市長 | 今回の件では皆様の園への思いの深さを感じます。しかし平成8年から行政改革の一貫で進めてきた事。懇話会から提言があり、議論を重ねた結果 、園児数の少ない二園の廃園を決定しました。やむを得ない措置でしたが、地元には寝耳に水の話でした。西山東幼稚園におきましては 地元の方々の手作りによって現在の園があるわけで、地元に話が無いまま決定したことで 皆様に市政に対する不信感を高めてしまった事を 行政の責任者として深くお詫びを申し上げたい。 決定後、何度も説明会をしましたが 皆様の理解は得られませんでした。 教育委員は3回もの特別委員会を開き話し合いを重ねました。 その結果 1)平成18年3月末での廃園の方針は変えない 2)兄弟で別の園に通うことのないように、3歳児の募集をする 3)議会への条例改正は 地元に理解を得てから提出する。 という判断が市教委から出たのを27日に報告を受け、皆さんに直接自分の気持ちを伝えたいと思いここに来ました。 |
保護者 | もう一度具体的に26日の夜のことを説明してほしい。 |
教育長 | 1月19日に決定した事は変わりません。18年度末での2園の廃園方針は変わりません。6月議会で請願が採択され、皆様の強い要望もあり、3歳児募集をすることを決めました。これからも理解してもらえるよう努力します。 |
保護者 | 3歳児募集の際、2年後の転園の措置は? |
教育長 | これから話し合いをして 転園等は検討していきます。心のケアを含めて考えていきます。 |
保護者 | 国が進めている幼保一元に、西山東をモデル地区としてやっていくことを考えて欲しい。 |
市長 | ここは敷地も広くて個人的には良いとは思う。しかし、市として検討しているが今すぐに一体化する条件は整っていないので、進めていけるかはわからない。 |
保護者 | 廃園した後で幼保一体になって再開してもだめだ。 |
市長 | 廃園の決定は変更ないと市教委が言っているので。 |
保護者 | 廃園を決めたのは市長?それとも教育委員会? |
市長 | 教育関係の事は教育委員会が決める。決定した報告を受けて 条例を改正する議案を提出するのは市長の私です。 |
保護者 | では市長は関係ないというのか? |
市長 | 関係ないのではなく、提案を受けて決めるのは私です。行革において民間委託など議論し2園の廃園はやむを得ないということです。 |
地域住民 | 行革の権限は誰が持っているのか? |
射場助役 | 市長は教育的行政においては中立です。学校の設置や廃園等は教育の職務であり、教育委員5人が会議、採決する。法律に基づいて、権限は教育委員会にあります。 |
保護者 | では、私達は市教委に訴えればいいのか? |
射場助役 | 独立性のある機関なので それでよい。 |
保護者 | 仮に市教委が「白紙に戻す」と言えば市長は横槍を入れるのか? |
射場助役 | 法律上できない。 |
保護者 | 廃園を前提の「とりあえず」の募集はおかしいのでは?中途半端なのでは? |
市長 | 確かに転園ありきの募集は正常ではない。方針に変わりなく、まだ合意を得られてない上での募集は、どうしても兄弟で同じ園に通 いたい人のためでもある。ベストではないが、これは市教委の判断で募集を決めた。 |
地域住民 | これはベターではなく、ワーストだ。市長の言う「教育のパワーアップ」にならない。 |
市長 | 予算や設備について決める権限は市長にある。教育内容についての個々の政策を決めるのは教育委員。その政策に予算をつけるのは私なので、そういう事ではパワーアップできると思うが。 |
保護者 | その予算が少なかったから廃園になるのでは? |
市長 | 私が廃園しないような提案をすると、全体の計画が根本的に揺らいでしまう。行革の提言をベースに進めています。 |
保護者 | 署名も提出し頑張っているのに、その声も聞かず 市民を無視しているのでは? |
市長 | 「一考」「熟慮」の請願が採択され皆さんと色々議論している。教育委員も3回議論した。 1月からの経緯をふまえ、廃園の方針は変えられません。 |
保護者 | 法律だの行革だの、大人の話であって子供はどうなるんだ!!「とりあえず3歳児を入園させようか」では ダメだ!!!(激怒) |
市長 | 子供を傷つける事になるが・・・ 1月に西山東幼稚園出身の小学生に「思い出いっぱいの園をなくさないで!」という手紙をもらいましたが・・・決断をしなければいけないときもある。5人の教育委員の中で苦渋の決断をし、私も同調しました。 |
保護者 | 一握りの子供はどうでもよいのか?! |
市長 | いいえ、そんな事は言っていません。 |
保護者 | なぜ当事者の意見は聞いてくれないのか。話し合いの過程も見せずに決定しないでほしい。 |
教育長 | 教育委員会だけの判断で発表は出来ない。市全体の取り組みなので、市からの発表にしなければ。5人の教育委員が検討した結果 での判断です。全国的なデータから見て、議会の承認を得て、地元の理解を得た上で廃園にする。園児の心のケアも含め、これからも話し合いは続けたい。 |
保護者 | 12月議会では否決になってもいいから議案を出してほしい。本来なら民意を聞くのがあたりまえ。出してダメだったら、もう一度白紙にして欲しい。 |
市長 | 市のトップとして、そんな無責任なことはできない。 |
保護者 | 議員の数が足らないから出さないのか?このままずっと足りないままならどうするのか?ずっと出さずにいるのか? |
射場助役 | 条例改正も5人が決めて、出すか否かは市長が判断する。 |
地域住民 | 何回こういう会をしても意見が交わる事はない。先日 市長は南海貴志川線の存続を希望したのでは?その気持ちと 園の存続を願う私達の気持ちは同じだ。 |
市長 | 廃園に関しては「手順」が悪かった。まだ議案は提出されない。園児募集は続くので理解していただきたい。 |
保護者 | どうして決定後に報告するのか? |
市長 | やり方がまずかったと思っています。 |
地域住民 | ほな やり直せ!! |
| ・・・罵声をあびながら市長退席 |
保護者 | 次に入る3歳児は廃園を納得して入ってくるから、廃園反対の活動はするなという事か? |
教育長 | まだ同意を得られていないので、募集はしないとは言えない。今は充分に話し合いをするのが大切。早く不安のない状況を作らなければと思っています。1月の市報和歌山に、「18年3月で廃園の方針」と記載したうえで 募集記事を載せます。 |
保護者 | 廃園を了解せずに入園してもいのか? |
教育長 | それはけっこうです。 |
保護者 | 問い合わせがあった時はどんなに案内すればいいのか? |
教育長 | 「2年間は必ずありますので来てください」と。 |
保護者 | 廃園を前提に入園してくる人は少ないでしょう。充足率がまた下がっても、廃園の理由にしないでほしい。 |
保護者 | 条例が否決された場合はどうなるのですか?何が何でも廃園にしたいのであれば条例を出すのがだんだん先延ばしになっていくのですか? |
教育長 | 市としては行革を進めなければ。議会の承認も得て・・・ |
保護者 | 議員にはお伺いを立て、私達は無視するのか?このままだと話は交わらない!! |
保護者 | 幼保一元は考えているのか。 |
教育長 | 今はまだ視野に入っていない。 |
保護者 | 「この園に入りたい」ではなく「この園を卒園したい」で入ってきているのに。 |
保護者 | 次は廃園を決めた5人の教育委員を連れてきて欲しい。来られないなら、会議の議事録を持ってきて欲しい。 |
教育長 | 私は5人の代表のつもりで来ています。議事録は簡単なものしかありません。 |
保護者 | 3歳児募集に至った過程を教えて欲しい。 |
教育長 | 保護者の強い要望だからです。決定は方針に従って決めました。 |
地域住民 | まず「18年3月」と終わりを決めて話をしているが、このまま話し合っても水掛け論で時間が過ぎるだけ。大事な話なのだから、市長もたった30分で帰らずにもっと時間をかけて欲しい。 |
教育長 | 今日はとりあえず報告です。色々なデータに基づき、また市の方針に基づき決めた事です。 今後も話し合いを続けていきたいと思います。 |