このお部屋では、シーナさん以外の本を紹介したいと思います。
といっても、最近はそんなに読めないですけどね・・・(笑)(^-^;
まぁ、気が向いたら、ってこと(笑)
***
あらすじは、本に記載されているものをそのまま使わせてもらいました。
『光の帝国 常野物語』(集英社文庫)恩田陸
【あらすじ】
膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから
「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。
穏やかで知的で、権力への志向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。
彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか?
不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。
***
これ昨年暮れにNHKでドラマ化されてたんですけど、
本のほうが絶対におもしろいと思います。って、そのドラマ見てないけどね(笑)
ドラマ化されたのは、この中の「大きな引き出し」って章かも。前田愛ちゃんが主役で。
珍しく小説を読んで泣いてしまいました。
読んだあとに不思議な感覚に陥る作品です。
(2001,1,27)
『ショコラ CHOCOLAT』 (角川書店)ジョアン・ハリス 那波かおり訳
【あらすじ】
フランスのはずれの小さな村。
村人たちは日曜ごとに教会に足を運び、伝統と規律を守って、慎み深く静かに暮らす−ここは、そんな村だった。
だが、カーニバルの日、村に小さな風が吹いた。よそ者がやって来たのだ。
謎めいた女性ヴィアンヌと六歳の娘アヌーク。
町から町へと放浪を続けてきたこの母娘は、次の場所をここに決めた。ヴィアンヌは早速、教会の近くにチョコレートの店を開く。
村人たちが見たこともない色鮮やかなチョコと、美味しそうな香りあふれる店内。
そしてなぜか彼女の薦めるチョコは、それぞれの口にぴたりとあった。
その芳醇な味わいに、そして何より、古いしきたりに囚われないタフでチャーミングな母娘に惹かれる村人たち。
彼らの悩みは、甘くほろ苦いチョコでゆっくりと解きほぐされ、やがて人生を愛する喜びと、笑顔が取り戻されてゆく。
だが、神父レノーだけは、それを苦々しく見つめていた。そして、つに行動を起こすのだが……!?
読む人全てを幸せにしてしまう、とびきり美味しくて暖かな、極上の寓話(ファンタジー)。
***
この「ショコラ」というお話は、知っている方もいると思いますが、映画化されています。
ジュリエット・ビノシュ、ジョニー・デップのキャストです。
今年のアカデミー賞にもノミネートされてましたし♪♪って、結果そういえばどうなったんだっけ…?(爆)
ジュリエット・ビノシュの出演している映画って一度も観たことはないんですけど、私は彼女がすごく好きなんですね。
すっごく女性らしいカンジがして、なんかあこがれてます。
それで、彼女が出演している映画だし、内容もおもしろそう、それに「ショコラ」だし(爆)
映画が観たいな〜と思ってた頃、本屋に行くとちょうど原作本を見つけたので、つい買ってしまいました。
***
私はまず、あとがきから読むんですよ。本を買う時って、あとがきを読みますよね?(笑)
まぁ、あとがきに内容がびっしりと書かれていたら、おもしろみのない本として却下します(笑)
あ、シーナさんの本は見つけ次第、即購入ですけど(笑)
ちなみにこの「ショコラ」は、ちゃんと前半は読んでいない人用に書いてあって、
後半にちゃんと「ここから先は本を全部読んでからみてくださいね」と書かれていて、あたしてきにとっても親切(笑)
***
で、肝心の内容ですが(笑)
あたしって、ファンタジーものとかホンワカ系の小説が好きなんですね(ホラーも読んじゃうけど)
フランス、教会、チョコレートの店、なんて単語が出てくるので、ついつい買ってしまいましたが、
ちゃんと暗い部分も描かれている。
また、ヴィアンヌと神父レノーが章ごとに語る、という設定なので、視点が変わる、という点で飽きません。
話は現代の内容なのに、そういったカンジがしないのもまた不思議です。
たまに「エルメスのスカーフ」なんて単語が出てくると、変なカンジです(笑)
あとがきにも書いてあるんですけど、ホント読んでいるとチョコが食べたくなります(笑)
私も読んでいるときはたいがいチョコを食べてました(笑)
***
小説では私が暗いな、と感じた部分は映画の方には採用されなかったみたいです。
また神父レノーは、映画では道徳的指導者の伯爵という役に置き換えられ、
内容は主にヴィアンヌ(ジュリエット・ビノシュ)とルー(ジョニー・デップ)の恋愛だそうですが、
小説にはほとんどなかったような……(笑)(^−^;
まぁ、映画の方もアカデミー賞にノミネートされるくらいですから、素晴らしいものだと思います。
もう公開が終わってしまった後だと思うので、ビデオが出たら是非観てみたいです。
『時のかなたの恋人』 (新潮文庫)ジュード・デヴロー 訳・幾野宏
【あらすじ】
恋人に捨てられて教会で泣いていたダグレスの前に、16世紀イングランドの伯爵を名乗る奇妙な男が突然現れた。
無実の罪で捕らわれた部屋に女の泣き声が聞こえ、気づくとここにいたのだという。
このままでは処刑されてしまう彼の運命を変えるため、ダグレスのタフな愛の冒険が始まった!
400年の時を越えて永遠の絆を求め合う二人の、せつなく優しいタイムスリップ・ラブ・ロマンス。
***
私が初めて読んだいわゆる恋愛ものです(笑)
予備校時代に読んだ本だけど、今でもケッコウ読んだりしてます。
でもって、初めて本を読んで泣いたという貴重な一冊です(爆)
この頃から、涙もろくなったと思います……昔は涙ひとつみせない冷徹女だったのに……年とったんですね(自爆)
600ページの長編ですが、とっても読みやすいです。
本を読んでいると思うけど、ホント読みやすい本と読みにくい本ってあるよね。
作者が悪いのか、それとも内容を理解できない読者が悪いのか……やっぱり後者なのかしら?(苦笑)
***
紹介というよりエッセイみたくなってしまいましたが、
まぁ単純にファンタジーちっくなものが読みたいなーと思う人にはおすすめです(笑)
ちなみに舞台がイギリスですし、過去編で当時のイギリスの社会状況(どちらかというと農村状況かな)が
ちょこちょこと窺える場面があるので、歴史好きな人にもおすすめな作品かなー。
『ターン』(新潮文庫)北村薫
【あらすじ】
真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。気がつくと、自宅の座椅子でまどろみから目覚める自分がいた。
3時15分。いつも通りの家、いつも通りの外。が、この世界には真希一人の他誰もいなかった。
そしてどんな一日を過ごしても、定刻がくると一日前の座椅子に戻ってしまう。
ターン。いつかは帰れるの?
それともこのまま……だが、150日を過ぎた午後、突然、電話が鳴った。
***
私が最近読んだ本です。単行本自体は約4年前に出ています。
新幹線に乗り込む前に何か読みたいと思い、なぜだか買ってしまいました…欲しい本がなかったので(笑)
うーん…つまらないと思う人はつまらないだろうなぁ…ケッコウ、淡々と話しが進んでいくので。
全く誰かわからない人物が語り、主人公とも会話をしている、だが、その人物はその場にはいない。
まぁ、読んでいけば、そうなのね、ってカンジになるんですけど、初めはかなり「こいつ誰?」って(笑)
紹介するコーナーなんで、ベラベラと語るわけにもいかないんですけど、
ひとつ、好きな文章、ていうかセリフがあるんですね。それだけ、紹介したいと思って(笑)
***
「……でも、誰かと会って、《あ》と思う。そして、この人は、自分が生まれる百万年も前に、
どこかで一緒にいた人だと思えたらいいよね。帰って来たんだ、リターン出来たと思えたら、本当にいいよね。」
***
どうですか?(笑) やっぱり女性におすすめな本ですね♪♪
主人公の考えとか共感できる部分がケッコウあるんですよ。
まぁ、私みたいに純粋な人向けですかね(自爆)
ちなみに、この『ターン』は「時と人シリーズ三部作」の二作目で、
一作目として『スキップ』、最近刊行された三作目に『リセット』があります。