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サンシャイン・メドウズ (Sunshine Meadows)


サンシャイン・メドウズは、ホワイト・マウンテン・アドべンチャー(White Mountain Adventures) が経営するスキー場で、夏はゴンドラのかわりにサンシャイン・ビレッジ (Sunshine Village) から標高2200m のサブ・アルパイン地帯までシャトルバスが走る。ケンモアやバンフからもシャトルバスがあり、個人で車無しでも行ける数少ないハイキング・トレイルです。

湖を巡るコースやマウント・アシニボイン (Mt Assiniboine) を臨むシタデル・パス・トレイル(Citadel Pass Trail) 往復コースや、ヒーリーパス (Healy Pass) へ回るコースなど色々。高山植物の花が綺麗なところとして知られる。
また、ガイド付きフル・デイ・ハイク(Full Day Hike)をホワイト・マウンテン・アドベンチャーがやっている

*何故、夏はゴンドラが動いていないの?

りっぱなゴンドラがあるのに動いてない。1984年にスキー用のゴンドラができ、夏も動かした所、今まで1シーズン数百人だったハイカーが何千人にもなり、メドウの自然が保てない危機になった。そこで、国立公園管理局と観光業者が話し合い、1991年に夏のゴンドラ営業を停止したそうで、その後、シャトルバスを動かし、入山の人数制限をはかることで現在に至ったとのことです。


 インターネット情報
 リンク先
   サンシャイン・メドウズ(英) Sunshine Meadows
     

 コースの状況 
ガイド付きでなくても、全く問題のない所だが、ガイド付きがどんなものか興味があったのでシタデル・パス・トレイル(Citadel Pass Trail) を歩くガイド付きフル・デイ・ハイク(サンシャイン・ビレッジからのシャトルバス代C$20込みで1人C$43)を申し込んだ。行ってみると6月末でまだ雪が多いのでシタデル・パスは歩けないとガイドが云う。ガーデン・パス・トレイルとスタンディシュ・ビューポイントの比較的易しいコースを歩くことになった。花も咲いてはいたが少し来るのが早すぎたようだ。
全体がなだらかな高原状で、道も良く安心して歩ける。
サンシャイン・メドウ近くに、花畑が綺麗という ヒーりー・パス・トレイルがある。サンシャイン・ヴィレッジから登るのと、ネイチャーセンターから行く方法があり、どちらも往復約7時間のハイク。6月24日にバンフのインフォメーション・センターで聞いた時には、まだ雪が多く ヒーリー・パスは歩けないと言っていた。ここも7月に入ってからが良いと思う。


 歩いた日;2004年6月29日
 コース 
Sanshine Meadows Nature Centre - (50min) Rock Isle Viewpoint -(1h30min) Simpson 
Viewpoint -(1h30min) Standish Viewpoint -(Off Trail 50min) Nature Centre/Total 4h40min 
(9.5km), 標高差200m (2200m- 2400m)

カナダ・ハイウェイ1号線をバンフから約 9km行った所に、サンシャイン・ビレッジの標識がある。ここからサンシャイン・ビッレッジ・ロードに入り約9kmほど走ると、ゴンドラ乗り場の駐車場に出る。アメリカのダラスから4日前に合流したMieの友達と一緒に3人で歩くのも今日が最後。
9:30発のシャトルバスの時間より1時間も早く着いてしまい、まだビレッジの何処も閉まっている。30分ほど待つとようやく車がきて、男性が下りてきた。ホワイト・マウンテン・アドベンチャーが主催するフル・デイ・ハイクのガイドの人で Dave Honeyman と紹介を受けた。カナダとヨーロパのガイドの資格を持っているそうだ.。今日の客は我々3人だけだそうで、予定していたトレイルではなくなったが、専任ガイドのようで安いガイド料になった。駐車場から15人乗りぐらいのシャトルバスに乗る。バスには別グループの日本のおばちゃんばかり7〜8人と日本人の女性のガイドが同乗した。他のシャトルバスにも女性が大半の日本人パーティーが乗っている。
ここは、グループで歩くのに向いているようだ。
ガタガタの専用道路を10分ほどシャトルバスに乗ると、ゴンドラの終点ネーチャー・センターに着く。
バスを下り、ここから広いなだらかな登りを歩く。途中何ヶ所も土を大きく掘り返した跡がある。日本の山で良く見るイノシシが土を掘り返した跡よりもずっと豪快で大きくて深い。ガイドの説明では、グリズリー(ハイイログマ)の仕業だという。土の中に隠れているリス(Squirrel)を捕まえるのに掘り返すのだそうだ。「この掘り返しは今朝のもの」などと言われると、思わず後ろを振り返る。

ゆるい登りが終わる頃、ロック・アイル・レイク(Rock Isle Lake) のビューポイントに着く。広くて気持ちが良い。まだあちこちに雪が残るが、緑と白のコントラストが美しい。
ロック・アイル・レイク・ビューポイントから   

少しゆるい下りになり、時々カラマツ (Larch) の林になる。所々一面の花が現われる。これから雪解けと共にもっと咲き出すそうだ。ガイドは花の名前を色々教えてくれる。八重咲きのアネモネがあり、ガイドも始めて見たと言う。花の図鑑を取り出してみたが、載っていなかった。ガイドが持っていた花の図鑑は、私が買ったのと同じものだった。
       グレーシャー・リリー
 (Glacier Lily )
  ウェスタン・スプリング・ビューティー
  (Western Spring Beauty )
2番目の湖、ラリックス・レイクの周りを回り、シンプソン・ビューポイントにくる。ここから、クートニィー・国立公園に流れるシンプソン・リバーの谷が一望できる。更に進むと左手に3番目の湖、グリズリー・レイクが現われ、ヒーリー・パス方向の山も見える。
ここから200mほどの小高いスタンディッシ・ビューポインットに登る。下にロック・アイル・レイクが見え、歩く予定だったシタデル・パス・トレイル方向が雪を被っているのも分かる。その向こうに、ロッキーの高峰、マウント・アシニボイン(Mt Assiniboine, 3612m) の三角のピークが小さく見えた。ガイドはアシニボインの山を何回か登ったとのこと。
スタンディッシュ・ビューポイント         
(Standish viewpoint) から
シタデル・パス (Citadel Pass)方向
このビューポイントで遅い昼食をとる。我々はパンを食べているのに、ガイドはご飯の弁当を食べている。なぜと聞いたら、どうやら奥さんが日本人らしい。

メドウではトレイルを外れて歩いてはいけないが、ガイドの後ろを歩くことを約束し、スタンディッシュ・ビューポイントからオフ・トレイルを歩いた。特に変った場所でもなかったが大きな雪渓の横を通りネイチャー・センターの裏の人造湖の近くを回り出発点に戻った。
大きな雪渓と雪解け水
全体を通してのんびりと歩けるやさしいコース。やはりここは、歩けるなら、シタデル・パス・トレイルかヒーリー・パス・トレイルを選んだほうが良いと思う。
ネイチャー・センターの裏手の人造湖
(オフ・トレイル)




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