そして動き出す
やっとそろったね
ああ、これでまともに動き出すね
でも何の機械なのかな?
それを知らなかったのかい?
うんだって見たこと無いもん、何なの?
これはね扉を開くんだよ
何の扉?
・・・狂気・・
駄目だよそんなの
君が望んだんだよ・・・ほら動き出した
最終章 〜真実の書〜
ボクは、ホテルの屋上に連れてこられた。
縄で縛られて、銃を突きつけられたらさすがに抵抗のしようがないや
あ〜あ〜、縄抜けも習っとくんだったな〜なんて思う
ホテルの屋上にはヘリポ−トのもようが刻んである・・・?
何か違うな?
クラスの占いオタクの子が書いていた印に似てる
・・・何だったけ?
「そっか!魔法陣か〜」
独り言がいつの間にか声になっていた。
「その通りだよ、安由美。お前を元に戻すためのね」
・・・・怒っ
「もういい加減わかったでしょ?ボクはあゆみじゃなよ!」
伊藤氏は形容しがたい笑みを浮かべてこう言った
「大丈夫、もうすぐ本当の安由美になるんだからな、御神楽さん」
か、確信犯か?狂っていない、いまだに正気を残している。
これなら、まだ何とかなるかもしれない・・・かな?。
そのころ城上達
「やっと着いたな、ここの何処だろうな?セオリーだと屋上なんだがな」
ホテルのロービーに入るとエレベータまでかけていった
ボタンを押した太田さんがぼやく
「素直に行かせてくれれば楽なんですがね〜」
しかし思ったより簡単に着いた・・・誘われてるのかな
エレベーターお降り、屋上への扉を開いた、そこには・・・
「ほう、魔法陣か初めてみたなコックリサンにしてはでかすぎだな」
微かに震える声で強がってみたが、やはり恐怖はおさまらなかった。
「そうですね、大きすぎですかね」
相変わらずのとぼけた声だ、しかし少しだけほっとするな。
あたりを見渡すと魔法陣の外に御神楽とホテルのオーナー
魔法陣の真ん中に・・・オセレット・・くそ化け物だ。
「役者はそろったようですね、ところで城上先生なにか秘策はおありですか?」
そう聞かれてドッキっとした・・・感情に流されるままここまで来てしまったのだ
「な、何とかなるんじゃないですか?」
太田さんは感心したようにフーンと鼻で返事をした・・・困ったな。
俺と太田さんが屋上にはいると扉が自動的に閉まった。
「逃げ道もないか・・・」
扉の閉まる音に反応するようにオセロットはこちらの方を向いた
オーナーの伊藤氏は魔導書を読み始めたたぶん最終章だろう
御神楽は、伊藤氏の足下で縄に縛られているが、
俺達に気がつくと嬉しそうに微笑んで手の代わりに
足をふっている・・・緊張感無いな・・・俺が異常なのかな?
・・・続く