Gakusei     Jissen      1
               


■約数と倍数■


 ●約数-------- どんな整数でも、1で割れるから、
1はすべての約数
         
   約数は、1とその数自身もふくむ

 ●倍数-------- どんな整数に0をかけても積は0になるので、
0はすべての倍数

 ●倍数の見分け方 
  
  2の倍数---- 末位の数字が2の倍数であればよい
               (例) 48, 60,・・・・・8, 0が2の倍数

  3の倍数---- 各位の数字の和が3の倍数であればよい
               (例) 381・・・・・・・3+8+1=12  12は3の倍数

  4の倍数---- 下2けたが4の倍数であればよい
               (例) 5916・・・・・・16が4の倍数

  9の倍数---- 各位の数字の和が9の倍数であればよい
               (例) 387・・・・・・・3+8+7=18  18は9の倍数


  
11の倍数---- 1つおきの各位の数字の合計の差が0または11の倍数であればよい
               
(例) 2673・・・2+7=9,  6+3=9,  9−9=0
                     638・・・6+8=14, 14−3=11

  25の倍数---- 下2けたが25の倍数であればよい
               (例) 275, 100・・・75, 0 が25の倍数


 ●倍数どうしの計算

       (aの倍数)+(aの倍数)=(aの倍数)
       (aの倍数)−(aの倍数)=(aの倍数)


 ●素因数分解の約数と個数

  72を素因数分解すると、72=2×3となる。
  2の約数は1,  2,  2, 2の4個で、3の約数は1, 3, 3,の3個である。
  したがって72の約数の個数は、4×3=12(個)である。

  
 一般に、整数aを素因数分解したとき、a=b×cとなるとき、
   aの約数の個数は(n+1)(m+1)個となる。



 ●素数(101まで) 
 2以上の整数で、1とその数自身のほかに約数のない数のこと
                          
  (約数の個数が2つしかない数)
       2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31、37、41、43、47、
       53、59、61、67、71、73、79、83、97、101



       おばさんからのアドバイス
   自然数     1、2、3、4、5、・・・・・  は入らない
                  
「しぜーんにものを数えるとき 1から数えるでしょ?
                  0から数えないもんね」


   整数       0と自然数    0が入る

   素数       1は素数に入れない 
                   
「もし1が素数だったら、素因数分解するとき大変だ
                   1で割っていったらいつまでたっても分解できない」
                   なんて屁理屈でもなんでもいいから覚えやすいよう
                   にして頭に入れよう


  Point   「0」と「1」はクセモノ きちんと整理しておこう
  Point   「素因数分解と約数の個数」 まちがえることが多いので要注意





■最大公約数 最小公倍数■


 ●公約数-------- 2つ以上の整数に共通な約数のこと 0が含まれる

 ●公倍数-------- 2つ以上の整数に共通な倍数のこと

 ●最大公約数と最小公倍数

  公約数のうちで最大のものを最大公約数(G.C.M.)という。
  公倍数のうちで0を除いて最小のものを最小公倍数(L.C.M.)という

     ※  G.C.M.→g  L.C.M.→Lとすると     g ) A    B   
                                    a     b
       ∴L=g×a×b                 ( a と b はたがいに素)


     
 2数A,Bの積は、2数のG.C.M.とL.C.M.の積

 ●最大公約数の文章題

  下の図のようは長方形の広場の辺ADを除いた周囲に等間隔にくいを打つとき、
  4すみA,B,C,Dには必ずくいを打つものとする。
  本数が最も少なくなるようにすると、くいは何本必要か。
                                    
     ※24と40の最大公約数を求める。
          G.C.M.=8
          8m間隔に打つので                  答 12本


         おばさんからのアドバイス

  ★ 最大公約数と最小公倍数を文字でつかまえておく

    X=
×B×, Y=××Dとした場合、
   
 最大公約数は×、  最小公倍数は××B×D  になる。

    ここで一つの公式を覚えておくと強い。

   
 「2数XとYの積=2数XとYの最大公約数と最小公倍数の積」

    X=A×B×C, Y=A×C×D  
    最大公約数はA×C  最小公倍数はA×C×B×D  
    つまり、X×Y=A×A×B×C×C×Dとなる





■正の数 負の数■


 ●数直線を使って、プラス(+)とマイナス(−)の記号の意味するところを視覚的につかむ

 ●絶対値
  aの絶対値|a|は、数直線上で考えると、aを表す点と
原点(0)との距離を表している

             |−5|=5   |3|=3

              |         |      |
              -5           0       3

 ●正の数、負の数の乗法と除法

 
 各数の絶対値の計算をして、負の数が偶数個のときは+、負の数が奇数個のときは−
 
 負の数を累乗するとき、偶数乗のときは+、奇数乗のときは−

         (−3)=(−3)×(−3)=9  −3=−(3×3)=−9

 ●加法の基本法則

  a+b=b+a (交換法則)   (a+b)+c=a+(b+c) (結合法則)

 ●乗法の基本法則

  a×b=b×a (交換法則)   (a×b)×c=a×(b×c) (結合法則)

 ●加法・乗法の分配法則

  a×(b+c)=a×b+a×c   (a+b)×c=a×c+b×c


        おばさんからのアドバイス
  ★ まず最初につまずくところ。正負の計算。

     −2なんていわれても、見えないものね。困るね。
     温度計を見てごらん。−1、−2があるでしょう?

     (1)  3+5=8
     (2)  2−8=−6
     (3) −5+8=3   
                 

     (4) −2−5=−7  
           

   
マイナスがつくのかな?どうかな?と、慣れるまで一瞬迷うそうです
   そんなとき、
数直線を頭の中に書きましょう

   
+とついたらプラスの方へ数だけ移動
   逆に、
−とついたらマイナスの方へ数だけ移動

   するとどうですか? 見てわかりますね
   これからずーッとこの計算はついてまわります
   ここが基本のきほんです
   何も考えずにススッと計算できるまでやりましょう