第1章 釣行始めは、乗り遅れ!「転んでもタダでは起きない釣り師」に?
昨年度の惨憺たる釣果と、最近の寒気で根性が萎えていた。
それでも、久々に気力が充実し「行こう!」と言う気になっていた。
世間は3連休、こっちは通常の休みという3月。
今年初めての「落とし込み釣行」であった。・・・そうなるはずであった・・・前日から道具を点検(久しぶりでしたから)と「携帯電話目覚まし」のセットで
「カンペキ〜!」であった。待ちに待った朝、お気に入り餌の「蟹」を購入。
そのまま渡船場へ車をとばし、急ぎますが・・・なな、なんと・・
船が無い!・・(*_*)
時間は確かに午前7時5分前なのに・・・出船前なのに・・
昨今の不況でついにココも倒産・・・?なんて事を考えながらふと見た渡船場の時刻表を見て愕然としてしまった。
な・な・何と・・・出船時間は、朝の5時と6時で、次は10時/12時となっている。
何を勘違いしたのか7時の船があると思い込んでしまっていた。
完全な勘違いだった。ボケたかな?(>_<)しばし呆然と後悔!しかしながら自称釣り師としては、唖然としてばっかりはいられません、
道具も餌もあります。船の時間を間違えたからといって、
目的の釣り場に渡れなかったからといって「今日はダメか」なんて諦めません。何とかチヌを狙います
釣り場さえ変えれば?・・
今まで落とし込み釣り以外で行った釣り場をあれこれ思い浮かべます。
とりあえず車をスタ−トさせ一番近いポイントまでの道順を考えながら
急ぎます、とばします。
時間がどんどんすぎてゆくという事は、時合がどんどん遠ざかってゆく〜(-_-;)。まず最初のポイントは、前から狙いたかったポイント。
でも撒き餌軍団が陣取っていて狙い難かったポイントです。
今日は撒き餌軍団は少ないのですが、落とし込みもしづらいポイントです。
なんと無くですが、気がのらず敬遠し次のポイントへ。
関電の発電所の排水溝辺り。ココは先客万来で入れません(気も弱いもので)。
仕方なく○○漁港から西に延びているテトラへ。
ここは、鰈釣りに出かけた時に目を付けていたポイント。
初めてでしたが、浅いのにビックリ。
水は透き通っていて底の砂地まではっきりと見えました。
500mくらいテトラをう〜ろうろしましたが、深さは変わりません。
もしや、釣れるかも?と思い、仕掛けを用意し、探りますが3mぐらいで着底。
しばらくはアッチコッチ探っても全くアタリ無し。水清きところにチヌ住まず!です。
時間は9時、もう殆どチヌはあきらめモ−ドに!でも何か「釣りをした」
と言う感覚は持ち帰りたい。確か今日は、釣友がメバル釣りに行ってるはず。「メバル釣りでもするか?」
携帯にメ−ルして事情を話すと「こっちへおいで!」との事。
今から道具をしまって、一度帰宅してから道具を揃え直してその釣り場まで
急いで行ったとしても約1時間はかかる。「今からなら、10時までには着くから、まあ2時間ぐらいは釣りできるな
チヌは諦めんとあかん。また釣れるやろ。大変な釣り日や!
こんなん初めてや、今日一日でいろいろ回ったなぁ!」
と車の中でいろんな事を思い浮かべ、途中でシラサエビを購入し
メバルポイントに着いたのが10時前。「どない?」と釣友に声をかけます。
「全くあかん。場所変わろ思てんねん。
それにしてもおっさん((-_-;)だれがじゃ!)、船の時間間違えるとは
もうろくしたか?((^^;)なにがじゃ!)・・・・・ココ釣れんから、この波止の先端いこ、思てんねん。
も一人来るんやけど、来てから移動しよ・・・」
口の悪い釣友は無視して、とりあえずは穴釣りの仕掛けを用意しシラサエビで探り始めます。
そのうちに、最後の一人(これで3人や)も合流しウキ釣りを始めました。
場所を移動する前に、最初にアタリのあったのは、穴釣りの小生。(ざまみろ!)
おっきな(15cmくらいか)メバルを1匹穴から引きずり出します。
それからもう1匹アブラメを釣り上げました。「おっさん!何すんねん。こっちは、朝はよからきてがんばってるのに。
船に乗り遅れた人間が先に釣るなや!」「うるさい!船に乗り遅れたから、可哀想や思て神様が釣らしてくれたんや!
日頃のおこないの問題やで!」
その後、場所を移動しましたが3人とも全然ダメでした。
こちらは、2匹釣ってますが釣友2人は、ボウズだったようで。
「転んでも、タダでは起きない釣り師」の釣行となりました。まあ!最初やからこんなんで許したろか!
と帰宅しました。
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