むかし、傷つけたひとへ


卒業してから随分経ちますね
あれからどうしているのでしょうか
僕が言えた義理じゃありませんが
きっと幸せに暮らしているものと信じています

あなたと過ごした年月は
決して短くはなかったはずなのに
記憶は薄れ 想い出は色褪せて
最後の泣き顔だけが鮮明に焼きついたまま離れません

僕があなたの心に刻んだ傷は
もう他の誰かが癒してくれていることでしょう
でも「あなたを傷つけてしまった」という事実が
僕の心につけた傷は誰にも癒すことはできません

それが 赦されざる罪に課せられた罰ならば
僕はいつまでこの疼きに耐えなければいけないのでしょう

忘れはしません
同じ過ちを繰り返さないように
同じ傷を二度と作らないように
命果てるまでこの痛みを抱えて生きてゆきます

明日 結婚します


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