Cブルー湖 (Lac de Bleu)


グリメンツ(Grimentz)を出てから今日で6日目、今日アローラ(Arolla)のトレイルを歩けば、あとはシオン(Sion)経由でグリメンツに戻るだけ。
ここまで山小屋3つとホテル2つに泊まり連日歩いてきたのでさすがに疲れた。

予定では、シェブル峠(Pas de Chevres 2855m)を往復するはずあったが、2人とも気力が湧かず一番楽そうにみえるブルー湖(Lac de Blue)に行くことにした。
ブルー湖とモン・コロン山
ブルー湖は小さいながらも水の綺麗な湖ですが、アローラから朝歩くと、エイギュイ−ユ・ド・ラ・ツァ(Aiguille de la Tsa 3668m)などの東側の山が完全な逆光になり、影絵のような山になります。また、トレイルの多くが林の中で、途中の見晴らしがあまり良くありません。
ここはやはり頑張って、もう少し高いところに登るトレイルを歩くべきでした。


アローラには、ジェブル峠の他にルージュの山小屋(Cab. des Aig. Rouges 2810m)や、ヌーブ氷河(Glacier de Tsijiore Nouve)、ピース氷河(Glacier de Piece)、それにアローラ氷河(Glacier d'Arolla)などへのトレイルがあります。時間と体力があれば、色々なコースを楽しむことができます。

歩いた日;2006年7月25日
コース;
Arolla -(2h Pramousee経由)Lac Bleu -(30min)La Gouille
[合計時間;2h30min]  
[標高差;登り260m、下り260m 最高標高;2092m]


アローラの村から見るモン・コロン アローラの村から見るエイギュイーユ・ド・ラ・ツァ

朝、モン・コロン(Mont Colon)は近くに迫って見えました。しかし、モン・コロンやエイギュイーユ・ド・ラ・ツァの尖頭を撮ろうとしましたが、逆光でうまく撮れそうもないので諦めました。前日の夕方に撮ったものを貼り付けてあります。

アローラからブルー湖まで歩く道は、車道に沿ったあまり高低差が無いトレイルなので、ここを歩くだけにハイキング地図をわざわざ買う必用はないだろうと、トレイルのイラストが載ったパンフレットを持って出かけました。
アローラのバス停の広場に標識があり、民家の間を上って行きます。車道と交錯している所があり分かりにくいですが自然にまたトレイルに出ました。

林の中に入り少し行くと分岐に出ます。左は登りになっていてブルー湖への表示、右は真っ直ぐで村の名前とブルー湖が併記してあります。素直にブルー湖と表示してあるほうだろうと左を登り始めたのですが、先を見るとずーっと登りになっている。これはおかしい! ここは標高差の無いトレイルのはずだと、分岐に戻って右の真っ直ぐの道を選びました。これが間違い、最初はフラットでしたが次第に下り、間違えたかなと思う頃には大分来てしまい、ブルー湖とも書いてあったし行ける筈と、どんどん進むと、遂に車道に出てしまいました。ここにブルー湖への標識があり、結局は260mほどを登りなおす羽目になりました。フラットなコースを選んだ筈が、もうひと分張りを強いられて、どっと疲れが出ました。地図を持たずに歩く失敗を過去にもしてるだけになんとも情けない登りでした。

ブルー湖


本来のトレイルに出て、沢を越えると樹木が無くなり、見晴らしが良くなってやっとブルー湖へ出ました。やれやれと一休み。人気のある湖らしく、これから下りるラ・グーユ(La Gouille)の村から沢山登って来ます。
小さな湖なので周囲を一周して湖面の清んだ青色を堪能してラ・グーユの村に下りました。
ラ・グーユの村は傾斜地に20棟ほどの古い家が固まって建つ静かなところ。レストランが一軒あります。

ここからバスに乗り、シオン経由でホテルに荷物を置いてきたグリメンツに戻りました。






アローラ(Arolla)の村

インターネット情報; Arolla(英)

アローラは、シオンの町からバスでエヴォレーヌ(Evolene)という古い町並みが残る綺麗な村を通り、レソーデール(Les Hauderes)の村まで約50分、ここでバスを乗り換えて更に約25分、エランの谷のドンズマリの傾斜地に建つ小さな村です。
建っている家は殆どがホテルで、終点のバス停広場の周りに、小さなスーパーと何でも屋とスポーツ店がある程度です。
村は谷から一段上がった所にあり、標高も2千メートなので、直ぐ近くに山のピークが迫り、ホテルに居ても高山気分が味わえます。
花いっぱいのアローラのホテル
夜、車の通る音もなく、朝早く、教会の鐘の音で起こされることもなく、静かで、ゆっくり、ゆったりと休める村です。



シオン(Sion)の街

インターネット情報; Sion Tourism(英)

鉄道でシオン駅が近づくと古いお城が岡の上に見えてきます。
アローラのハイキングが早い時間に終わったので、グリメンツに戻る途中のシオンの町で、お城に行ってみることにしました。
町のメイン道路を真っ直ぐ行って右の公園の中にあるインフォメーション・センターで観光マップをもらい、旧市街の中をクニャクニャと曲がり、方角が分からなくなりながらも細い急な坂道を上りました。
この所、シオン近辺は連日36℃の酷暑、この日もまるで南国で灼熱の太陽の下を歩くような暑さで、汗びっしょりになり頭がボーッとなりながら城砦のようなヴァレール教会入り口までたどり着きました。しかし中に入る気もしない、来たことにして下りることにしました。
シオンのトゥルビヨン城(Chatteau de Tourbillon)
暑かったが、ここの旧市街は中世の面影があって、ルツェルンの旧市街等よりは遥かに趣があって一見の価値ありです。




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