サッカー起源『蹴鞠』-バックナンバー

京都観光情報館 31号

 

□今月の特集 サッカーの起源は「蹴鞠」にあり

   ワールドカップでいま、サッカーは、熱気を帯びています。 サッカーの起源は色々と説はあるでしょうが、最近では 国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長が2年前の2004年6月、「世界のサッカーの発祥地は中国(山東省シ博市の臨シ)である」と宣言しました。起源を古代中国の「蹴鞠(けまり)」と認定したことを受けたものです。

 中国伝来の「蹴鞠」を保存伝承している神社が京都にあります。「白峯神宮」(堀川今出川東)です。この神宮は、蹴鞠を家職(免許伝授)にしていた飛鳥井氏の旧宅でもありました。

 蹴鞠(けまり)は、平安時代に大流行(鎌倉時代が最盛期)した球技です。鹿皮製の鞠を懸と呼ばれる四方の木(高さ約5メートル)を基準に三間5.4メートル内で蹴り続け、その回数を競いあいます。宮廷で親しまれ、将軍、武士から庶民にまで老若男女に普及しました。

 神社には、日本サッカー協会が奉納した、2002WC(ワールドカップ)使用のオフィシャルボールなどがありJリーガーなども訪れています。

 近代サッカー(19世紀、イギリス発祥)は、日本で明治初期にフットボールとして東京高等師範(現・筑波大)で取り入れられました。日本訳で「蹴球(しゅうきゅう)」、外人居留地でやっていた「異人さんの蹴鞠」と呼んだことからきたものです。京都のサッカーでは現在、J1リーグ京都サンガが頑張っています。

戻る