Romeo and Juliet




有名なシェイクスピアの劇が原作です。話の内容もそのままです。



Main Charactors:
ロミオ、ジュリエット、マキューシオ、ティボルト、ロレンス神父、ジュリエットの乳母、ジュリエットの両親、パリス




〜Story〜

第1幕
舞台はルネサンス期の北イタリアの都市ヴェローナ。代々憎しみあう二つの名家、キャピュレットとモンタギューには、それぞれ娘ジュリエットと息子ロミオがあった。ロミオは典型的な金持ちの息子であり、ふらふらと気ままに何不自由ない生活をしている。一方ジュリエットは、裕福な青年貴族であるパリスに求婚されているが、いまいち乗り気ではない。
ある日、キャピュレット家の舞踏会に忍び込んだロミオはジュリエットと出会い、二人は一目で惹かれあう。その夜更け、眠れぬまま寝室のバルコニーに出たジュリエットは、夜陰に紛れて戻ってきたロミオと愛を確かめ合う。(これが有名なバルコニーのシーンである。)

第2幕
一夜明けて街の広場にいるロミオの元へ、ジュリエットからの手紙を持って彼女の乳母が来る。その手紙は、彼との結婚を承諾する物だった。二人はロレンス神父の教会で密かに結婚式を挙げる。 広場に帰ってきたロミオは、親友マキューシオがジュリエットの従兄弟ティボルトとの諍いから殺されてしまう場面に出くわしてしまう。逆上したロミオはティボルトを殺してしまい、翌朝までに街から追放との厳命が下る。

第3幕
ジュリエットの寝室で密かに新婚の床を過ごした二人の上に、無情な朝日が射し込み始める。(ここが有名なナイチンゲールとヒバリのやりとりのシーン)ロミオが去ってしまった後、彼女がもう結婚してしまっていることを知らない両親は、ジュリエットにパリスとの結婚を命ずる。途方に暮れたジュリエットはロレンス神父に相談し、仮死状態になれる秘薬をもらう。その薬を飲んで、仮死状態になった彼女は、一族の墓に埋葬される。
一方、ジュリエットが死んだという知らせを受けたロミオは彼女の墓に駆けつけ、自分も毒を飲んで自殺を図る。ロミオが死んだ直後に仮死状態から目覚めたジュリエットは、ロミオが腰につけていた短剣で自殺をした。墓の中で二人が死んでいるのを発見したそれぞれの両親は、両家のいがみ合いが原因で二人を亡くしてしまったのを反省し、仲直りをした。




コメント

一番始めに言うことは、この話が3日〜一週間の間に起こったと言うことである。どう考えても、話の展開が早すぎるだろう。しかも、ロミオが16歳、ジュリエットはまだ14歳である。早とちりとすれ違いだけで起こってしまったこの話の結末は、冷静に考えたら悲劇と言うよりも、シュールな喜劇に思えて仕方がない。
まず、話の結末に一言。二人の死だけで、仲直りできるくらいでしかなかった憎みあいならば、二人は死ななくても、仲直りできたのではないだろうか。娘と息子が死んだくらいで仲直りできるなら、両家は何百年も憎みあっていないだろう。両家の間で、恋に落ちてしまったカップルはロミオとジュリエットが初めてとは、考えにくいためである。それだけの仲だったのならば、話し合いやロミオとジュリエットの説得でも何とかなったかもしれない。

ジュリエットに一言。教会で式を挙げたと言うことはキリスト教徒なのだから、一度結婚したら離婚はそう簡単にできないはず。そして、もしできたとしてもそんなに早く再婚する事もできないはず。パリスとの結婚を命令されたときに、ロミオと結婚してしまったから二重婚になると言うことを速やかに親に話していれば、少しは時間稼ぎになったかもしれない。そして、ロレンス神父に頼んで、(結婚させたのは彼なのだから)なんとか離婚せずにすむように、離婚に反対してもらえばもしかしたら時間を稼げたかもしれない。仮死状態になる薬はいきなり飲んでしまうよりも、もっと有効な使い道があったはずだ。そんなにロミオと離れたくないならば、「結婚を認めてくれなければ、毒を飲んで死ぬ」と親を脅してみるのも一つの手ではなかったのだろうか。これで死ねと言われたら薬を飲んだらいいが、まず、そんなことを言う親はいないだろう。ジュリエットが劇中で取った行動は、どう考えても「考えなさすぎ」である。

次にロミオ。彼も考えなしの一人である。間違って届いた情報に振り回され、ジュリエットが死んだと勘違いして自分も死に、ジュリエットまで巻き込んでしまった。そもそも彼の起こしたまちがいは、キャピュレット家の舞踏会に忍び込んだことである。この時は、うまく見つからずにすんだため、(ジュリエットのお父さんにはばれていたし、何人かは知っていたが知らないふりをしていた)ジュリエットと恋に落ちるなんていう優雅なことをしていられたけれど、もし、キャピュレット家の若い連中に見つかっていたら、どうなっていただろうか?パーティーはめちゃくちゃ。騒ぎを起こした張本人がモンタギュー家のロミオなのだから、両家の仲はますます悪くなっていっただろう。彼は、もう少し色々なことを考えてから行動した方が良かっただろう。もしも、彼がもう少し常識を考えて行動していたら、この悲劇は起こらなかったかもしれない。

ロレンス神父へ(笑)。ジュリエットみたいな子供に仮死状態になるなんて危険な薬を渡すなら、なるべく使わないですむような親の説得方法を教えてから渡すべきでしょう。あなたも考えなさすぎです。もう少し、あなたが薬の有効的な使い方について教えていたら、ジュリエットも不要にあの薬を飲まなくても親の説得ができたかもしれないし、もし、できていれば二人は死ぬこともなかったでしょう。それを考えると、ロレンス神父もあの二人が死んだ一因を作ってると言うことになるので、神父失格なのでは・・・?

ジュリエットの両親。もう少し、自分の子供をちゃんと見てなさい。そして、たかがロミオとジュリエットの二人が死んだからといって、いきなりモンタギュー家と仲直りをするのは意志薄弱すぎです。長い間敵対していたのなら、最後まで敵対するべきです。二人が死んだくらいで仲直りするのなら、さっさと二人の結婚を認めて仲直りした方が、よっぽど平和的です。犠牲者が出ないのですから。ちょっとは両家の歴史と自分たちのとった行動を考えましょう。

ロミオの両親。あなた達は設定としてはいないとおかしいのに、何故エピローグでしか出てこないのでしょうか?私はあなた達の存在が一番不思議です。



さて、ここまで書いておいてなんですが、シェイクスピアへ一言。

申し訳ありませんでした(平謝り)。どうか呪わないで下さい(T_T;)