ワープロ検定2級受験用学習ソフトの開発

        萬代研究室 大学人間関係学科4年C組32番 横井千春
1 はじめに
 一般の家庭にもワープロやパソコンが普及し、最低でもワープロ機能が使いこなせると いうことがあたりまえとなりつつある。就職氷河期と言われる時代だが、ワープロが使え るということをはっきりと示すことのできるワープロ検定という資格は重視される。しか し、普段使っていても資格となると、とっつきにくく、手が出せないという人が多い。ま た、大学でも3級の対策授業は開講されているが、2級については、申し込み制の対策講 座及び勉強会が行われているだけであり、直前になって慌てている人を多数見かける。実 際私も受験したが戸惑うことが多かった。このような人のために自分の経験を生かし、 WordとExcelを理解し、実際にやってみて身につけられる、実際の操作をパソコン上の ビデオ画面で完全に再現した学習用のソフトを作成しようと考えた。

2 ワープロ検定とは
 ワープロが誕生し、急激に普及するにつれ、ビジネスの分野において「ワープロを使い こなすことができる人材」を要求する社会的な声が高まった。そこで、ワープロの技能を 公的に認定し、社会全般のワープロ技能の向上を削旨す目的で昭和60年に誕生したのが、 日本商工会議所が主催する日本語文書処理技能(ワープロ技能)検定試験である。この検 定試験は、いかに効率よく、きれいに文書を作成することができるかについての全般的な 知識と技能が試され、難易度の高い順に1級から4級までの4ランクが設けられている。
 2級では、日常業務において文書処理に関する通常的な実務知識と応用技能が求められ る。年間で四万人前後の受験者があるが、合格率は2割前後で、困難な情報処理技術試験 の1つと言える。また本学科では、Microsoft社のWord95とExcel95を使用して受験 するようになっている。

3 作成ソフトの概要
 ワープロ検定2級を取得するにあたり、習得不可欠な技能がまんべんなく盛り込まれて いる練習問題を解説することにより、基本的な操作から応用力までを身につけられるよう に工夫した。問題は、「ワープロ検定合格水準 ビジネス文書問題1・2級」(参考文献参 照)の中から、問題の難易度が平均的で、加えてあまり使い慣れないExcelの問題が多く 出題されている問題を選択し、問題に少し手を加えることでより多くの技能を学べるよう にした。
 自分が実際に問題を解き、パソコン上でのアプリケーションの動きなどをビデオで録画 するように記録・再生することができるスクリーンカムを使うことによって、視覚的に理 解しやすいものを目指す。