京都観光情報館 44号

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□今号の特集 こだわりの秋祭り

  涼風にこだわりの秋の祭りもどうでしょうー。

◆八朔踊り/江文神社 9月1日 左京区大原(075-744-3176)
 八朔とは旧暦8月1日のこと、現在の9月1日。大原地域に江戸時代から伝えられている豊作祈願の伝統芸能。 絣(かすり)の着物に菅笠姿の青年たちが輪になって踊る。楽器類を一切使わず、声だけで息の続く限り音頭をとるのも見もの。

◆烏相撲/上賀茂神社 9月9日 北区上賀茂本山(075−781-0011)
 旧暦9月9日は、古来中国では縁起の良い「陽の数字」「9」が、重なる「重陽」のめでたい日とされ、古く宮中では菊花を飾り長寿を祈った。祭神の故事によって烏と悪霊退散の相撲が結びつき、ピョンピョン飛んで烏の鳴きまねをするユニークな所作が披露される。参拝者に菊酒が無料で振舞われる。

◆重陽の節会/法輪寺 9月9日 右京区嵐山虚空蔵山町(075−862-0013)
 「重陽」の日。同寺は寿命を守る虚空蔵菩薩を本尊、菊の花のしずくによる霊薬の効果で800歳の長寿を得たという伝説を持つ菊慈童がまつられている。参拝者はこの像に菊を献花し、長寿を願う。金剛流による能「枕慈童」の舞も奉納される。長寿祈願の菊酒が振舞われる。

◆義経祭/鞍馬寺 9月15日 左京区鞍馬本町(075-741−2003)
 平安末期の武将・源義経(幼名牛若丸)を偲ぶ祭。義経は7歳で鞍馬山に入り、僧正ヶ谷で天狗僧正坊に剣術を習ったと言われ、背比べ石や息つぎの水などが残っている。偉業を讃える法要が、本殿金堂で営まれる。剣道、合気道、居合など武芸の奉納試合などが行われる。

◆豊国神社例大祭/豊国神社 9月18日 東山区大和大路正面茶屋町(075-561−3802)
 豊国神社は天下統一を果たした豊臣秀吉を祀る。慶長20(1615)年、大阪夏の陣で豊臣家が滅ぼされると徳川家康によって当社も取り壊されたが、明治天皇により再興された。旧暦8月18日が秀吉の命日、新暦でこの日にあたる9月18日に祭典が執り行われる。本殿前で神事、「浦安の舞」という神楽舞が奉納される。また、境内では毎月18日に「豊国(ほうこく)さんのおもしろ市」が催される。

◆萩まつり/梨木神社 9月の第3土日 上京区寺町通広小路染殿町(075−211−0885)
 京都御苑東、約500株もの万葉人に最も人気のあった萩が植られ、京都三名水の一つ「染井の水」の名所で知られる。抹茶、煎茶席、舞楽狂言、俳句大会も。日本最初のノーベル賞受賞者、「萩の会」の初代会長であった湯川秀樹博士の歌碑。江戸後期の国学者で雨月物語作者・上田秋成終焉の地が近く、歌碑がある。

◆ 崇徳天皇祭/白峯神社 9月21日 上京区今出川通堀川東入ル(075-441−3810)
 秋の例大祭。奉納行事として「薪能」、観世・金剛流の能楽、大蔵流(人間国宝・茂山千五郎師)狂言などが篝火に映える特設の舞台で演じられる。当日は舞楽奉奏も。この地は、蹴鞠・和歌の宗家、飛鳥井家の邸跡、同家の守護神「まりの精大明神」が祭られ球技愛好家に崇敬されている。

◆高瀬川舟まつり/高瀬川一ノ舟入付近 9月23日 中京区木屋町二条下ル(075-231−3722)
 高瀬川は、江戸時代の豪商・角倉了以により京都〜伏見間の物資輸送路として開削、その後、閉鎖。平成2年の高瀬川開削380年にちなんで行われたことから始まり、先斗町の舞妓さん接待の御茶席、友禅型染体験や落語席、高瀬川周辺の史跡を巡るスタンプラリー、近くの島津創業記念館の無料開放などもある。復元の高瀬舟の上で記念撮影も。

●そのほか▼櫛祭/安井金比羅宮 9/24(祝) (075−551-0127) ▼市民ふれあいステージ/京都駅ビル室町小路広場 9/16(日)・17(月・祝)伝統芸能や現代音楽など多彩なステージ、特産・名産品などの展示・販売(075-222-4105) ⇒戻る