デビュ−戦にはちょっと厳しい風が・・・・・・


本気になったとかで、大枚をはたいて道具を揃えた釣友のデビュ−戦でした。

ホントは、先週の休日にデビュ−するはずだったのですが、

「プレッシャ−で下痢した・・・またの機会にして・・」

「どないしたん?ボウズでも良いやん。入れ込まんともっと気楽に・・」

「絶対釣ったんねん思ったり、ボウズのプレッシャ−かなぁ・・・」

「まぁ、チヌは逃げへんから次の機会にしようか・・」

と言う事でこの度の釣行と相成った。


前夜からの強風が、朝からの釣行意欲を削ぎにかかりますが

「荒れている方が食いが立つ」と強引に釣行します。

作者は、慣れていますが初心者には厳しいデビュ−戦となりました。

蟹を、釣友の分も買い込み渡船場から波止へ渡りましたが、11月も

下旬となると午前6時過をぎてもうす暗く、手元もはっきりとは見えません。

おまけに風のため波止の片側は白波が立っているご様子。風裏の方しか狙えません。

「夜が明けて明るくなるまで、ゆっくりしよか。昼間は風が止んで穏やかになるって

 天気予報で言うとったから(^_-)」

「あっ、蟹桶忘れた」

「えっ・・しようがないなぁ。今日はつきっきりやな」

「蟹取られたら、もらいに来るから(*^_^*)」・・・・

道具を出して、仕掛けの用意をしながらレクチャ−が始まります。

専用の目印、ライン、針、重りから、餌のつけ方から始まって、波止への落とし方と

アタリの見方・・・全て一通り終わったところでようやく明るくなってきました。

「もうそろそろ良いんじゃない?始めたら・・」

で・・しばらく見てましたが・・なかなかスジは良さそう! でやんした・・

では、こちらも仕掛けを用意して始めます。

それにしても、すごい風です。波止で風に向かう側は、波頭からしぶきが飛んできて

アタリも何も解ったものではなく、全く釣りになりません。

風裏側でやっと釣りになる程度です。

こゃあ、デビュ−戦にしては厳しい状況やなぁ。途中であきらめて「帰る」って

言い出さんかなぁ。なんて心配してましたが結構熱心にやってます。

後ろ姿も結構サマになってますが、竿を片手で持ってもうちょっとハスに構えたら

いっぱしの”落とし込み”師に間違えてくれるでしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「引っ掛かった!」

「えっ!どっちに振っても外れんか?」

「ダメや!」

「どれどれ」ってかっこつけて引っ張って見ましたがビクともしません。

「あかんわ!切るで」・・・・・でこの時は、目印ごと切れてしまいました。

「まぁ、根掛かりを嫌がってたら釣りはでけんわな(-_-;)替わりがあるから・・」

と交換してあげて、今度は根掛かりしても放っておく事にしました。

(勉強して頂かないとね(^_^;)

その後も根掛かりや餌替えなどがあったり、波止に着いているイ貝を

徴収したりしていました。

餌を蟹からイ貝に変えても、風に向かって仕掛けを繰り出しても

如何ともしがたく全くアタリ無しでした(-_-;)

ただ「イ貝取られた、目印が止まったから、アレッ!と思ったらイ貝が無かった

 あれがアタリやねんな。こんどこそ」・・・・・・・

とアタリが解ったようで、それが何よりの”釣果”でした。

結局、強風のため10時に釣りをする気分を無くして、納竿し引き上げました。

ボウズだったけど、落とし込み釣りのなんたるかを少しでも味わって頂けたかなと・・・・・・

とにかくこの釣りは”忍耐の釣り”って言われます。

何回釣行してもボウズ。時には2ヶ月ボウズが続いても

それが経験になり、釣れ続けるようになるそんな釣りです。

ただ、あんまり長く続ける釣りではありませんが。

作者も、そろそろ疲れてきて止めようかなって思っている釣師の一人です。(^_^;)

この厳しい釣りをこのまま続けるのか、もう止めるのかは

好きにしたらいいと思ってました。そしたら、

「今度行く時もさそってよ」・・・・だって。

やる気や!

まぁいいか。全部教えてあげるから頑張れ!!


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