京都観光の歩み

C《幕末から明治10年代》

<1862年(文久 2) 4月 寺田屋事件おこる>
<1867年(慶応 3)10月 倒幕詔勅(天皇からの勅許が出る)
           12月 王政復古の大号令
               名古屋に「ええじゃないか」起こり、全国に波及
<1868年(慶応 4) 3月 神仏分離令
<1869年(明治 2) 2月 太政官を東京に移す(東京遷都)
            3月 天皇、東京へ
1869年(明治 2) 3月 旅行自由のはじめ。新政府、箱根、碓井峠などの街道の50の関所を廃止、女子の通行も自由へ
                日本初の小学校、上京に開校(のち龍池小、平成に統廃合)
1871年(明治 4) 1月 大工・井上定次郎、初めて人力車を開業
1871年(明治 4) 9月 「国内旅行の自由」を実施
                「古器旧物保存法」が成立(*文化財保護の先駆)
           10月 第1回京都博覧会を西本願寺で開催
<この年、外人遊歩規定がゆるみ、外人観光が増えた。当時は、まだホテルはない。このため円山あたりの旅館が外人宿泊施設となった。料理は、中村楼が当たる、同館でも急ごしらえの新館を建て、洋室を設けホテルを兼業した。
 外人向けの旅館には、古代に鴻臚館(こうろかん、東寺の対にあった西寺跡付近)、江戸期には先駆けとなったオランダ客向けの海老屋(1788年・天明8−1859・安政6)がある>
           12月 京都の人力車の台数、数10台に
1872年(明治 5)    新京極が開かれ写真店などぞくぞくと興行店など出現
            1月 京の町々に安置されていたお地蔵さんを取り払い壬生寺に移す
            2月 祝日の5節句が廃止、新たな国家の「紀元節(神武天皇即位の日)」、「天長節(明治天皇誕生日)など「祝日」決定
            5月 「日曜休暇」制が決められた
           11月 3日をもって「明治6年1月1日」とした。旧暦(陰暦)から太陽暦の採用
1873年(明治 6) 2月 京都−大阪間で乗合馬車が開通、所要約5時間、片道1人62銭5厘
            6月 祝祭日制定される
            8月 円山公園に人工温泉「吉水園」が登場(明治39年4月に也阿弥ホテルの火事で類焼後の消滅、有馬温泉の成分を合成、5銭、湯治向きに人気、やがて遊興客に代わり、療養にと開発した明石博高は手をひいた)
1874年(明治 7) 3月 日曜日が初めて休日として固定(*外人教師採用で)
            4月 四条大橋を鉄橋に竣工
1875年(明治 8) 3月 島津製作所創業
            4月 槙村正直が第2代知事に
           11月 新島譲、同志社英学校が開校
1876年(明治 9) 2月 京都−大阪間(43.1キロ)の鉄道開通
1877年(明治10)    京都−神戸間が開通
1877年(明治10) 2月 京都駅が竣工(洋館第1号)
            2月 西南戦争、西郷隆盛が不平分子に担がれ官軍に敗北
               外人観光客に向け旅館「自由亭」がオ−プン
1878年(明治11) 8月 京都−大津間の建設、日本人技術者による初の鉄道建設
1879年(明治12)    「也阿弥ホテル」建設
               龍谷大学本館、門が完成(洋風建築)
1880年(明治13)    京都−大津間の鉄道開業(日本人技術者による初の鉄道建設、逢坂山トンネル開通)
1882年(明治15) 1月 軍人勅諭の発布
           10月 京都商工会議所が発足
1883年(明治16)    祇園「一力亭」西角にア−ク灯が点灯
           10月 「都の魁」が発行された
1884年(明治17) 5月 葵祭が復活
               同志社で彰栄館(近代遺産の洋館)が完成
1886年(明治19)    護王神社に狛犬に代わり猪の石像登場
           12月 八坂神社旧境内地などが公園地に指定、円山公園と命名された(近代公園へ整備、大正3年=1914年に完成)

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