さてスペクトル解析の成績はいかがでしたか。結論からいうと思ったより今年はできていました。 ただ基本的なところで不注意なミスがありましたので、今後のために指摘しておきます。 後期試験1番の離散フーリエ変換を回転子を使って記述する問題、ほとんどの受講生はできて いましたが、なかには逆離散フーリエ変換をしているヒトがいました。順逆は基本的には回転の 方向が逆になるだけのようにみえますが、議論の前提がくずれてしまいますので、注意しましょう。
3年生前半の「信号解析」はスペクトル解析につづく信号処理の学習です。スペクトル解析は 必修でしたが、今回は選択必修、しかも演習はありません。したがって全員が受講するわけでは ありませんので、より専門的な学習をしていくことになります。
ではまず今期の講義日程をみましょう。スケジュール表を確認してください。 演習はありませんので毎回宿題レポートをだしていただきます。回答についてはホームページに掲載していく予定です。 (今回はアップロード時のミスは極力直すよう努力します。...)。そして中間地点で一度小テストを実施します。 当該科目においては、履修上定められた事由(たとえば試験日に病気で受験できなかったなど)以外での 再テストは実施いたしませんので、注意してください。レポート、小テスト、最終試験の結果を総合して 成績判定を行います。
講義回数 | 講義日 | カテゴリ | 内容 | 例題 |
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第1回 | 4/10(月) | 時系列データとは | 時系列信号の実例、散布図 | 例題1-1, 例題1-2 |
第2回 | 4/17(月) | 時系列信号の確率・統計処理 | 確率、平均と分散、弱定常、自己共分散関数と自己相関関数 | 例題2-1, 例題2-2 |
第3回 | 4/24(月) | スペクトルとピリオドグラム | スペクトル、ピリオドグラムとその計算法 | 例題3 |
第4回 | 5/1(月) | 確率分布と統計モデル | いろいろな確率密度関数、乱数生成のメカニズム | 例題4 |
第5回 | 5/8(月) | 統計モデルの評価法 | KullBackの情報量、エントロピー、尤度関数 | 例題5-1, 例題5-2 |
5/15(月) | 休講 | 創立記念日 | ||
第6回 | 5/22(月) | 最小自乗法とデータ曲線 | 最尤推定、回帰モデル、AIC | プログラム例(修正の修正版) |
5/29(月) | 中間テスト | |||
6/5(月) | 休講 | 海外出張 | ||
第7回 | 6/12(月) | ARMAモデル | インパルス応答、自己共分散関数、スペクトル | 例題7 |
第8回 | 6/19(月) | コーヒーブレイク | ここでちょっと一休み | プログラム例(修正版) |
第9回 | 6/26(月) | ARモデルの推定 | ユールウオーカー法 | プログラム例とデータ |
第10回 | 7/3(月) | カルマンフィルタ | 状態空間モデル | プログラム例 |
第11回 | 7/10(月) | 状態推定問題(続き)とまとめ | 固定区間平滑問題、長期予測問題、最終試験確認事項 |