素人突発チャレンジ企画
〜『テニスの王子様・最強チームを結成せよ!』をやってみた〜

これは腰が抜けるほどゲームが下手なめかぶスキーが、何となく勢いで購入した
巷で噂の『テニスの王子様・最強チームを結成せよ!』を己自身の力だけでクリアを目指した
熱い青春と感動の軌跡である。


説明書は読まない、それがめかぶ流だ。キャラは全てCOMで動かす、それがめかぶ流だ。


本日の屁たれプレーヤー:めかぶスキー
ゲームの才能が全く無い弱気系小心者プレーヤー。某有名ホラーゲームに於いて ロケットランチャー着用も
ゾンビに襲われ無念のリタイア。友人とモノポリーをするが意味が分からず途中で脱走を謀った経歴を持つ。

【おもな所持品】
芸人の探偵ゲーム(総プレイ数一回)・伝染るんですのファミコンゲーム(ファミコン故障)
友人に貰った筋肉マンの玉取りゲーム(うっかり分解)


本日のチャレンジ:『テニスの王子様・最強チームを結成せよ!』とは
プレーヤーがチームリーダーを指名し、リーダーが所属に関係無く仲間を集めて大会を制する育成兼とんだハプニングを楽しむ
人生葛藤型ゲームである。集められるメンバーは五人まで。信頼度を上げるとイチャイチャする。金田はストーカーだ。




チーム名は『チーム・めかぶ』 めかぶスキーの挑戦が始まった。




チームリーダーはもちろん乾貞治だ。個性溢れる野郎共をまとめる事が出来るのは乾しかいない。私は乾を選択した。

舞台は河原のテニスコート。まずは一週間の予定を立てることから始まるらしい。「どうしようか」乾は考えている。

よく分らないのでとりあえず河原で一人素振りをしてみた。そうして最初の一週間が終わった。

このままだと何かおかしいので仲間を集めることにした。
集め方が分らないので『遊びに行く』を選び乾は一人ゲームセンターへと向かった。

桃城を発見した乾。とりあえず無視した。そして再び河原で一人素振りをした。二週目が終わった。

どうも何かを見落としているような気がして選択画面を良く見直した。『偵察に行く』を見つけた。これだ。とんだ勘違いだ。

乾は海堂を勧誘すべく青学へと向かった。当然だ。海堂はすぐに承諾してくれた。当然だ。海堂が何だか赤面しているように見えた。
心の中でそう見えた。二人は肩を並べて河原で素振りをした。ちょっぴり酸っぱい三週目が終わった。

うっちゃけ二人で大会制覇を目指そうと思ったがそれでは試合が出来ないので再び偵察に出掛けた。
目指すは聖ルドルフ学院だ。赤澤を発見した。彼は快く申し出を受けてくれた。すると呼んでもいないのに金田がやって来た。
とりあえず金田が仲間に加わった。無計画だ。先の事は考えずに四人で素振りをした。皆無言だった。

何となく「このメンツでやっていけるのか」と考え出した。乾は本気で大会を制すべく立海大附属へと向かった。
そして真田と赤也の勧誘に成功。しかしここで問題が発生した。乾は一人メンバーを外さなければならないと言う。

迷わず金田を切り捨てることにした。金田は捨てゼリフを吐いて去っていった。

こうして『チーム・めかぶ』のメンバーが決定した。多少の犠牲はつきものだ。

毎日素振りばかりしているのでチームの空気が余り良くないと察し、乾は交流を図るべく皆で遊びに出掛けた。
ボーリング場だ。乾と赤也のボーリング対決が始まった。リーダーとして負けられない試合だ。
しかしめかぶスキーが不器用な為乾は赤也に100スコア放されて敗北を喫した。私は乾に土下座した。

そうして再び素振りし続ける日々が続いた。ある日余りに同じメニューばかり練習するのでチームメイトから
ダメ出しを受けた。時々ボレーの練習をするようになった。総合チーム力が上がる気配は無かった。

そうして何週間か経った日、乾は海堂に呼び出しを受けた。愛の告白か。私は身構えた。

海堂は「チームの中で揉めてる奴らがいる」と申告してくれた。ちょっとガッカリした。

しかしリーダーを思っての海堂の温かい垂れ込みを受け、乾はミーティングを行なうことにした。
「何か言いたいことはあるか」と全員に聞くと、皆「練習に付き合ってくれ」としか言わなかった。意味が無かった。

時々自主練をしている選手を見掛けた。乾は片っ端から「無理をするな」と声を掛けて回った。

そうして選手達は『手加減』を覚えていった。思い遣りは全て裏目に出た。

ひたすら素振りに明け暮れる毎日が続いたある日、海堂に「何か食べて帰ろう」と言われ
乾は「スープスパ」をセレクトした。海堂は「自分の好物を人に押し付けるな」と激しい口調で乾を罵倒した。

気まずい日々を過ごす乾と海堂。そんな二人を見かねたのか今度は真田が何か食べよう、と声をかけてきた。
前回の失敗を踏まえて乾は「なめこの味噌汁」をセレクトした。真田は
「それは練習帰りに食べるものではないと思うが」と突っ込みを入れてきた。乾は項垂れた。
しかし真田との信頼度が少し上がっていた。微妙だ。

毎日無駄にボレーとラリーばかり地味に無意味に練習していた夜、乾は赤澤が慌てて公園から飛び出して来た
のを目撃し、公園に幽霊が出ると言う話を小耳に挟んだ乾は赤澤の為にも「幽霊が本当に居るか確かめに行こう」と
赤澤に話を持ち掛けた。赤澤は怯えてしまい『萎縮』を覚えた。またしても優しさが裏目に出た。

大会まであと数週間と迫ってきた。相変わらず走りこみやラリーばかりしているのも何なので乾は練習試合を
組むことにした。真田と赤也がダブルスを組み、乾と海堂はシングルスに回った。ゲームが始まった。

真田と赤也はとにかく強かった。もう有り得ない程の強さだった。とても毎日ボレーとラリーしか練習していなかった
ように見えなかった。時々相手チームのリーダーが「今だ!」「団結!」と言って自陣選手に指示を送っていたが
私は「指示」の出し方を全く把握していなかったので、乾はただ黙って試合を観戦していた。

そうして乾は何もしないまま練習試合は終了した。乾は結局、時々「上がろうか」「下がろうか」と呟くだけだった。

そしてボレーとラリーに明け暮れる日々が過ぎ、何の手ごたえもないまま大会が始まった。

まずは準決勝だ。結局真田と赤也がダブルスを組んだ。二人の「信頼度」は40%しかなかったが、
同じ学校同士と言う事もあり、まぁ何とかなるだろうと予測して二人をコートに送り込んだ。

二人はボールの奪い合いを始めた。真田が「これではダブルスの意味が無い」と叫んだ。

私は信頼度の大切さを初めて実感した。

しかし仲は悪いがとにかくこの二人が有り得ない程強かったので、『チーム・めかぶ』は決勝へと駒を進めた。
この時点で乾の実戦経験はゼロだったが、気にしないで決勝戦に挑むことにした。何事も開き直りが大切だ。
同時に赤澤も行方不明になっていたが、これも気に留めないことにした。そうして、決勝の日を迎えた。

順当に勝ち進んでいく真田と赤也。いよいよ海堂がコートに上がり、優勝を掛けた試合が始まった。

ブーメランスネイクを繰り出し次々と決めていく海堂。高まる興奮。緊迫する場内。上がっていく温度。

リーダー乾はただ黙って試合を観戦していた。彼はもはや微動だにしなかった。

そうしてリーダー乾が試合中に指示を出したり選手を叱咤激励することもないまま、静かに大会は終了した。

『チーム・めかぶ』は大会を制したが、「明らかに何か違う」感を拭うことは出来なかった。




のちにめかぶスキーは「練習」がボレーやラリーだけではないと知り、試合中に○やら△やらを押すと
指示を出したり汁を飲ませたり出来ると言う驚愕の事実を知ることとなった。
いつか乾と海堂だけで世界を獲ろう、めかぶスキーはそう心に誓った。

エンディングを歌うメンバーが微妙な面子だ、と思いを馳せながら…





クリアまでニ時間弱しか掛かりませんでした。いかにめかぶスキーが「何も考えず適当に話を進めていた」
かが良く分かりますね。ちなみにエンディングを歌うのは跡部・手塚・赤澤・橘やらでした。何故にここで赤澤。
色々理解出来たので再戦しようかと思いますが何か複雑なので躊躇してます。寝てしまいそうで(頑張れ!)

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