第10章  熱中症を乗り越え31cmを確保!


夏場にアジ(鯵)が来た、との情報で昨日午前3時30分起床。

サビキを手に釣り場に直行。

釣果はともかく、本日も4時起床でさすがに眠い(ふぁ〜ぁ!m(_ _)m)。

ここは「気合いで乗り切るしか無い」と「根性」も入れ直します。

本日の狙い目「船着き場」は危険物の荷揚げが始まるとかで

「1時間後に立入禁止の命令を出す。それまでは良いけどね」

とのお達し。ここは、素直に諦め徒歩15分で別のポイントへ。

ここは、春先しか釣れないと悪名(?)の高いポイント。

丁寧に端っこから探るも全くアタリ無し。

2往復もしたけど全くだめ<(_ _)>!

もう、悩んでしまいました。気温もグングン上昇しています。

 今日の狙い目は立入禁止だし・・・・。

少し考えて「今日はチヌは諦めるか! この前にハネが

釣れた様に今日もハネを狙おう。ちょうどエサもカニだし。

テトラから「前打ち」(用語集参照)していれば、かかるかも」

と方針を変更、テトラまでポイント移動です。


石積みの波止とテトラの合流地点で「前打ち」のスタ−トです

左の絵の様なところです

 この頃から、入れ直した根性も効き目が切れたか、

夏場の暑さのせいか、テトラの上でふ〜らふ〜ら。

「こりゃいかん。このままやったら海に落っこちるで!

とにかく無理をしないで休憩や!」と竿とカニ桶とタモを

テトラに置き、日陰を探します。

やっと「工場内立入禁止」の看板の裏に日陰を見つけました。

 其処へ行こうとして、テトラから飛び降りたとたんに

目まいがしました。

倒れないように、何とか踏ん張って、ペットボトルを

ポケットからだして一口含み、日陰を目指して

ふ〜らふらと・・・

途中、目の前が黄色味がかってきて視界が

狭まってきて、耳が聞こえにくくなり、

生あくびが何度もでて、ボ−ッとしてきました。

最後は四つんばいで這うようにして何とか看板の

裏の日陰にたどり着きましたが、

本当に危ないところでした。

 もう少しで貧血(熱中症?)で倒れるところでした。
 (チヌに”ネッチュウショウ”なら本望なのですが)


日陰でうずくまり、ボ〜ッ!としながら

「夏が段々暑くなるなぁ。昔は32度や33度で

 暑い!暑い!と言ってたが最近は35度や36度

やからなぁ。百葉箱で35度や36度と言ったらこの辺は

40度を遙かに超えてるで、ほんま百葉箱って

サギやなぁ・・・」

なんて考えながら瞑目し水分補給で体力の回復を待ちます。

仮眠しようとしても周りにヒ−タ−がある様で・・・

30分はかかりましたでしょうか、何とか立ち上がっても

目まいはしなくなりました。

時計を見ると10時30分頃でした。


釣り師の悲しさか(生き甲斐か?)再度釣行の開始です。

再び、石積みの波止とテトラの合流地点で「前打ち」の

スタ−トです。

ここからなら「船着き場」で荷揚げしている、船が見えます

その荷下ろし作業を見ながらちょいとよそ見をしていた時です、

竿を握っている利き手に「ビクン!」と「アタリ」が響きました。

経験とか、慣れと言うのは良いもの(恐ろしいもの)で、

振り向いたときには、手の方が勝手にタイミング良く

あわせていました。

慣れ親しんだ引きです。手の感触が「ハネじゃないチヌや」

と叫びます。

このポイントで夏場にそれも「前打ち」でチヌが釣れるとは?

おそらく、テトラから出たチヌが回遊していて

偶然にかかったのでしょう。

折角かかったのだから大切にゲットしました。

31cmとちょっとこぶりでしたが、危うく熱中症に掛かり

かけたにしては、よく釣り上げることができました。

うれしかったのは確かですが、もうこんな危険は

おかすまいと思った1日でした。
                                                          以上


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