電人ザボーガー リメイク映画うろおぼえネタバレおおあり感想です
 

    冒頭、何となく恥ずかしい呼びかけがあります。
  オープニングテーマはTV版と全く同じ。第一話のタイトルも出ます。

  国会議事堂を警備する新田警部達。
渡辺裕之さんかっこいいです。
  そこへ出て来るミスボーグ。花瓶か何かから首だけ出てきてインパクト大。
  ヨロイデスも現れ、警察機動隊は全く敵わずピンチ!というところで
  (このあたりのシーンはかなりグロいです。)
  大門豊とザボーガー登場。ロボット形態への変身はCGで良く出来てはいるんですけど
  速すぎて面白味はありません。

  古原さんのアクションはかなり頑張って再現されていたと思います。
  ザボーガーはTV版より軽快に動けてました。
  ブーメラン・カッターでサイボーグの手足を切り落とす処なんかは
  やっぱり最新の特撮は良く出来てるなあという感じです。
  
  ヨロイデスは倒したものの、国会議員の一人の細胞は奪われてしまいました。
  これで何をするかと言うと、ジャンボメカを作る材料になるのです。
  TV版のダイモニウムは機械に命を与えるものだったかと思いますが
  今作では細胞からサイボーグが作れるみたいです。(ダジャレ?)
  細胞が優秀であればあるほど良いみたいですが、それだったら国会議員なんぞ
  狙ってどうするとは思いました。

  この後、大門豊の回想シーンがあるわけですが、
これがもう無茶苦茶。 
  豊に双子の弟がいてそれがザボーガーになったというのですが
  (人工心臓云々の設定は無くなってます。

  竹中直人演じる大門博士が、変態です。
  
見るに堪えません。ギャグのつもりかもしれませんが全く笑えません。
  大門博士が死んでうれしく思ってしまいました。

  さて、次期総理候補の若杉議員とその愛人を拉致るミスボーグ。 
  助けにきた大門とザボーガーはアリザイラーとの戦闘になります。
  溶解液をかけられピンチになったザボーガーが何故か踊りだしたりするんですが意味不明。
  そこへΣ団の他の幹部達が、女に手柄を立てさせるのは腹が立つという
  昭和の特撮でよくあった様な理由でブルガンダーと乗り込んで来ます。
  ブルガンダー良く出来てます。TV版はコミカルなのにやることは怖いでしたが
  見かけからして怖いです。強そう。
  最低な人間として描かれている若杉議員は愛人を犠牲にして助かろうとしてミスボーグの怒りを買います。
  しかし、自分もブルガンダーに殺されそうになった処を、大門に助けられ恋に落ちるのでした。

  若杉の身勝手さに思わず殴ってしまった、大門は1か月の謹慎に。
  この後も、政治家や警察上部の汚い姿が描かれますが省きます。
  そこへ悪の宮博士に制裁されたミスボーグがマシンホークを従えて襲ってきます。
  このマシンホークロボット形態がですねー。女性型なんですよー。
  やっぱりつまらん悪ふざけはやるし。マシンホークが見たかった私としては非常に残念。

  しかしなにやら和解してしまい、ラブシーンに突入。
  これも何だか、変態チックでもうツッコむ気もおきません。
  腐った政治家なんか守らないで、Σ団で一緒に闘おうと言われ動揺する大門。
  ザボーガーに軽蔑の目で見られてしまいます。

  さて悪の宮博士(柄本さんは目がイってる感じは良いんですけど悪人度がちと足りません。)は
  お色気増量の為にビキニ姿のメカボーグチームを作り、多数の国会議員を拉致。
  このラガーガール達は身体の一部が恐竜みたいになっており、恐竜軍団だなどと言われますが
  無理がありすぎです。
  大門は、爆弾を投げつけられ相当危ない撮影だっただろうなあと思われつつ登場。
  しかしミスボーグと闘うことができません。あまつさえ機動隊員達からミスボーグを守るよう
  ザボーガーに命令しますが、ザボーガーは拒否。
  結局ザボーガーは自分の意思に目覚めたらしく、大門を殴って目を覚まさせミスボーグと共に爆発してしまいます。
  ミスボーグの残骸に胎児らしきものが。というところで第一部終わり。


   第二部。25年後。
  Σ団による人々の誘拐は続いていますが、もう日常になってしまったようです。んなアホな。
  糖尿病を患い、職も失った大門。なぜか未だに、シーンズにヘルメット姿です。
  あれはあくまで戦闘服であって、普段は着てないっつーのに。
  そこへ、秋月玄がマシーンホークと襲ってきます。腰の筋を違えたりしてピンチな大門を
  救ったのは美少女型サイボーグでした。
  そのAKIKO(この名前は冬子ちゃんから来ているんでしょうね。)曰く、
  彼女と秋月玄は双子で大門とミスボーグとの子どもなのだと。
  秋月は人間だけど、彼女はもうすぐ意思を無くし、ジャンボメカになってしまう運命にあるそうです。
  そこへ秋月がなんと復活させたザボーガーで襲ってきますが、AKIKOにあっさり倒され撤退。

  新田元刑事達(彼らも警察を追われました。)の家でザボーガーを修理し自分を壊してほしいと頼むAKIKO。
  そんなことはできないという大門に絶望したAKIKOは飛び出して行って、ジャンボメカになってしまいます。
  町を破壊するジャンボメカ。姿はAKIKOが巨大化しただけ。
  TV版では予算がなくて動かせなかったジャンボメカを今度こそ見たかった私は以下略。
  新田さん達がいきなり松江健の格好をして(そういえば三人組の一人がそんな名前でした)
  感動的な会話をしつつ、屁で特攻するという、いらんそんなもんというシーンもあります。

  ザボーガーと共にジャンボメカの元へ向かおうとする大門の前に秋月とブラックホークが。
  バイクアクションからの双方変型してのバトルはちょっとコミカルですが見ごたえあります。
  板尾さんもなんだか格好良く見えてきます。アクションはダメダメですけど。
  あいかわらずホークは女性型なのが残念ですが。秋月仕様にしろよー。

  ジャンボメカに突入したザボーガーはミニブルガンダーの集団に襲われ(これが可愛い。欲しい)
  大門は悪の宮のナイフ攻撃でピンチ。でも秋月の援護もあり勝利。
  悲しみの中、AKIKOのジャンボメカを破壊します。
  
  全てが終り秋月と何故か人間として再生したAKIKOは旅に出るそうです。
  もはやどうでもいいですが、秋月の鉄の輪は外しとくべきだったと思います。
  大門はこれからもザボーガーと共に平和を守ると誓います。

  ラストシーン、90歳!になった大門がシニアカー仕様のザボーガーに乗って出撃するところでEND。
  ここだけはちょっと笑えました。
  (後で知りましたが、この老大門はきくち英一さんが演じておられたのですねー。
   見て良かったポイントが10ポイント位加算されました。)


  で、エンディング。映像は旧作なんです。いきなり山口さんが出てびっくり。
  映画の元ネタはこれなんだと解る編集で、ああこれは壮大なオマージュなんだと思えました。
  でないと最後の「うしおそうじ氏と山口暁氏に捧ぐ」というテロップが
  うれしくはなかったでしょう。
  考えてみたら山口さんを映画のスクリーンで見たのは初めてですし、見に行って良かったです。


   結論
  1.井口監督はザボーガーと言う作品を好きなんだとは思います。
    ただその方向性がついていけないので今後井口監督の映画を見ることはないでしょう。
  2.山口さんのかっこ良さには誰も敵いません。