[ 回転体の体積の比 ] … 三角すいの体積   [ 関学エクスプレス bP1−1 より ]

 
     辺の長さの比が3:4:5の直角三角形があります。 3つの辺をそれぞれ軸としてこの三角形を1回転してできる

     立体のうち、体積が最小のものと最大のものの比を求めなさい。




     

     [ 解説 ]

     3辺の長さの比が3:4:5では計算がわかりにくいので、下の図では3cm、4cm、5cm、とおきました。

  



    @では4cmの辺を軸として回転させた場合、 Aでは、3cmの辺を軸として回転させた場合、

    そして、BではDcmの辺を軸として回転させた場合ですが、ここだけが問題になってきます。

    この直角三角形は、3cmの辺と4cmの辺が直角になっているので、面積は 3cm×4cm÷2=6cm です。

    しかし、Bの場合、5cmの辺が底辺になっているので、その高さは  

    3×4÷2=5×□÷2

    12=5×□  □=2.4  より 高さが2.4cmになることに注意します。


    次に、@、A、B のそれぞれの場合について、

    回転体の体積の比を求めるので、回転体の体積を求める式だけを書いていきます。

    その時に、「×π」と「÷3」は3つの式に共通してきますので、体積比を求めるのですから、これは省きます。


    @ : 3×3×π×4÷3 → 3×3×4=36

    A : 4×4×π×3÷3 → 4×4×3=48

    B : 2.4×2.4×π×5÷3 → 2.4×2.4×5=28.8

   

    以上より、 

    体積が最小になるのはBの場合の「28.8」

    体積が最大になるのはAの場合の「48」  


    [ 最小 ] : [ 最大 ] = 28.8 : 48 = 288 : 480

                                 =  3  :  5


                             [解] 3:5