竹上美由綺(旧姓:城上美由綺)の設定(案)
1982年5月8日生
年齢   :18歳
身長   :150p
体重   :41s
血液型  :B型
職業   :学生(大学生)
通称   :なし(友達はいないので)
趣味   :特になし。しいて言うなら妄想
好きなもの:御兄様
嫌いなもの:御兄様を傷つけたり中傷するような人
性癖や精神障害その他:ブラザーコンプレックス・妄想癖
容姿は美しい(予定)
物静かそうな清楚な顔
黒の長いストレ−トの髪
未発達な体
いつも、ボディーラインのわからない服を着ている
服の下はスポーツブラとスパッツを着用

竹上流古武術について
基本的に打撃と暗器が主の暗殺用だった
ゆえに、城上親子(でかい)は不向きだった。
暗殺ゆえに無名成り

気がついたときには手遅れだった。
心を許せるのは兄一人だけだった。
唯一の血を分けた肉親だけだった。
それが許されぬ事であったとしても。
新しい両親の教育は厳しかったが
ほかに私の生きていける場所もなく
自らを取り巻く環境に身をゆだねるしかなかった。
学校に行っても同じこと
心を許せる相手が居ないことには違いがなかった。
寒いよる暖かい毛布にくるまっても
真夏の日差しも孤独という極寒の地から
連れ去ってくれることはなかった。
しかし私には一人だけそこから連れだしてくれる人が居た。
兄、城上貞守その人だった
異姓として意識し始めたのはいつの頃だろうか?
整った容姿、がっちりとした大きな背中
なぜ他の人は血のつながらない
他人なんかに心を引かれるのだろう?
心を体を許せるのだろうか?
何人も言い寄ってきたが
どの顔を見ても同じに見えた
心惹かれるような人には会えなかった
私の兄に対する気持ちは、
道徳心という物を麻痺させていった。
−異常−
何が正常なの?
愛しているのに何がいけないの?
心も体も全て一つになりたい
そう思うことすら罪なのならば
人間生きていくことそのものが罪なのだろう。
ならば私は禁断の甘い果実をかじり
その罪を噛みしめよう
その味に酔いしれよう。
そう思う毎日
思うことは罪ではないことを祈って。


Emergence
    −羽化−

1997年5月8日
あれは、私が16の誕生日の日だった。
兄は何処にでも連れていってくれると言うので
遊園地、映画と恋人気分を満喫させてもらった
もちろん兄、貞守にはその意識がないことを知りながら。
その日の夕方、まだ帰るには早いがどうする?
と聞いてきたので、私は兄の住んでいるところに行きたいと言った。
私の真意を知らずに兄は散らかってるけどかまわんか?
と聞いてきた。
もちろん私は二つ返事でOKした。
古びたアパートの2階だった
お茶でも出そうと言った兄を座らせて
私は流しに向かった
兄のためにお茶を入れる。
それだけでも幸せだった。
お茶をすすりながら
最近の話をした
それからしばらくたってから。
「御兄様、私ねもう16になったのよ」
「わかってるよ、だからお祝いしたじゃないか」
「わかってないよ、女の子はね16になったら結婚できるんだよ」
「知ってるけど、どうした、お見合でもさせられるのか?」
「うん・・・」
「ほかに好きなやつがいて、親に結婚を決められるのがいやなんだな?」
「そうだよ、好きな人がいるの」
「美由綺みたいないい子に惚れられるとは幸せなやつだな」
「本当にそう思う?」
「ああ、もちろん。お世辞を言い合うような仲じゃないだろう?」
もうこの気持ちを止められなかった
すっと立ち上がって上着を脱ぎ捨てた。
「な、何をするんだ!」
あわてて、壁の方を向く貞守
それでも手を止めず全て脱ぎ捨てた
「御兄様こっちを向いて下さい!」
涙ぐんだ声で叫んだ
「わ、わたし・・・」
「美由姫、自分のしている事わかっているのか?」
「わかってます・・・でも一度だけ・・・今夜だけ・・・」
流れ落ちる涙を止めることもできずにうつむいた私を
御兄様は優しく包み込んでくれた。
「本当に今日だけだからな・・・」
兄妹だから駄目だと言われると思っていた。
そんな悲しい言葉が返ってくると思っていた。
でも違った・・・
わかってくれたのだ
「さ、貞守さん・・・}
・・・夜は更けていく
痛みさえも、愛されてる証に感じるなんて
ドラマや小説の中だけだと思っていた。
でも今は違う・・・そう踏み込んでしまったのだから。

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