steel dinosaur


深夜の国道 ひとり車を走らせていると
月光を浴びてふと視界を掠める無数の影
わずかの間にバックミラーの暗闇に消えたのは
首長竜にも似たクレーン車のアームの群れだった

遥か彼方
この美しい星を支配していた彼らは
ある日を境に ふつりといなくなってしまった

今の我々に
同じことが起こらないと
誰が言い切れるだろう

二億年の時を経て
変わらぬ輝きを湛える月に向かい
声無き咆哮をあげる鉄の恐竜達
どこか切なく 哀しいその叫びは
この瞬間もどこかで世界を握り潰そうとしている人間に
届いているのだろうか


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