
ネットワークの構築
ネットワークを構築する前にまずはトラブルを避けるために
インストールしているセキュリティソフトを無効にしておく。またWindowsのファイヤウォールも無効にしておく。
LAN構築が終了した後、セキュリティソフトのマニュアルに従ってセキュリティ、ファイヤウォールの設定を行うのが良い方法である。
コンピュータ名とワークグループ名には半角英数字(A〜Z、0〜9、-)で15文字以内で付ける。
Windowsのネットワーク
ネットワーク構築の手順を説明する。(Windows98の場合)
- ハードウエアの準備
コントロールパネルの「ネットワーク」をダブルクリックして「ネットワーク」ダイアログを開き、「ネットワークの設定」タブを開く。「現在のネットワークコンポーネント」にNICが登録されていることを確認しておく。 もし、NICが登録されていなければ、「追加」をクリックして「ネットワークコンポーネントの選択」ダイアログを開き、「アダプタ」を選んで「追加」をクリックする。このとき、「ネットワークアダプタの選択」ダイアログが開くので、NICに添付されたフロッピーディスクをドライブにセットして「ディスク使用」をクリックする。「ディスクからインストール」ダイアログの「配布ファイルのコピー元」でフロッピードライブを指定する。詳細については、NICのマニュアルをよく読んで対処する。 2台のパソコンをつなげるだけなら、イーサネット用のクロスケーブルで直接接続すれば通信が可能である。お互いのイーサネット用のポートをクロスケーブルで接続して、ネットワークの設定すればよい。デスクトップパソコンとノートパソコンをつないでデータのやり取りをしたいというならこの方法で十分である。 Windowsのアクセサリ機能である「ケーブル接続」を使えば、シリアル、パラレル経由でネットワークを形成することができる。
まずは、2台のパソコンをクロスのシリアル、もしくはクロスのパラレルケーブルで接続する。スタートメニューから「プログラム」→「アクセサリ」→「通信」→「ケーブル接続」を選ぶ。
もしメニューにない場合は、「コントロールパネル」の「アプリケーションの追加と削除」を選び、「Windowsファイル」タブを選択する。「コンポーネントの種類」の「通信」を選び「詳細」をクリックして、「ケーブル接続」を選択。コンポーネントを追加する。後はウィザードに従って、設定を進める。
ケーブル接続は、2台のコンピュータを、ファイルを公開する「ホスト」タイプと、ファイルにアクセスする「ゲスト」タイプに設定してやり取りをする。
- 識別名の設定
ネットワークを構築するには、ネットワークのグループ名を付け、そこに参加するパソコン全てに識別名を付けなくてはならない。
まずは、コントロールパネルの「ネットワーク」をダブルクリックする。デスクトップの「ネットワークコンピュータ」アイコンを右クリックして、プロパティを選択してもよい。「ネットワーク」ダイアログの「識別情報」タブを開き、「コンピュータ名」にパソコンの名前(PC-AとかPC-Bなど。半角英数字と一部の記号のみ使用できる)、「ワークグループ」にグループ名(WORKGROUPなど。半角英数字と一部の記号のみ使用できる)、「コンピュータの説明」に適当な説明(全角入力でもよいが空欄でも構わない)を入力する。
「コンピュータの説明」は、ユーザーがネットワークをエクスプローラの詳細表示モードで表示した時に表示される
ネットワークを構築するためには、参加するパソコン間で通信する「プロトコル」を決めなくてはならない。「プロトコル」とは、ネットワーク内でパソコン同士が通信するための規約のこと。インターネットで利用される「TCP/IP」や、Windowsネットワークの標準的プロトコルである「NetBEUI」などがある。一時もてはやされた「IPX/SPX」というプロトコルもあるが、最近ではほとんどお目にかからない。
「ネットワーク」ダイアログの「ネットワークの設定」タブを開き、「現在のネットワークコンポーネント」に「TCP/IP」というプロトコルが登録されているかを確認する。Windowsがプレインストールされた最近のマシンではすでにインストールされていることが多い。
もし登録されていなければ、「追加」をクリックして「ネットワークコンポーネントの選択」ダイアログを開く。「プロトコル」を選んで「追加」をクリックし、「ネットワークアダプタの選択」ダイアログを開く。「製造元」から「Microsoft」を選び、「ネットワークプロトコル」から「TCP/IP」を選んで「OK」をクリックする。
場合によってはWindowsのCD-ROMを要求されることがあるが、画面の指示に従って操作すれば自動的に必要なファイルがコピーされる。
- IPアドレスの割り当て
TCP/IPを利用する場合は、ネットワークに参加するパソコンに「IPアドレス」を割り当てなくてはならない。IPアドレスには、世界中に通用する「グローバルIPアドレス」と、内輪だけ(LAN内だけ)で通用する「プライベートIPアドレス」がある。プライベートIPアドレスは、以下のように3クラスがあり、いずれも自由に使ってかまわない。クラスAのアドレスは、規模の大きなネットワークで、クラスBは中規模、クラスCは小規模のネットワークで使用されることが多い。
クラスA 10.0.0.0〜10.255.255.255
クラスB 172.16.0.0〜172.31.255.255
クラスC 192.168.0.0〜192.168.255.255
ここでは、「192.168.0.xxx」というタイプのプライベートIPアドレスを割り当てることにする。「xxx」の部分には0から255までの値が入るが、0と255は特別な意味を持ったIPアドレスなので使わないことにする。ちなみに、このIPアドレスは、間違ってインターネット空間に出てしまった場合でも、通常は無視される。
IPアドレスの割り当ては、自動的に行われる場合(動的割り当て)と、手動で割り当てる場合(静的割り当て)がある。ここでは、後者の方法を採用して、192.168.0.1以降を割り当てることにする。
「ネットワーク」ダイアログの「ネットワークの設定」タブを開き、「TCP/IP」を選択して「プロパティ」をクリックする。「TCP/IPのプロパティ」ダイアログが開くので、「IPアドレス」タブを開いて、「IPアドレスを指定」をオンにする。「IPアドレス」に「192.168.0.1」と入力し、「サブネットマスク」に「255.255.255.0」と入力して「OK」をクリックする。
「サブネットマスク」とは、ネットワークのかたまり区別するための補助的情報だ。「255.255.255.0」に設定することで、192.168.1.0から192.168.0.255までのIPアドレスがひとまとまりのネットワークと認識される。簡単に言えば、サブネットマスクが0に指定された最後の桁が自由に使えるということだ。この辺りは、こいうったものだということを覚えておけばよい。
ここでは、すべてのパソコンに同じサブネットマスク「255.255.255.0」を設定し、IPアドレスの部分は、1桁目(左端の部分)を1から254までの値に設定する。
- 共有サービスの設定
ネットワーク上に共有資源を公開するためには「共有サービス」がインストールされている必要がある。
まずは、フォルダやプリンタを提供する側のパソコンに、「共有サービス」というコンポーネントがインストールされていることを確認する。「現在のネットワークコンポーネント」に「Microsoftネットワーク共有サービス」がなければ、「追加」をクリックして「ネットワークコンポーネントの選択」ダイアログを開く。「サービス」を選んで「追加」をクリックし、「ネットワークサービスの選択」ダイアログから「Microsoftネットワーク共有サービス」を選んで「OK」をクリックする。
必要なファイルがコピーされたら、「ファイルとプリンタの共有」をクリックして「ファイルとプリンタの共有」ダイアログを開く。ファイルを共有するパソコンでは「ファイルを共有できるようにする」にチェックを入れ、プリンタを共有するパソコンでは「プリンタを共有できるようにする」にチェックを入れて「OK」をクリックする。
- ネットワーククライアントの設定
最後に、共有フォルダや共有プリンタを利用するためのコンポーネントである「ネットワーククライアント」の存在を確認する。プロトコルがインストールされている環境では、すでにインストールされていることが多い。
「現在のネットワークコンポーネント」に「Microsoftネットワーククライアント」が登録されていなければ、「追加」をクリックして「ネットワークコンポーネントの選択」ダイアログを開き、「クライアント」を選んで「追加」をクリックする。「ネットワーククライアントの選択」ダイアログで、「製造元」から「Microsoft」を選び、「ネットワーククライアント」から「Microsoftネットワーククライアント」を選んで「OK」をクリックすれば必要なファイルがコピーされる。
「ネットワーク」ダイアログの「OK」をクリックすると、Windowsを再起動する指示が表示されるのでこれに従って再起動する。
プロトコルやサービスがインストールされると、デスクトップ上に「ネットワークコンピュータ」というアイコンが作られる。これをダブルクリックすると「ネットワークコンピュータ」ウィンドウが開き、ネットワークに参加しているパソコンが一覧表示される。
Microsoft ファイル共有 SMB では、135 〜 139 の UDP (User Datagram Protocol) ポートおよび
135 〜 139 の TCP (Transmission Control Protocol) ポートが使用されているのでポートを開かないようにする。
- ネットワークにつながらない時の対処法
- 今回はTCP/IPプロトコルでネットワークを形成しているので、pingコマンドを使えば、実際のネットワーク経路がアクティブかどうか確かめることできる。MS-DOSプロンプトをクリックして以下のコマンドを入力してみる。
ping 192.168.0.2(ネットワークにつないだパソコンのIPアドレス)
設定がうまくいっていれば、Reply fromという形で返答がある。もし返答がない場合、ネットワークの接続経路の中で、どこかに障害がある可能性が高い。通信相手のパソコンの電源が入っているか、NICにケーブルがつながっているかなど、基本的な部分をまずはチェックする。つながらない場合、意外にこの手の原因が多い。また、ハブにインジケータが付いている場合、「ping」の実行時にアクセスランプやリンクランプが点灯あるいは点滅するかを視認する。
- [ファイル名を指定して実行] をクリックする。次に、「\\<アクセス先コンピュータの IP アドレス>」(「」は除く) と入力し、[OK]
をクリックする。
ここでは例として、「\\172.16.1.123」(「」は除く) と入力する。
IP アドレスを指定するとアクセスできる場合は、ネットワーク内で重複していないコンピュータ名に変更したり、半角英数字のコンピュータ名に変更することで、問題が解決する可能性がある。
- ネットワークドライブを作る
毎回「ネットワークコンピュータ」ウインドウを開いて共有フォルダを探すのは不便である。そこで、共有フォルダを「ネットワークドライブ」として手元のパソコンの「マイコンピュータ」フォルダに追加してみる。
操作は簡単で、ネットワークドライブにする共有フォルダをドラッグして「マイコンピュータ」アイコン上にドロップすればよい。このとき、「ネットワークドライブの割り当て」ダイアログが開くので、「ドライブ」のリストボックスから適当にドライブ名を選んで「OK」をクリックする。これで、ほかのパソコンのフォルダが、あたかも自分のパソコンのドライブのように使えるようになる。
なお、「ログオン時に再接続」にチェックを入れておくと、次回Windowsを起動した際に、自動的にネットワークドライブとして設定される。ただし、共有フォルダのあるパソコンに電源が入っていないと、接続先が無いため、しばらくの間「ネットワーク接続の復元」というダイアログが表示されることになる。
- ネットワークを利用してインターネットに接続
Windows98 Second Editionより搭載された「インターネット接続の共有」機能を使うと、1台のパソコンに接続したモデムやTAを使って、別のパソコンからインターネットに接続することができる。
標準ではこの機能はインストールされていないので、コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」をダブルクリックして「アプリケーションの追加と削除のプロパティ」ダイアログを開き、「Windowsファイル」タブを開いて「インターネットツール」→「インターネット接続の共有」と選んで追加インストールする。
- セキュリティソフトの設定
ファイアウォールウィンドウの[ネットワーク]ページで信頼ゾーンに追加したいネットワークアダプタ名を選択する。

無線のネットワーク構築
ネットワークを構築していくには、まず「HOST」パソコンで任意のワークグループを作成する。例として「KOUBE」という名前を付ける。ワークグループとは、パソコンのグループのことである。名前は半角英数字のものを入力する。次に「CLIENT」パソコン側でワークグループ(KOUBE)を登録する。あと、「HOST」、「CLIENT」パソコンの両方でネットワ一クの設定を確認しておく。
- 「コンピュータ名」と「ワークグループ」を設定
「HOST」パソコン側の@「マイコンピュータ」アイコンを右クリック→A<プロパティ>を選択し、B<コンピュータ名>タブでC<変更>ボタンを押す。D「コンピュータ名」欄に任意の名前を半角で入力(ここでは「HOST」)。これはパソコンを識別するための名前となる。コンピュータ名は最大
15 文字で、空白や次の特殊記号を含めることはできない。 また、他のコンピュータと重ならない名前を入力する。すべて半角英数で設定することを勧める。
使用できないキャラクタ ;: " < > * + = ¥? .
次にE「ワークグループ」欄に半角で任意の名前を入力する(ここでは「KOUBE」)。F<OK>→G<OK>とボタンを押したあと、ダイアログを閉じていき、パソコンを再起動すればよい。
- ネットワークの設定をチェックしておく。その1
ワークグループを設定したら、ネットワークの設定をチェックする。「コントロールパネル」内の「ネットワーク接続」アイコンをダブルクリック。@ワイヤレス接続に使用しているネットワークアイコンを右クリック→A<プロパティ>を選択する。B<全般>タブで
C
[接続の方法]
ご利用しているネットワークアダプタの名称が表示されていることを確認する。
[この接続は次の項目を使用します]
・「Microsoft ネットワーク用クライアント」 ・・・ チェックを入れる
・「Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有」 ・・・ チェックを入れる
・「インターネット プロトコル(TCP/IP)」 ・・・ チェックを入れる
また「接続時に通知領域にインディケータを表示する」にチェックが入っていることを確認したら、
D「インターネットプロトコル(TCP/IP)」の項目をダブルクリックする。
- ネットワークの設定をチェックしておく。その2
@<全般>タブの下記のように設定されていることを確認する。
[IPアドレスをDHCPサーバ機能を持つルータ装置等を利用している場合]
[IP アドレスを自動的に取得する] を選択し、[Ok] をクリックする。
[ハブ等を利用してパソコン同士をピアツーピアで接続する場合やIPアドレスを固定で設定する場合]
[次のIPアドレスを使う] を選択し、「IPアドレス」、「サブネットマスク」に任意の値を入力し、[OK] をクリックする。
環境によって「デフォルトゲートウェイ」や「DNSサーバー」にも任意の値を入力する。
通常はA「IPアドレスを自動的に取得する」とB「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」にチェックを入れておく(環境によって設定する内容は異なる)。次にC<詳細設定>ボタンをクリック。
- ネットワークの設定をチェックしておく。その3
「TCP/lP詳細設定」ダイアログが開いたら、@<WINS>タブのA「既定値」にチェックを入れておく。B<OK>ボタンを押してダイアログを閉じていけば、とりあえず「HOST」パソコン側の設定は完了となる。
- 同じく「コンピュ一夕名」と「ワークグループ」を設定
今度は「CLIENT」パソコン側の設定。@「コンピュータ名」欄に任意の名前を半角で入力する(ここでは「CLlENT」)。「HOST」パソコン側で「コンピュータ名」欄に入力したのとは違う名前を入力する。次にA「ワークグループ」欄に半角で「KOUBE」(「HOST」パソコン側で「ワークグループ」欄に入力した名前)と入力。B<OK>ボタンを押していき、ダイアログを閉じたらパソコンを再起動する。
- ネットワークの設定を確認したらワークグループに接続してみる
ネットワーク設定を確認したら、@タスクトレイのネットワークアイコンを右クリック→A<利用できるワイヤレスネットワークの表示>を選び、B接続したいネットワークの項目を選択する。ここではプロードパンドル一タがネットワークの項目名となっている。C「セキュリティで保護されていなくても選択したワイヤレスネットワークへ接続する」にチェックを入れ、D<接続>ボタンをクリックすると、ネットワークに接続できる。(接続方法はウィンドウズXP
SP1の場合)
- ネットワークに接続されたことを確認してみる
付属のマニュアルなどを参考にブロードバンドルータの設定画面を開いてみる。@「UPnPの状態」を見ると、A2台のパソコンがブロードバンドルータに接続されているのを確認できる。これらは、それぞれ「HOST」パソコン、「CLIENT」パソコンのIPアドレスをあらわしている。これでワ一クグループの設定は終了となる。
- lPアドレスが取得できているか確かめる
IPアドレスとデフォルトゲートウェイの右端の数字以外が同じになっていれば接続は正常。「IPアドレス」になんらかの値が入っていても、
デフォルトゲートウェイやDHCPサーバ、DNSサーバなどの情報が空白なら、正しく接続できていない。
Windows98,Meの場合:
「スタート」ボタンタンを押して、[ファイル名を指定して実行]を選び、「winipcfg」と半角で入力する。
[lP設定」という画面が開くので、▼ボタンでLANカードの名前を選ぶと、IPアドレスやデフォルトゲートウェイなどの頂目が表示される。ここで、IPアドレスとデフォルトゲートウェイの右端の数字以外が同じになっていれば正しく通信できている。
XP,2000の場合:
[スタート]ボタン→[マイネットワーク]→[ネットワーク接続を表示する】をクリック→[ローカルエリア接続】をダブルクリックローカルエリア接続の状態」画面が開いたら、[サポート]タブをクリックし、「詳細」ボタンをクリックする。IPアドレスやデフォルトゲートウェイ、DHCPサーバなどが確認できる。
- ルータとの通信をチェックする
キーボードから「ping」と入力し、次に半角スペースを入れ、それに続けてデフォルトゲートウェイ(ルータ)の数値を入力して[Enter]キーを押す。
ルータに小さなデータを何回か送り、ルータからきちんと応答があるかテストされる。しばらく待つと、画面に結果が表示される(結果のなかで「Lost=O(0%loss)」となっていれば、ルータとの通信が正常に行われているということになる。
Windows98、Meの場合:
スタート→「プログラム」→「Ms-DOSプロンプト」で。
XP、2000の場合:
スタート→アクセサリ→コマンドプロンプトで。
- セキュリティソフトの設定
無線 LAN を使用するのに必要なプログラムを探し、ここでインターネットアクセスの設定を確認。
設定は [自動] もしくは [すべてを許可] にする。
- 「ESS-ID」の設定
パソコンを接続する無線LANのネットワークの名前。
- WEP、WPAなどの設定
無線で送受信するデータは、そのままの状態では第三者に傍受された場合、内容を容易に盗み見られてしまう可能性があるのでWEP、WPA等を設定することによりデータを暗号化する機能。
「ネットワークセットアップウィザード」の出番は?
「ネットワ一クセットアップウィザード」アイコンをダブルクリックすると、ウィザードが起動する。ここでネットワークの設定を行なうことが可能。

ファイルの共有
フォルダの公開
ネットワークに公開するフォルダは、他のパソコンから見えるようになるだけではなく、設定によっては自由にファイル書き込みや削除ができる。不用意に個人的なファイルにアクセスさせないためには、公開するフォルダは新規に作る方がよい。フォルダを公開するには、エクスプローラを起動して共有するフォルダを表示し、右クリックメニューから「共有」を選び、共有設定をする。
共有設定は、まず「共有」タブの「共有する」をオンにする。「共有名」は、ネットワークをブラウジングした時に表示されるフォルダの名称である。標準でフォルダ名が入力されているので、そのままにしておいてもよいが、「PC-A共有」など分かりやすい名称を入れておくと便利だろう。「コメント」の欄に記述した文字列は、ネットワークをブラウジングした際に、フォルダをポイントするとポップアップ表示される。空欄でも構わない。
次に「アクセスの種類」を設定する。「読み取り専用」をオンにしておけば、他のパソコンからはこのフォルダにあるファイルを読み取ることしかできない。つまり、書き込んだり削除したりできないので、参照用のファイルを置いておく場合に便利である。「パスワード」の「読み取り専用アクセス用」にパスワード(半角英数字)を入力しておけば、読みとり専用の場合でもパスワードを要求することができて安心である。
「フルアクセス」をオンにすると、文字どおり、他のパソコンから、読み取り、書き込み、削除が自由にできるようになる。この場合も、「フルアクセス用」にパスワードを設定して、パスワードによる利用制限が可能である。
「パスワードで区別」をオンにしておくと、読み取り専用パスワードと、書き込みも可能なパスワードを設定して、使い分けることが可能である。
以上の設定が終了したら、「OK」をクリックしてダイアログを閉じる。エクスプローラで共有したフォルダを見てみると、手を差し伸べたマークが付いている。
- ファイルの共有を行なう
複数のパソコンでファイルを共有するには、主にふたつの設定が必要である。ひとつはファイルの共有機能を有効にする設定。もうひとつはファイアウォ一ル機能を無効にする設定である。ファイアウォール機能が有効だと、ファイルの共有が行なえない場合がある。ちなみにルータにファイアウォール機能が用意されているため、セキュリティ的に問題はない。これらの設定はネットワークに接続するすべてのパソコンに対して行なおう。なお、ときどき設定した共有フォルダが他のパソコンから確認できないことがあるがこそのような際は10分くらい時間をおいてみるとよい。
- 共有設定を有効にする。その1
「マイコンピュータ」を聞き、ウインドウ内の@「共有ドキュメント」アイコンを右クリック→A<共有とセキュリテイ>を選択。B<共有>タブでC「危険を認識した上でウィザードを使わないでファイルを共有する場合はここをクリックして下さい」のように表示されている場合はクリックし、D「ファイル共有を有効にする」にチェックを入れてE<OK>ボタンを押す。
- 共有設定を有効にするその2
続いて@<共有>タブのA「ネットワーク上でこのフォルダを共有する」とB「ネットワークユーザによるファイルの変更を許可する」の項目にチェックを入れる。
フォルダ内のファイルを読み取り専用にする場合はチェックを外す。C「共有名」は初期状態のままでもかまわないが、ウィンドウズ98/Meの環境からこの共有フォルダを使用したい場合は、半角で8文字以内の名前を入力しておくとよい。
D<OK>ボタンを押して、共有の設定は完了となる。共有設定されたフォルダは手の絵ががついたアイコンになる。
- 共有設定を有効にするその3
特定のフォルダを共有にするには@[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]−[アクセサリ]−[エクスプローラ] をクリックする。
A共有したいフォルダアイコンを右クリックし、[共有とセキュリティ] をクリックする。
B[危険を認識した上で、ウィザードを使わないでファイルを共有する場合はここをクリックしてください。]をクリックする。(2回目以降は表示されない)
C[ファイル共有の有効]と表示されたら[ファイル共有を有効にする]をチェックし、[OK]をクリックする。
D下記のように設定し、[OK] をクリックする。
ネットワーク上でこのフォルダを共有する] にチェックを入れる。
[共有名] テキストボックスに共有名を入力する。
[ネットワーク ユーザーによるファイルの変更を許可する] はフォルダ内のファイルを読み取り専用にする場合はチェックを外す。
E共有設定されたフォルダは手の絵ががついたアイコンになる。
- ファイアウォール機能を無効にする方法
Windows XPのファイアウォール機能を使うと初期設定ではパソコンからインターネットへの通信は通すがインターネットからパソコンへのアクセスはいっさいできなくなる。通常これを切っておかないとLAN内での共有などが使えなくなる。
ワイヤレス接続に使用しているネットワークのプロパティダイアログを開く。@<詳細設定>タブでA「インターネットからこのコンピュータへのアクセスを制限したり防いだりしてコンピュータネットワークを保護する」の項目のチェックをオフにしたら、B<OK>ボタンをクリック。これでファイアウォール機能が無効になる。なお、@からBの設定はすべてのパソコンにおいて行なう。
- 共有フォルダヘアクセスする
たとえば「CLIENT」パソコン側で@「マイネットワーク」アイコンをダブルクリックすると、A「HOST」パソコンの共有フォルダを確認できるはずである。表示されない場合はフォルダウィンドウの<ツール>メニュー→<フォルダオプション>を選択し、B<表示>タブでC「ネットワークのフォルダとプリンタを自動的に検索する」にチェックを入れてD<OK>ボタンを押してみる。それでも表示されない場合はE「ネットワーク全体」→「Microsoft
Windows Network」と、どんどんフォルダを開いていくとよい。
- 共有フォルダを活用するには
「CLIENT」パソコン側で@「HOST」パソコンの共有フォルダへファイルをドラッグ&ドロップしてみる。次に「HOST」パソコン側でA「マイコンピュータ」→B「共有ドキュメント」を開くと、C先ほどドラッグ&ドロップしたファイルにアクセスすることが可能。もちろん閲覧したり編集したりすることもできる。

プリンターを共有する
プリンター共有するには、2つの方法がある。
1)Windowsネットワークを構築して利用する。
USBケーブル等を使用して、PCに接続されたプリンター以外でも印刷が可能になる。しかしプリンタが接続されているPCの電源が入っていなければ、他のPCから印刷することができない。
2)プリンターをPCと同じように、ネットワーク上に独立させる。
プリンターの電源が入っていれば、どのPCからも印刷可能。
- (a)ネットワーク対応のプリンターを購入する(ちょっと高価)。
- (b)プリントサーバーを購入する。
ここでは1)の方法で利用するプリンタの共有方法について説明する。
1台のプリンターをネットワークの中の複数のパソコンで利用するには、プリンターのつながっているパソコンを「プリンターサーバー」として設定すればよい。以下ではこの方法を解説する。
まず、プリンターを接続したパソコンで、スタートメニューから「設定」→「プリンタ」を選んで「プリンタ」フォルダを開く。共有したいプリンターのアイコンを右クリックして「共有」を選び、「プロパティ」ダイアログの「共有」タブで「共有する」をオンにする。「共有名」と「コメント」にはフォルダの共有と同様に、適当なものを入力する。「パスワード」は通常、空欄で良い。
ネットワーク上に公開したプリンターを利用するには、手元のパソコンにプリンタードライバーをインストールする必要がある。
ドライバーのインストールは、ネットワーク経由で簡単に可能である。スタートメニューから「設定」→「プリンタ」を選んで「プリンタ」フォルダを開く。次に、「ネットワークコンピュータ」ウインドウを開き、共有プリンターのあるパソコンをダブルクリックしてウインドウを開く。
このとき、共有プリンターのアイコンが表示されるので、これをドラッグして、「プリンタ」フォルダにドロップする。「プリンタの追加」ウィザードが起動するので、画面の指示に従って操作していけば、ネットワーク経由で必要なファイルがコピーされる。
プリンタードライバーがうまくインストールされない場合は、ドライバーが手元のパソコンに適していない可能性がある。このようなときは、手元のパソコンで、「プリンタ」ウインドウの「プリンタの追加」をダブルクリックして適切なドライバーをWindowsのCD-ROMなどからインストールする。それから、もう一度共有プリンターのインストールを実行し、途中で「現在のドライバを使う(推奨)」をオンにして進めば、先ほどインストールしたドライバーを使って共有プリンターが使えるようになる。
複数のパソコンでプリンタを共有してみる。「HOST」パソコンに接続されたプリンタを他のパソコンから共有できるように設定する。あとは「CLIENT」パソコン側で「プリンタの追加ウイザード」を起動し、プリンタへ接続すればよいだけ。なお、「HOST」パソコンに他のOSのドラィバソフトを保存しておけば、ウィンドウズ98/Meを搭載したパソコンからでも簡単にプリンタヘアクセスすることができる。
1.プリンタを共有するための改定を行なう
<スタート>メニュー→<設定>→<プリンタとFAX>を選択して「プリンタとFAX」を開き、@共有したいプリンタのアイコンを右クリック→Aく共有>を選択。B<共有>タブのCにチェックを入れてD「共有名」欄のプリンタ名を確認する。E<OK>ボタンを押すと、Fプリンタ共有の設定が完了となる。
2.他のOSを搭載したパソコン
でプリンタを共有するにはステップ4−1の画面で<追加ドライバ>ボタンをクリック。@任意のOSの項目にチェックを入れたら、A<OK>ボタンを押そう。ウィザードに従って進めていけば、他のOSのプリンタドライバが「HOST」パソコンに導入される。
3.「プリンタの追加ウィザ一ド」を使用する
ステップ4−1を参考に「プリンタとFAX」を開き、「プリンタの追加」アイコンをダブルクリック。「プリンタの追加ウィザード」が起動したら<次へ>ボタンをクリックする。@にチェックを入れてA<次へ>ボタンを押そう
4.共有したいプリンタを指定する
「プリンタを参照する」にチェックを入れて<次へ>ボタンを押したら、「KOUBE」(ワークグループ名)→「HOST」(プリンタが接続されているパソコンのコンピュータ名)の下層にある@プリンタを選択する。A<次へ>ボタンをクリック
5.プリンタを通常使用するかどうかを指定
表示されたダイアログで<はい>ボタンを押したら、ほかのプリンタを使うのでなければ@「はい」にチェックオン。A<次へ>→<完了>とボタンを押してプリンタの接続は完了となる。実際に印刷を試してみよう。
6.MACアドレスを登録しておく
手順を見ればわかるとおり、設定さえ行なえばブロードバンドルータへは簡単に接続することができる。これはセキュリティ上好ましくないと言える。各種ネットワーク機器にはMACアドレスという固有の番号が割り振られている。指定したMACアドレスを持つワイヤレス機器しか接続できないように設定可能である。
「MACアドレスによる接続制限」の「行う」にチェックオン。設定を有効にすると登録したMACアドレスを持つ機器しか接続できなくなる。MACアドレスは@無線LANカードなどに記載されている。またAタスクトレイのネットワークアイコンをクリックし、<サポート>タブの<詳細>ボタンを押すことでも確認できる。
2)−(a)の場合は
コントロールパネルのプリンタとFAXを開いて、インストールしているプリンタのアイコンを右クリックして、プロパティを選択する。そして、「ポート」タブの中の「ポートの追加」ボタンを押す。
ポートの種類は「Standard TCP/IP Port」を選んで次に進む。すると、プリンタポート追加ウィザードの開始画面が出るので、次に進んで、他の機器が使用していないIPアドレスを入力して、次に進む。
これでポートの設定が終了すると、LAN内に接続しているパソコンならどれでも印刷できるようになる。
無線のネットワーク構築は、通常の(有線の)ネットワークを組んだ際と比べ、ファイル・プリンタの共有設定方法に大きな遠いがあるわけではない。ただしワイヤレスの場合、ネットワーク内の共有フォルダなどを認識するのにいくらか時間がかかることがある。このためキチンとネットワークに接続されていないのではと勘違いしてしまう場面が多い。しかし、一端ネットワークを構築してしまえば、パソコン間でのファイルのやりとりや、印刷作業は非常に快適なものとなる。

コンピュータ同士を直接接続するには
小規模ネットワークの場合、カテゴリー 5 のクロス ケーブルでネットワーク カード同士を接続するか、ストレート ケーブルとデュアル スピード
ハブまたはデュアル スピード スイッチを使用するのが一般的です。

