49号 2月《行事》
京都の冬の鳥の代表は、ユリカモメ。鴨川の岸辺には多く飛来しています。平安時代から都鳥とよばれたのはこの鳥。
古今集に「名にし負はばいざこととはむ都鳥 わが思ふひとはありやなしやと」(都鳥と名を持つなら、さあ尋ねよう、都にいるあの人は元気だろうか)ーと旅先で在原業平も歌っています。
ユリカモメにパンの耳などをやって手元まで飛んでこさせる風景がみられます。
ほかにもアオサギ、シラサギなどサギの仲間、また昔からオシドリ、ガン、カモ類が盛んに水辺の魚、昆虫などの餌をさがしています。しかし、個体は減る一方です。
街中で野鳥の観察ができる場所は、京都御苑(御所)です。早朝からカメラを背に趣味の人たちが集まってきます。とくに苑内の東北の野鳥の森には、水飲み場があり、ここにバードヴォッチャーがレンズを絞りカメラの放列となります。
ユリカモメ保護基金のHP