ハ〜ドコア〜な毎日。

サブタイトル(ラブリー裏・和歌山弁


まえがき。

和歌山弁に関するサイトは星の数程あると思うが、それは主に紀ノ川筋の粉川町から
川下に関する物だろう。しかし、実は那賀郡から川上にこそ真の「裏・和歌山弁」が存在
するのである。粉河・打田・和歌山市の方言が「表」なら那賀・かつらぎ町・高野口・橋本は
「裏」なのではないのだろうか。そこで「裏・和歌山弁」にヒッソリとスポットライトを当ててみた
いと思うのである。

WHY?

仕事で大阪の富田林市に通ってる関係で今まで和歌山弁でつらい思いを何度もしました。
「通訳いるんちゃう?」に始まって「日本語か?」挙句の果てには「宇宙人語か?」等々。
まあ、宇宙人語って聞いてみたい気がするが・・。
和歌山県人は「ざ行」が言えない・・・のは有名ですが(絶対→でったい等)。
そんな人達に少しでも裏・和歌山弁に触れてもらおうと言うのがこのページの真の目的です。

ここからも戻れますよ。(帰らんといて〜)


こっしゃえる

「作る」とか「創作」とか「こしらえる」と言う意味合いである。
「こっしゃえる」「こしゃえる」

例) 「ねえ、お菓子こしらえてよ」が「ねえ、おかしんこっしゃえてよ」となります。

おかしん

別に岡山県信用組合の略ではありません。
岡氏の意味でも無いのです。
「お菓子」の意味です。(笑)


でてんしゃ

自転車の意。

例) 「今日私自転車で貴方の家に行くわ」が「今日ワイでてんしゃでいかよ」となります。

ガ〜ガ〜ジュ〜ス

早い話「ミックスジュース」の事である。
大阪では「みっくちゅじゅ〜す」と言うらしいが、私達の所では「が〜が〜じゅ〜す」と言います。
いわれは多分ジュースを作る為のジューサーミキサーの音が「ガ〜ガ〜」とうるさかったからだと
思われます。

例) 「おか〜はん。ガ〜ガ〜ジュ〜ス作ってよ」。母「アホ!自分でこっしゃえりよ!」(自分で作れの意)

〜れれ〜

不思議な言葉です。
別にレレレのおじさんとは関係無いのです。
でも仲間内での会話中、「れれ」「れれ」と結構うるさいものです(笑)

例) 「食べる事が出来ない」→「食べレレへんよ」 ・ 「眠れないわ」→「眠レレへんよ」
となります。

〜てきゃ。

「他人」全般を差す方言です。

例) 「あの人風邪で寝てるんですって」が「てきゃ、風邪でキケてらヨ」となります。

〜しゅむ。

「しみる」の意。冷たい水が「しみる」の「しみる」です。

例) 「水が冷たいので歯にしみるわ〜」が「水ひゃこいさかい、歯にしゅま」となります。

〜としいってる。

「歳取ってる」の意。

例) 「あの女の人、結構歳取ってるね」が「あのネエヤン、結構としいってらヨ」となります。

〜まくれる。

「こける」の意。

例) 「ここで、こけました」が「ここで、まくれたんヨ」となります。

〜たとむ。

「たたむ」と言う意味の方言です。

例) 「この傘を、たたんでおいてね」が「この傘、たとんどいてヨ」となります。

〜もざく

「いじる」とか「触る」とか言う意味です。

例) 「今日は僕バイクを触ろうかな〜」が和歌山弁ですと「今日ヨ、わいバイクもざこかな〜」となります。

よく似た言葉で「いらう」とかもいいます。「バイクいらをかな〜」。

〜けつかく。

つまり、「あおる」と言う意味です。車を「あおる」とか言いますよね。

例) 「今日はシルビアを煽って(あおって)やったよ」が和歌山弁になると
   「今日よ、シルビアのけつかいたったんよ」となります。

〜なびげ〜しょん。

方言では無いが友人のB野君のMy方言である。彼のたっての願いで入れる事にした。
使用方法としては、取り合えず言葉の最後に付けるのがコツらしい(本人談)
決して冷たい目で見られても気にせず使い続ける事こそが重要らしい。

例)  「そんなん、しらなびげ〜しょん」 (そんなん、知らん)
    「もう、えらなびげ〜しょん」 (もう、疲れた)


B野君は会社等でもシラフで使ってるという事です。(笑)
何か作業等が終わった時には、「〜なびげ〜しょん」の後ろに「システム完了」と付け加えるのが
マニアらしい。
よく似たので、飲み会等で飲みすぎ、ゲップをした後に小声で付け加える「アーブ金本」という
意味不明なB野流方言もあります。
そんな彼も現在は中国へ長期出張中。現地工場でも使っているのだろうか・・・?(中国人相手に)

つえる。

これは前出の「どれる」とほぼ同意語だが、規模的には「どれる」より小さい規模の
がけ崩れを意味する。
この方言はイノシシしか出ないような山間部で今だ盛んに使われているみたいです。

例)  「にいやん!そこのがきゃ〜、つえてらよ〜」。(兄さん、そこの崖、ちょっとだけ崩れてるよ。)

早い話、「プチがけ崩れ」かな・・・。

ネコ

ねこ・・・・・皆さんはねこのにアクセントを置くと思う。
しかし、裏・和歌山弁ではねこのにアクセントを持って来るのである。

例)  私・「うちのね知らんか?」  A君・「しらな」

まあそれだけですがね・・・。他府県の人が聞いたら違和感があるみたい。

和歌山時間・橋本時間・かつらぎ町時間。

よく「和歌山県人は時間にルーズだ」と言われる。世間では和歌山時間と呼んでいます。
このことに付いての記述は沢山あるのも事実である。和歌山県人というのは
約束した時間に来ないのは当たり前なのである。しかしよくよく調べてみると他にも
橋本時間とかつらぎ町時間も存在するのだ。3つとも約束した時間に?家を出るのは同じだが
橋本とかつらぎ町時間はそこから更に冬場なら車のヒーターが効いてくるまで待ってから
家を出るので、30〜1時間遅れは当たり前なのである。
他府県の人はビックリするだろうが、同じ出身地同士なら待ち合わせた仲間全員遅刻してくるので
集合時間は結果的に同じで問題無いのである。
これも和歌山県住人はヘンピな所に住んでる人が多い為、電車バスなどの交通機関を使えない等の
理由でついついルーズになってくる物と思われます。

例)  私達の仲間内での会話。  A君・「明日何時集合や?」 B君・「昼から適当〜〜」 全員・「OK!」

考えてみたら凄い会話ではないか。
他府県の方々、和歌山県人との待ち合わせ時には電車を1〜2本遅らす事をお勧めします。

にゅうにゅう

NEW・NEWの意味ではない。乳・乳と言う意味である。
小さい頃よくオカンに「にゅうにゅう飲みたいヨッ」などと言って「自分で入れリよ」と言われたものです。

例)  私・「なんか飲むもんないか?」 母・「にゅうにゅうでも飲んどきよ」

ちなみにこの言葉大人になってから使用したら、冷たい目で見られます。
赤ちゃん言葉です。注意してください。

なんでで

いきなり「なんでで」と言われても困るだろうが、意味は「なんで?」とか「どうして?」とか
言う意味です。
この言葉は日常的にかなり頻繁に使用されます。
うちの会社でも和歌山県人同士良く使う言葉の一つではないでしょうか?

例)  A君・「1+1=4になるんやっしょ」  B君・「え!なんででっ!?」

使用するコツは「なんでで」の「・・・でで」の所をすばやく、しかも淀みなく言うのがコツです。
決して「なんで」と言ってはいけません。
是非、皆さんも使ってみてくださいね。

「おかいさん」

・・・・って言っても別に人名の「岡井さん」の事ではないのだ。
いわゆる「おかゆ」の事である。
この言葉は結構ポピュラーではないだろうか?
あの坂本冬美嬢も「田舎に帰ったらおかいさんが食べたいよ」って雑誌で答えていました。

この「おかいさん」かつらぎ町では茶粥もひっくるめて「おかいさん」と呼ぶみたいだ。
うちのオヤジも茶粥の事を「おかいさん」って連呼しております。

例)  母・「今晩おかいさんでええかい?」息子(おれ)・「あほぬかせ!殺す気か!」
    母・「ほな、はよご飯作ってくれる嫁さんもらえ!」息子(おれ)・「・・・おかいさんでいいです。(T_T)」


この例文は友人「B野君」に捧げる。。。彼の家は兄弟3人未だ誰も結婚していないと言う
私よりも条件が悪い環境で暮らしている。負けるなB野君。(次男坊)(→人の事言えるのか!と言わないで欲しい)

「どれる」

別に「どれ?」って意味ではありません。
「崩れる」とか「倒れる」とかいう意味です。

例)  「崩れそうですよ〜」→「どれらよ〜」。「絶対崩れるわ」→「でったい(絶対)どれら」

こんな感じで使われます。あと「どれるじょ」とアニメ風にも使われます。
うちのオヤジも電話口で「でったい行くわよ。でったい」としばしば連呼しております。^^;

「どうよ」

これは結構ポピュラーな和歌山弁ではないだろうか。多分市内でも使うと思う。
和歌山県人って昔から効率を重視していた人の集まりだったのではないだろうか。
一分一秒でも大切に!そういった精神の表れではないか。
この「どうよ」もそういった「効率重視語」の一つです。

大阪立売堀の商人さんがよく「毎度!儲かりまっか?」「全然あきまへんわ」とい言う掛け合いを
聞いた事があると思います。それが「効率重視語」の和歌山弁で言うと、
商人Aさん。「どうよ!?」商人Bさん。「あかなよ」・・・・・これだけで通じるのです。


初対面同士でもいきなりツーカーの仲になれるのである。

「どうよ、それ。」

前記した「どうよ」とは又違った使われ方をするのである。
大阪弁で言えば「なんやそれ!」でしょうか。
地元ではとにかく便利な言葉であります。
返事に困ったり、突っ込みに疲れ喋りたくない時に便利です。
「取り合えず、ビール」みたいな物でしょうか。

相方がボケた後、すかさず「どうよ、それ!」と言います。
声を張り上げて、突っ込むも良し、しょーもなさそうにトーンを下げ気味に突っ込むも良し
オリジナルな使い方をしてくださいね。

「きける」

・・・っていっても話を「聞ける」では無いのだ。
「きける」とは「しんどい」「疲れた」といった意味を持っているんです。
これに「てきゃ」(彼とかあいつとか言う意味)を付けて文章を作ってみると

例)  「田中さんは今、疲れて寝込んでます」→「てきゃ、きけてらよ」・・・これだけで済みます

注)  使うときは密室でたった二人っきりであっても「大声」で使うのがポイントであります。

「なるしい」

これは主に40才〜以上の先輩方がよく使う方言です。
意味は「ゆるやかな」とか「なだらかな」とかいった意味の言葉です。
うちのオヤジもよく使います。^^;

例)  「あの草原は緩やかだ」→「あの草原はなるしいよ」

取り合えず、裏・和歌山弁は最後に「よ」が付くのである。


注) 裏・和歌山弁を一層協調したい時には最後に「よ」を付けるといいでしょう。

「こまる」

別に困ってるわけでは無いんやで。
歯と歯の間に物が挟まった時に使う方言です。
大阪では通用しないランキング第1位に輝いた方言です。

例)  「歯に物が挟まって取れないわ」→「歯にこまって取れやんのよ」絶望的な時は最後に「あかなよ」も
加えるといいでしょう。「歯にこまって取れやんよ!もうあかなよ!」

やっぱり最後は「よ」で閉めます。

「しゃくば」

役場ではありません。。。。しゃくばです。
意味は「棘」(とげ)の事なんです。
大阪で通用しないランク第2位に輝きました。

例)  「いや〜ん指にトゲが刺さったわ〜」→「あでっ!指にしゃくば刺さってらよ」

「あでっ」の意味等は次に・・。

「あでっ!」「ほにっ!」

これらはセットで使われます。主に近所の奥さん同士で話してる最中に使われる事が多い方言です。
私的には奥さん同士が買い物篭を腕にぶら下げながら会話に使う言葉というイメージです。

例)  A子さん「田中さんって●●なんやて〜」。B子さん「え〜〜!ほんとに〜!」これが裏・和歌山弁で言うと
A子さん「田中さん●●やいて!」。B子さん「あでっ!ほにっ!」


と言った感じで使われるんです。やはり最後に「よ」を付ける場合もあります。「ほによっ!」

「イィ〜〜〜〜ン、イィ〜〜ン」

別に電気マッサージ機の音ではありません。(-_-;)
おばちゃんが聞き役に徹している時に発する言わば「相づち」です。
主に電話口でよく耳にします。特に長電話の最中に。

電話のシーンでテレビドラマだとヒロインが電話口で「うん・・・うん・・・へ〜〜そうなんだ〜」が裏・和歌山弁で表すと
「イィ〜〜ン・・・イィ〜〜ン・・・・あでっ!ほによ〜!」と前記した「あでっ」「ほにっ」も加えると
こんな感じになります。うちの死んだおばあちゃんも頻繁に使っておりました。(^^ゞ

「イノら」「オコら」「ネロら」

これもポピュラーな裏和歌山弁ですね。(^o^)丿(どこがやねん)

「イノら」→帰ろうよの意。
「オコら」→仕事などを置きましょう(終わりましょう)の意。
「ネロら」→読んで字の如く寝ろうの意。

上記方言をもっと相手に訴える場合にはお約束の最後に「よ」をつけるといいでしょう。

例)  「お〜い、田中君。帰ろうよ〜」→「お〜い、おまはん。イノらよ〜」

こんな感じですわ。


まあ色々書きましたがいかがでしょうか?
急に慌てて作ったのでこれ位しか浮かびませんが今忘れてるだけで
本当はもっとあるんです。思い出したら、そ〜〜っと更新しときますね。(^o^)丿

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