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あいさつ

 今日私達は、およそ国民の40人に1人が精神疾患で受診し、生涯を通じると5人に1人は精神疾患にかかると言われる社会に暮らしています。
 近年では精神障害についての認識も高まってまいりましたが、いざ病院で「精神疾患」と病名を知らされた時、ほとんどの人が驚き、途方に暮れてしまいます。 また心身の異常を感じながらも病院にもいかずに悩んでいる人も大勢おられます。
 このような状況の中で、私達は同じ病に苦しむ仲間と共に、自宅以外で心を許せる人と安心して暮らせる居場所をつくる為に活動をしてまいりました。 平成19年から続けてきたこの活動は、賛同者も増え、活動範囲も広まってきました。
 当事者とその家族が地域住民の理解と協力を得ながら、精神疾患で苦しむ人達の悩みを分かち合い、支え合う社会は、人権が尊重され、誰もが安心して暮らせる心豊かな社会の創造につながりますが、精神疾患を抱える当事者やその家族の活動は、時として世間の認識不足に阻まれ、安定した活動へと発展させることが難しいのが現状です。
 今回、特定非営利法人設立に至ったのは、私達の経験を活かし、必要とされる支援や活動を安定かつ継続的に行い、事業の拡充を図っていく為には、社会的にも認められた公的な組織にしていくことが必要だと考えたからです。
 今後私達は、法人化することによって病院にも行けず、障害者手帳もなく、障害年金なども受けずに暮らしている精神しょうがい者とその家族及びボランティアの方の為に、地域生活を支援する為の地域活動支援事業をはじめ、仲間と共に過ごせる居場所の運営、心の病で苦しむ多くの人達に医療機関や福祉制度及び社会資源等の情報提供事業を行う他、将来的には社会復帰準備の為の共同生活援助(グループホーム)などの事業も展開していきます。
 また、三木市を中心とした地域住民に対しては、精神しょうがい者とその家族等との交流、精神障害に対する社会的偏見を払拭する為の広報活動を行い、精神しょうがい者の方がその人らしい新たな人生を再スタートし、家族と共に安心して暮らせる地域社会づくりに寄与することを目的とした事業を展開し、地域社会に広く貢献していきます。

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