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京都観光情報館 38号

□今月の特集 春を告げる花は梅が一番

38号   2月《行事》

 

 ♪  うめの 小枝で うぐいすは 春が来たよと うたいます ホーホー ホケキョ ホーホケキョ  ♪雪の お山を きのう出て 里へ来たよと うたいます ホーホー ホケキョ ホーホケキョ
    (作詞・林 柳波/作曲・井上武士 )

 京都の観梅の名所は、北野天満宮<2月25日、梅花祭>と京都御苑が有名です。中旬いずれも二、三分咲きです。

 江戸時代、梅の名所は、日野(伏見)、梅ケ畑(右京)、鞍馬(左京)、高雄(右京)、伏見などでした(戯作者・滝沢馬琴の『栞草{しおりぐさ}』より)。 

 <梅にまつわる俳句>
●芭蕉(江戸前期の俳人)/ むめがか(梅が香)にのっと日の出る山路かな
●嵐雪(江戸前期の俳人)/ 梅一輪一輪ほどの暖かさ
●一茶(江戸後期の俳人)/ 梅が香や針穴すかす明り先

  <故事の梅>
●「飛び梅の古木」/飛梅天神 朝日宮(白山通り、今の麩屋町五条の北): 天神さんに昔、「大宰府の飛び梅の古木」があった。道真の額がある。
●「軒端(のきば)の梅」/京極の誠心院(中京・寺町): 和泉式部が愛した
●「鶯宿梅(おうしゅくばい)」/相国寺(上京・今出川): 紀貫之の娘である紀内侍の家にあった紅梅の名称でした。村上天皇にこの梅を所望された紀内侍は、このような歌を詠み梅の枝に結んで差し出したそうです。
 勅なればいともかしこし鶯の宿はと問はばいかが答へん  紀内侍  

 

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