待ちに待ってたシ−ズンがやってきた。
4月それは「落とし込み」を人生の生き甲斐(?)にしている者にとって
待ちこがれたシ−ズンの到来である。(釣りたい)ムシが騒ぐ、むずむずする。
通勤途中/仕事の合間/睡眠時でもチヌ釣り(落とし込み)のイメ−ジトレ−ニングが始まる。
このイメ−ジトレ−ニングでは必ず釣れる。バラシ(針外れ)は絶対に無い。
タモに入ったチヌも重たい。そして我慢できずに、少しでも合間を見つけての釣行となる。
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朝、3時50分とはさすがに早い。
調子の悪い目覚まし時計は相手にせずに、携帯電話のけたたましい
「スケジュ−ル アラ−ム」の音にたたき起こされ、
眠ろうとする身体を引きずって車の中へ。
昨日は、一日中雨だったせいか、なにやら生暖かい朝でした。いつもの「小さい蟹」を入れてくれる餌屋のネオンが消えてます。
「休みかな?今日は日曜日やで、休んだらあかんがな!」
ここは老人夫婦がやっている餌屋です。「まあ、疲れてる時もあるやろ・・ええわ・・と言うより仕方ないなぁ・・」
とあきらめて、渡船場近くの餌屋を目指して、すっ飛ばします。途中で前方にガスを発見・・(霧です)!
「なんや、ガスがでてきたなぁ・・ちょっとみにくいかなぁ・・・ガスと言うより霧やないか、
段々ひどくなって・・・こりゃあ、やばいでぇ・・10m先も見えんやないか!」自動車専用道路での霧、前方10mも見えません。
スピ−ドは、時速100kmも出てる・・し!
事故なんてまっぴらなのでスピ−ドを落として・・・前照灯はフォグランプに切り換え
(我が愛車 三菱デリカ シャモニ−はデフォルトでフォグ付でんす)
フロントガラスにはりつき(前かがみになり)ます。「渡船場までこのままかいな?・・・行っても行ってもキリ無いなぁ(霧だけど?)・・」
とおもいきや3〜4Km程度で霧が晴れてきた(キリはありました)。
山間部の一部だけで助かりました。
霧の中のチヌ釣りなんていただけない。そして、何とか餌を購入してからようやく、渡船場にたどりつき船に潜り込みます。
休日のノッコミシ−ズン近く。
人も一杯なので、まさに潜り込むと言う感じで船に乗りました。大好きホ−ムポイントは小生一人。船が着いて作業しているので、
お邪魔にならないようにしています。
釣りをさせて頂いているのですから、あくまでも謙虚にね。
まあ、釣り場の下見ですからアタリが無くとも全体を見て回り、
今シ−ズンの作戦を考えるつもりでしたので
大好きポイントから隠れポイントへ移動します。そしたら・・・な・な・なんと・・
隠れポイントは、車乗り付けダンゴ軍団にルア−軍団に・・なんやこれ!
ココは、会社の構内のりはず。一般車が乗りつけるとは。
それも大量に。「ここは、もうダメやな」
ポイントが1つ無くなりました。
一般車で乗り付ける事ができるとすぐに釣り荒れます。
元のポイントに戻る途中にテトラを拝見。相変わらずテトラは
ウキ釣り軍団がひしめいています。「これは、今年も苦戦しそうやで」
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元の大好きポイントへ戻り、気を取り直して釣行の開始です。
予想通りと言うか、やっぱしと言うか全くアタリがありません。
蟹の刺し方を変えても、新しい蟹に頻繁に変えても全くだめです。
奥の手ですが、蟹の爪と脚を全て取って甲羅だけにして横から刺します。
滅多にやりませんが、シ−ズン初めにはアタリがよくでます。何度目かの投入の後、チョンとあたりました。
慌ててあわせてしまいました。完全な早あわせです。(>_<)しばしの反省のあと
「まだ居るはず」と同じ場所にすかさず投入します。
すると思った通り、竿先がすぐにククッ−としなります。
待ちかまえていましたので「いまや!」と合わせると、根掛かりかと思わせる手応えの後、ククッ−という軽いヒキから、
竿ごと海中に引き込もうかというすごい締め込みが・・・
必死にこらえても「グングン・・グ−!」と暴れます。ラインもビュンビュン唸ってます。「これや、これや!おひさ・・・待ってたんよ・・はよ上がっといで」
竿が持ち上がり掛けては、チヌの奴 踏ん張ってグッ−と竿を締め込みます。
チヌにしては生きるか死ぬかの真剣勝負でしょうね。
必死に頑張って潜り込もう/針を外そうと
していますが・・・釣り師は逃がしませんよ・・・いつもなら?・・そういつもならね!ふと、何か変な予感がしました・・・イメ−ジトレ−ニングでは絶対起こり得ない
「バラシ」の予感です。それに、魔が差したかの様にタモを探り始めた時、運命の・・・?なだめながら踏ん張ってタモを用意しようとした時の事でした・・・
ピッと竿が跳ね上がりました。
・・・・・何が起きたか解りますよね・・・・
バラした(針はずれした)ようです。チヌの勝ちでした。
ウッ!と少しのショックでしたが「又釣れるわい」とすぐ気持ちを切り換えてました。
いきなりではなく、バラシの予感がしていたからか?それとも、歳のせいかな?感動も落胆もそんなに激しくありません
今までの経験で薄まるのでしょうか仕掛けを変えて(バラしたら針を変える。これ鉄則です)又探り始めます。
今度こそ、今度こそ・・・との気合だけ先走ってますがダメでした。
とうとう時間が来て納竿となりました。坊主は覚悟の上だけど惜しかったなぁ
まあいいや、いつかは釣れるでしょ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その日は2ヶ月に1度の散髪の予約の日。時間に遅れると2ヶ月待ちとなる。
(いつものカリスマBARBERは2ヶ月前から予約しないとダメ。
一見さんはお断り!のまさにカリスマ(サタスマちゃうで!)BARBERだ)ついでに「新しいヘアカットの推薦」とかで思いっきし短くしてみました。
チヌバラシの懺悔のつもりでね。
カットの名前は愛車と同じ「シャモニ−カット」だって。
良い感じだね。