和菓子についての雑学 

和菓子について、また、和菓子とは関係無いことも含まれるかも知れませんが
思いつくままに書いていきたいと思っています。

勿論、「間違ってるんじゃない?」、「私はこう思う…」など
ご意見をいただけると嬉しいです。


 のしについて
のし 画像

のしって聞いた事ありますよね〜 これです。

何の為に付いてるのかって、知ってます?

付いてる以上はきちんと意味があるんです。

正確には「のし鮑(あわび)」っていいます。

 生臭いものの匂いは、魔よけとしての力があるとされていて、海産物はご祝儀のご贈答やおめでたい席では不可欠とされていました。また、「のし鮑」は、鎌倉〜室町時代の上流社会では贈答用としてよく利用され、それがのちに贈答品にそえる習慣のもとになったと言われています。

 「のし」は伸ばすという意味合いから、その幸せが長く伸びますように(ご長寿やご縁など)と言う意味にも捉えられます。

以上のことから、「のし」は弔事や病気・災害などのお見舞いには付けません。

また、ちょっとした手土産のときは、あまり堅苦しくならないように、あえて「のし」を付けずに包装することもあります。

 甘い物って太るの?

やせたいから甘い物、我慢してるの…

最近、お菓子を食べてるから太り気味…

よくこういうことって聞きますよね。
これって本当なんでしょうか?

確かに、食べ過ぎると太ります。(^_^;)
カロリーの取りすぎ。これが、「太る」原因なんですよね〜
何を食べても結局は分解されて脂肪として体に蓄えられます。

カロリーは 脂質         1g  9 kcal
       炭水化物・糖質  1g  4 kcal

脂質の取りすぎ、これは間違いなく太ります。

炭水化物や糖質。 これは同じカロリーなのに、どうして、甘い物だけが悪者になっちゃうんでしょうか?

エネルギーが消費される順番は、血液中のグルコース(ブドウ糖)、それが少なくなると肝臓や筋肉中に蓄えられていたグリコーゲンが分解され血液中にグルコースとして消費されます。それでも少なくなると、やっと「中性脂肪」として蓄えられていたいわゆる脂肪が分解され消費されます。

じゃ、やっぱり食べないで運動すればいいじゃん!

そう思われるかもしれませんが、そうすると逆効果になってしまうんですね〜
体が飢餓状態を心配して、脂肪を溜め込みやすい体質へと変化させてしまうんです。

食べて摂取するカロリーと運動などで消費するカロリーのバランスが大切なのです。

そんなこと、いわれなくてもわかってる!

そういわないで…
ここからが本題! (前置きが長い…)

エネルギーの消費によって血中のブドウ糖が減ると書きましたが、そのときにはやはり体が要求を始めるんですね〜

小腹が空いたな… とか 体がだるい… とか ボーとしてきたり…

脳は大量のブドウ糖をエネルギーとして必要としますので、集中力が落ちたり、思考能力が落ちてきます。

反対に血中のブドウ糖が増えると、満腹だとか、食欲を抑制させる信号が自律神経系の満腹中枢神経から発せられます。

そこで甘いものの登場です。

甘い物は、糖質です。
砂糖、これが代表です。

砂糖はブドウ糖と果糖で出来ていますが、果糖も吸収後、ブドウ糖になります。
炭水化物も分解されブドウ糖になります。

小腹が減った(ブドウ糖の量が減った)時、何を食べます?

甘いもの? パンやご飯などの炭水化物? ハンバーガーやピザ?

脂肪や炭水化物は分解されるまでに時間が掛かるので、ブドウ糖として吸収されるまでに時間が掛かります。

つまり、脳が満足するまでに時間が掛かるのです。

甘い物は(砂糖)はすぐにブドウ糖として吸収されますので、脳が満足するまでの時間が短い。

この分解に必要な時間が重要だと思うんです。

もし、満足するまで食べ続けていたとしたら…

少しの量で、即効性のある甘いもの!
ぜひ、お勧めです。

三度の食事をきちんと取り、適度な運動とおやつには和菓子!

いかがですか?


 ※素人による考察です。もし、反論、間違いなどございましたらご連絡ください。

和菓子と薬

食い合わせってご存知ですよね?

それとは少し違いますが、

和菓子と薬の相性について一般的なものをご紹介いたします。


 「解熱鎮痛剤(げねつちんつうざい)と和菓子」


これを一緒にすると薬の効果が悪くなっちゃうというものです。


鎮痛剤の成分の「アセトアミノフェン」は糖分と一緒に取るとくっついてしまい

体に吸収しにくくなってしまうのです。


それで、効き目が悪くなったり効き始めが遅くなったりします。


   「アセトアミノフェン」



聞きなれない名前かもしれませんが、

一般に販売されている風邪薬にはよく使われています。

  • 皮膚の血管を広げ、熱を逃げやすくする。(解熱効果)
  • 痛みの感受性を低下させる(鎮痛効果)

以上のような効果が穏やかに作用しますので、あなたが飲んでいる薬にも使われていませんか?


糖分とくっつきますので、和菓子に限らず、ジュースと一緒に飲んだり、ケーキやその他のお菓子を食べた後、すぐにお薬を服用する時は注意してくださいね。


食べた物にもよりますが、約1時間ほど間隔を開けるといいようです。


一緒に飲んでも体に害となることはないと思いますが、

体が辛いときは薬も効果的に効いてほしいですもんね!

三隆屋の餡(あん)について

餡(あん)は和菓子の命です。


お饅頭の半分から多い物で4分の3以上があんこです。


粒餡は、小豆をやわらかく炊き、砂糖を加え炊きあげる。

こし餡は、やわらかく炊いた小豆を潰し、皮と中身の”ゴ”とに分け、”ゴ”に砂糖を加え炊いた物。


その工程は非常に単純のようで、技術を要します。

火加減であったり水加減、ヘラの入れ方・回数…

書き出すときりがないような細かい気配りが必要です。



私が教えていただいた良い餡とは、100〜150ミクロンという小さな餡の粒子を壊さないように、かつ、飴のような砂糖の膜で優しく包み込んだ餡。


さらりとした口どけと、嫌味のない上品な甘さや小豆の風味が口の中に広がり、

餡が口の中から無くなると甘みも「ふっ」と消えてしまう…



そんな餡をめざし、自家製餡にこだわり、日々お菓子作りに励んでいます。


究極の”餡”


いつの日かお客様に召し上がっていただけるように…

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