このお部屋では私小説を紹介していきます♪♪

 『はるさきのへび』(集英社文庫)

 

【ストーリー】

26歳の平凡なサラリーマンの妻以外の女性とのちょっとドキドキする出会いと、

アヤシク微妙な心の動きをとらえた 「階段の上の海」。

赤ちゃん誕生と育児を、新米ママの視点で描く「海ちゃん、おはよう」。

娘の成長を見守る父親の心と家族のエピソードをちりばめた「娘と私」。

冬眠から目覚めたばかりのへびのように、のんびり、

でもそわそわする人生の一時期を温かいタッチで綴る私小説3編。

 

【ひとこと】

「娘と私」は、椎名さんの長女の葉さんがモデルとして書かれています。

「岳物語」では気がついたら、親子3人の話になっていたらしく、

途中からいきなり登場させるのもおかしいということで書けずじまいだったらしく、今回やっと本に書けたそうです。

でも「岳物語」のときには、本人が自分のことをあまり書くなという釘刺しもあったみたいですけど(笑)

個人的には「海ちゃん、おはよう」が好きですね♪

椎名さんが女性の視点から書いている珍しい(?)作品です(笑)

名前決めの話もおもしろいです。

海ちゃんってかわいい名前だし…私も将来女の子が生まれたら

「海」ちゃんに…(笑)

 

『岳物語』(集英社文庫)

 

【ストーリー】

山登りの好きな両親が山岳の岳から名づけた、シーナ家の長男・岳。

坊主頭でプロレス技もするどく決まり、ケンカはめっぽう強い。

自分の小遣いで道具をそろえ、身も心もすっかり釣りに奪われてる元気な小学生。

旅から帰って出会う息子の成長に目をみはり、悲喜こもごもの思いでそれを見つめる「おとう」…。 

これはショーネンがまだチチを見棄てていない頃の美しい親子の物語。

 

【ひとこと】

この作品を読んで、シーナファンになるという人が多いともいう不朽の名作(?)です。

かくいう私も中学の読書感想文で初めて読んで以来、シーナさんの魅力にとりつかれてしまいました。

私がこの作品を読書感想文に選んだ理由……

「読みやすい!わかりやすい!感想が書きやすそう!」

というおばかな理由からなのですが、でも、本当にそのとおりです!

まだシーナ作品を読んでいないという方はこの作品から椎名さんに近づいて、他の本を読むといいかも。

ちなみに英訳もあります。

また、『続 岳物語』(集英社文庫)もありますので、そちらもどうぞ♪

 

『哀愁の街に霧が降るのだ(上・下)』(新潮文庫)

 

【ストーリー】

<上巻>

脚本学校に通い小さな雑誌社でアルバイトをしている椎名誠、大学生の沢野ひとし、弁護士を目指す木村晋介、唯一の給料取りイサオ。

東京のはずれ江戸川区小岩の中川放水路近くにあるアパート(克美荘)の昼でも陽のささない汚い

六畳の部屋で四人の男達の共同生活ははじまった……。

椎名誠とその仲間たちの、悲しくもバカバカしく、けれどひたむきな青春の姿を描いた長編。

<下巻>

一日中陽もささない、貧しいアパート(克美荘)で、愛と闘魂と食欲と大酒の共同生活の日々をおくる

椎名誠、沢野ひとし、木村晋介、イサオの四人の男たち。

しか、永遠に続くかと思われた共同生活にも終わりの日がやってきた。

木村は司法試験の勉強のために家に帰り、椎名は小さな業界新聞社に就職する……。

椎名誠とそのまわりを徘徊する人間たちの怪しい行状の日々を生き生きと描く。

 

【ひとこと】

シーナさん曰く「他伝的バカ話」(下巻P114〜117より)。

「自伝的小説」と言われたシーナさんが心の中でこう言っています。

でも、私は「自伝的小説」と言ってもいい内容だと思いましたよ。

過去と現在を取り混ぜながら、でも読者側である私たちにはその「今と昔」を往来する本文がさほど気にならないような作品です…

といっても上巻の最初は多少混乱するかもしれませんが(笑)

初めはこの本をなかなか読む気にはなれなかったんですよね。

なぜかというと「自伝的小説」という言葉。

他人の一生が書いてある本なんて興味ないもんねーヽ(´―`)ノ

ってな具合だったのですが、このHPを作るようになって、やっぱりいろいろ読んでいかないと!と思い立ち、早速読んだんです。

いやいや、シーナさん…今まで敬遠しててごめんね☆

と謝りたくなるようなものでした。

なんで早く読まなかったのかと後悔です。

とにかく内容がおもしろいですよ♪♪

読んでると

「あぁ〜あたしってなんて平凡な女子高生だったのかしらぁ〜

なんて平凡な女子大生なのかしらぁ〜」って思っちゃうけど、

でも彼らの時代には大したことであったかのように書いてない…

彼らのような自由な生き方が普通だったんでしょう。

現代はもう彼らのような生活はしないんでしょうねぇ…ずっと残していきたい作品の一つになることでしょう。

ちなみにこの作品の中である評論家がこの作品を読んでシーナさんを「現代の太宰治だ」と批評した、と書いてあるんですね。

私…太宰治は『人間失格』しか読んだことがないので

よくわかりませんでした(>_<。。。

シーナさん以外にもたくさん本は読め、ということですね(笑)