近見視用単眼鏡スケール
-NEITZ PKシリーズ用-

更新日:2015/2/15

<単眼鏡と拡大鏡>

単眼鏡は遠見視だけでなく近見視でも使用できます。遠見視の場合の倍率は単眼鏡の鏡筒に表示されています。例えば8X20というように記載されていれば、8倍で対物レンズの直径が20mmという意味です。8倍の意味はとても遠いところの物体の大きさが8倍の大きさになって見えるということです。しかし鏡筒を伸ばし、近いところを見たときには倍率は変わります。

近見視用に通常使用するものは拡大鏡(ルーペ)であり、眼鏡レンズと同じように屈折力(ディオプトリ)で表示されますが、倍率は屈折力を4で割った数値を使います。そこで、単眼鏡を近見視で使ったときには屈折力が分かれば拡大鏡との比較ができ便利です。単眼鏡で近見視をするメリットは、倍率の高い単眼鏡ほど同じ屈折力であれば作業距離が長くなることです。

そこで、NIETZのPKシリーズの鏡筒に作業距離と屈折力を表示するためのスケールを作ってみました。



<作業距離の不思議>

同じ屈折力であっても2枚レンズにすると焦点距離が長くなるのです。つまり、同じ大きさの像が見えるにもかかわらず、単眼鏡の倍率が高くなるにつれてレンズと物体間の作業距離がより長く取れ、物体を目から離して使用できるようになります。

 単レンズの場合:作業距離=1/単レンズの屈折力
 単眼鏡の場合 :作業距離=(1/対物レンズの屈折力)+(単眼鏡の表示倍率/対物レンズと接眼レンズの等価屈折力)


<スケールと使い方>

スケールはPK-3S,PK-4S,PK-4,PK-6,PK-8用に5種類作成しました。タックシールに印刷したもの(写真1)を、切り取り線に沿って切り取り、スケールの基準線を単眼鏡の鏡筒を最大に伸ばしたときの対物レンズ側に合わせて貼り付けるようにします(完成した状態が写真2です)。

貼り付けたシールの左側に示された数値が屈折力(ディオプトリ)で、右側が作業距離です。例えば16Dの屈折力で使用したい場合は鏡筒を16Dに合わせると作業距離が44cmということが分かります。単レンズでは作業距離となる焦点距離は100/16=6.25cmとなりますから、随分と長くなることが分かります。


<参考>

1)ロービジョンの方に必要な屈折力は、ブラウザ用簡易近見読書チャートから算定できます。

2)理論的背景はCalibration of Adjustable Focus Telescopes for Near Visionを参照してください。

近見視用単眼鏡スケール
写真1.近見視用単眼鏡スケールのシール




近見視用単眼鏡
写真2.PK-6にスケールを貼り付けた状態



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