Hands


気がつくと 雪がやんでいた

サンタクロースの格好をした人形が
6時を告げに小さな窓から飛び出してきた
携帯電話で話す声が飛び交う
数人のグループの笑い声が飛び交う
そして 恋人同士の笑顔が飛び交う

駅の時計台の下には 私と同じように
誰かを待っている人 人 人
肩をすぼめて あたりを見る
そして 小さな吐息を真っ白に染める

凩が コートの裾をはためかせる
腕時計に目をやって ふと顔を上げると
申し訳なさそうなあなたの苦笑いがそこにあった

さりげなく私の指先を包んでくれる あなたの左手
氷のように冷え切って 感覚すら乏しい私の右手に
暖かい心が流れ込んでくる

私には もう手袋はいらない
このぬくもりがあれば

気がつくと 雪が舞っていた


Merry Christmas for your Hands…



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