稲穂が帳を迎えて
さらに重たく垂れると
風の盆のはじまりです

秋の風が八尾の坂道を通りぬけていく

それを追うように胡弓と三味が
風の音で泣く

その中を深く編み笠をかぶった乙女が
妖艶な踊りをみせる・・・。

隠して
音をなくす・・・から

神秘さがさらに増幅していく

乙女の踊りに賭ける
1度きりの燃焼が
妖しい情念の炎と化して
風のこころを乱していく

あ・・・あ・・・鳥肌がおさまらない嬉しさに  

秋の夜は深く眠らない

kaze

風恋歌

2003 kazenobon

今年もおわら風の盆に
ふれました
昨年より
さらに感動の度合いが
深くなります。
それは
年を取っていく証拠
かも知れません
引き算の踊りに魅せられます

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