岡田達也さんとの出会い

(2000年9月27日。「また逢おうと竜馬は言った」 の千秋楽。神戸です。)
 
   前日予約から果敢にチャレンジするも、全くチケットが取れず、会社を休んで一人で並んでいました。
    要領がわからないので、ともかく早起きして、劇場に着いたのが8時すぎ。既にひとり並んでいました。
    10代って感じの女の子で、行列はお手の物という様子で準備万端。MDを聴いているので話しかけ
     にくく、私はぼんやり突っ立ってましたが、さすがにお腹が空いてきて、次の人が来たら頼んでマック
     にでも行こうと考えていたのですが、なんと、誰も来ません。仕方ないので前の女の子に頼んで、その
     場を離れました。10:10頃。オリエンタル劇場を含むOPAは11:00オープンなので、まわりは仕事の準備
     をしている人ばかり。さわやかな風。いいお天気。
     で、広い階段を降りて、吹き抜けの広場を足早に過ぎようとした時、一人の青年とすれ違いました。
     カートに乗せた小型のスーツケース。うつむきかげんで、女性のような外にはねたボブ。長身、細身。
     うん?今の人..似てる..でも、まさか?そんなことがあるのか?振返ると、彼は、特に急ぐでもなく
     淡々と歩いていく..ええい、ままよ。間違ったら間違った時で、謝ればいい、と決心して後を追いま
     した。すぐに追いついて、横顔に向かっておずおずと、
     「あの、岡田さん..ですよね?」
     驚いたように顔を上げ、「は?はいそうですが..」
     少し緊張した面持ち。わおっ!超至近距離の竜馬様。 現物はやっぱ数倍いいオトコです。
     「あのぅ、南海です」と自己紹介した途端、顔中に笑顔が広がって「ああ!」と直立不動になり、
     「いつも温かい書き込みありがとうございます!」
      のうれしい一言。ま、なんて行き届いた方でしょう(気付かれなかったら、とっとと退散するつもりでした)
     おまけにチケットの心配までしてくれて、
     「で、今日はどうされるんですか?」のお言葉。
     「どうやってもチケットが取れなかったので、今並んでいるんです」
     「そうですか..。あ、でも今回はそんなに大変なことにはならないみたいなんで、必ずご覧になれると
      思いますよ」
     「はいっ!もうすごく楽しみです」
     「ぜひご覧になってくださいね」
      なんてきれいな日本語だろう。胸がいっぱいで話が出来ん。ついでに息も出来ん。あはっ、とか
      うー、とか意味不明のことをうめいているうちに、 向こうから手を出して握手してくれました。
     「うわぁ、感激ですぅ」とメロメロの私をじっと見詰める優しい眼差し。何か言ってくれてたのに、全然
      憶えていない。最後に「次の公演も行きます」とやっとの思いで言ったら、にっこり微笑んで

     
「ぜひいらして下さい」と去る。ところが何か思い出したように舞い戻ってきて、
  「あ、それからまた書き込みしてくださいね。楽しく読ませて頂いてるので..」と
      星を飛ばしまくって去って行かれました。ふぅ..
      ぴ・ぴんくですぅ。あの柔らかな声ときれいな日本語。どんなに間があいても、私が何か言うまで待って
      くれる優しさ(これはなかなか出来そうで出来ない)。
 
       向こうもこちらも一人。一般客ゼロのおいしい状況。すべてが重なって夢のような出会いを、神様が
   私に与えて下さったのでした。
 
      それにしても、常に劇場一番乗りの噂は本当でした。
      グレーのTシャツにジーンズ、よく似合ってました。
 
    私が岡田さんにずっと抱いてきたイメージはピンクではなく、もっと硬質なものです。弦次郎さんの
   ような。透明というより青くて硬いイメージです。ピンクというのは、ある種、彼の照れ隠しのような
   気がします。
 
      一番好きなのは声ですが、外見でいうと、横顔でしょうか。 頬からあごにかけてがとてもきれいです。
   
彼は絶対太っちゃいけません。って、最近は痩せたままですが...立ち姿もきれいですね。意外に肩幅が
   ないんですが。 武三さんのコート、あれはとてもよく似合ってます。

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