの至福の時間を・・かなわんなぁ」

と探っているうちに今度こそ、まともに当たりました。

引き込み方が今までと違います。

久々の締め込みで体中が沸き立ちます。

「おっしゃ・・お久やん・・・ええ子やから上がっといで・・」

と引き上げてタモに入れたのは

38cmの立派なチヌでした。

「あっ、チヌや!ほら、アレ見てみ、チヌや・・」

と小さな子供を連れた家族連れが寄って来ました。

「えっっ、チヌですね・・(^_^;)38cmありますよ・・」

計量したあとは、家族連れにたっぷりご覧頂いて

「さぁ・・もう良いかな放流しますんで」

・・・えっ何?。持って帰らないのって?・・

だって、この上流の直ぐの所に川の浄化施設ってのがあって・・

何やら持って帰っても食べる気がしない。

それからもしばらく家族連れは、じっとこちらを見ていて

2匹目のチヌを期待していましたが。

観客に期待されるほどに釣れないものでして。

用意したカニの無くなったのと同時に引き上げてきました。


戻るサイトマップ