bridge


見上げた空
ふわふわと漂う白い妖精が
溶け合う二人の息に儚く消える

行き交う人々を背中の向こうに感じる
いつからか この小さな橋の上から
どこまでも続く流れを眺めていた

遠くのせせらぎに紛れて
ぽそりと呟いた言葉
繋いだ手に 一瞬だけ力がこもる
返事の代わりに それを握り返した

こっちを振り向いたその顔に
ぺんっと掌を当ててやった
驚いて丸くなった目に向かって
笑いながら「あかんべー」をしてやった

今は きっとこれでいい
これからゆっくりと近づいていける
二人の間に
確かな橋が架けられた今なら


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