The word “Hacker” means what?
まず始めに、“ハッカー” および “ハッキング” という言葉の意味について説明したい。なぜなら、この言葉の意味は誤解されている事が多いからだ。実際ハッカーやハッキングと聞いて何か悪いイメージを持った人も少なくないはずだ。ハッカーは犯罪者であるとまで思われている事が多々ある。では、なぜそういった認識が広まっているのだろうか?
それは、偏にマスメディアの責任である。実際マスメディアはいまだにネットワーク犯罪者の事をハッカーと呼び、不法アクセスの事をハッキングと呼ぶ。ここで、はっきりと宣言しておくが、それは全くの間違いである。そのようにネットワークに不正にアクセスし破壊行為を働く事はクラッキングと呼び、それを行う人の事はクラッカーあるいはブラック・ハッカーと呼ぶのが正しい表現である。では、ハッカーの定義とは何か?
Eric S. Raymond の著書『How To Become A Hacker.』で、“ハッカーとは創造するものであり、クラッカーとは破壊するものである。” と定義されている。ハッカーとは、コンピュータやネットワークについて常人よりはるかに深い知識および技術を有し、そのスキルをもって技術的な問題や課題を最も合理的かつ効率的に解決し、最大の効果を生み出す人々のことなのである。
また、この言葉の語源から判断して、極めて個人的な属性および領域において使用されるべき呼称であり、百戦錬磨の技術者に対して使用されるべき呼称ではない。そのような、ハッカー以上の技量を有する人物の事はハッカーと区別し Geek(ギーク) あるいは Wizard(ウィザード) と呼ぶ。私が尊敬する“Linus Benedict Torvalds”はLinuxカーネルを開発した人物であるが、彼はしばしばGeekと呼ばれる事がある。
それではプロローグの最後に、このHPを通じて我々が目指すハッカー像について言及する。我々が目指すのは、クラッカーやブラック・ハッカーでないことは今さら確認するまでもない。クラッカーになりたいのなら他のHPを訪問すれば良い。だが、もしあなたが自分で思っているほど賢くなかった時は、あなたの人生のうちの貴重な何年間かを刑務所の塀の向こう側で暮らす覚悟が必要である。また、実はGeekやWizardを目指すわけでもない。筆者である私自身がGeekやWizardと呼ばれるような技量を持ち合わせていない故に、ハイレベルなHPにすることが不可能であるという事も認めざるを得ない事実ではあるが、それ以上に本来の趣旨が違う。このHPの本来の趣旨は『コンピュータの力を最大限に利用し、大学生活におけるあらゆる問題や課題をハッカーとして処理しよう。』というものなのだ。
さあ、ハッカーとしてのキャンパスライフをエンジョイしよう!