(2)まず人を見る

  では具体的に「ハズレ」を引かないためにはどうすれば良いのだろう。

最も望ましいのはMGBに(もしくはヒストリックカーに)詳しい知人・友人に同行してもらうことだ。しかし不幸にしてそのような友人を持たない場合は、基本的に個人売買は避けた方が賢明だろう。

機械製品は持ち主が代わると途端に故障を起こすというのは、往々にして真理である。その時は自分一人で何とかしなければならない事態に立ち至るが、それが可能なくらいならそもそも「ハズレ」など引かないだろう。そうした時に頼りにするのは結局購入した店と言うことになる。

最初からそれを見越してショップでの購入を考えている場合でも、同じ理由から物件よりもまずそのショップを見ることをお勧めする。特に初心者が買う場合には、修理部門を備えたショップでの購入が後々のトラブルに対する鍵になる。

後々のメインテナンスで世話になるだけではない。「ガレージ・クィーン」が修理部門から嫌われるのは古今変わりのない事柄で、いい加減な物件を売ることについては修理部門から営業部門に対してクレームが付くものだ。そもそも信頼のおけるショップであれば客とのトラブルを避ける上でも購入時にその旨を注意してくれるだろう。

もう一つショップで注意するポイントは、MGB以外の売り物である。ヒストリック・スポーツの中では単純かつ原始的な構造であるMGBだが、現在のクルマしか知らないような店ではやはり手に余る部分はある。またヒストリック・スポーツではなくてもMINIあたりが多く置いてあるような店であれば、同じ英国車ということで構造的に似通った部分は少なくないから安心材料となる。

一般論で言えば、信頼がおける人(店)は信頼がおける商売をするものである。

 

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