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エコーきさらぎ

第1ステージ

  ユニークな言葉と性格の異なる4曲からなる組曲は、物質的に何不自由な
  い現代社会で自分が如何に生きるかを考えさせられる人間味溢れた作品と
  なっている。第1曲「子供時代」は、ノスタルジックな雰囲気を語りと歌
  により表現した柔和な曲。続く「スパイス」は、他人との関わりにおける
  心の葛藤を速いテンポで情熱的に歌い上げる。冒頭部のアカペラが印象的
  な第3曲「顔」は、村で出会った素敵に年を重ねた老女への憧れを描いた
  味わい深い作品。終曲「花ゲリラ」は、思わずこぼした言葉が他人の中で
  行き続けているという内容。軽快なリズムに乗って洒落た世界を表現する
  ことで組曲全体に構成観を与えるものとなっている。
カトリック大学合唱団

パラヒャンガン・

第4ステージ

1.シク・シク・シバツマニカム(タパヌリ民謡)

2.ケラベン・サペ(マドゥラ民謡)

  東ジャワの島、マドゥラを発祥とする「ケラベン・サペ」は、マドゥラの
  よく知られた伝統競技についての話を語るものである。ケラベン・サペ
  (バッファロー・レース)で人々がその競技を見に集まり、楽しく歌う様
  を歌う。

3.チンカンケリン(スンダン民謡)

  この曲は西ジャワ地方で生まれ子供たちの遊び歌として歌われる。曲の中
  の各々の文はお互いに関係してはいないが、スンダンの旋律は、陽気な子
  供たちの雰囲気を表わす軽く躍動するハーモニーを造りだす。

混声合唱組曲「水のいのち」

  「水のいのち」は英訳すれば The Soul of Water だと作曲者は述べて
  いる。水の魂とは私達のいのちであり、私達の心の姿である、とも。自身
  が敬虔なクリスチャンであった作曲者が詩集「存在」に出会い、その祈
  り≠ノも似た詩の言葉を、音楽≠ノ再現したこの曲は、合唱する私達に
  とってバイブルといっても過言ではない。
  水の永遠の循環に重ね描かれている空の高みを憧れ続けるちいさないの
  ち≠ニは私達自身であり、目指していく海はすべてを、死をも受け容れる
  母胎、すべての魂を空に返す終わりのない始まりである。慈愛の雨は地上
  のいのちあるものすべてに降り注ぐ、許しあうものに、そして許しあえぬ
  ものにさえ。

混声合唱団紫野

第5ステージ

女声合唱組曲「子供時代」

5.ジャンガー(バリ島古謡)

  バリ島の舞踏を模写するこの曲はヒンドゥーの祈りの言葉で始まり(バリ
  島の殆どはヒンドゥー教徒である)、有名な舞踏ケチャも含むバリ島の様
  々な踊りの音響の模写によって続けられる。

4.ガイ・ビンタン(東ジャワ民謡)

  この曲で使われている言葉はジャワの北にあるマドゥラの言葉である。子
  供たちの曲で、一般に満月の夜に一緒に遊ぶ時に歌われる歌である。

7.サマン・ダンス(アチェ伝統舞踏)

  この元気旺盛な伝統舞踏はスマトラ島の一地方のアチェで生まれた。これ
  はイスラムの信念によれば、神の偉大さについてのメッセージを引き渡す
  ために意図的に創られた舞踏である。歌い手の幾人かが他の歌い手の前で
  踊り、彼らは「syekh」ト呼ばれるリーダーによって導かれる。歌詞には
  コーラン(イスラム教経典)から数節、「syekh」の言葉、そしてアチェ
  の古代格言が引用されている。

6.ルク・ルク・ルンブ(バニュワンギ民謡)

  ジャワの南東のバニュワンギ摂政統治地区のウシン語がこの曲で使われて
  いる言葉である。この地区は、15世紀のマジャパヒト王国時代のブラム
  バンガン半島に住んでいたジャワ西部、バリ島、ブギス、マンダルからの
  移民によって成る一地域社会であるウシン地域共同体でほぼ占められてい
  る。文化的地域共同体として、ウシンの人々はジャワ宝典中に新しい派生
  言語を生み出し、後にそれはウシン語として認識されるようになった。
  「ルク・ルク・ルンブ」は、バニュワンギに数々の集いを祝う、楽しみの
  余興のための台座で通常歌われる。観衆はステージの上で歌い手の歌と
  「ケンダン・ケムプル」の伴奏によって踊る。「ケンダム・ケムプル」は
  バニュワンギのガメラン音楽と西洋音楽楽器の独特の融合体で、これまで
  にバニュワンギで急速に広まったものである。

コミュニティコンサートプログラムノート