LadyBlue

           【後編】



 弱りましたね・・とフォックスが苦笑いを浮かべながら溜息をつく。

 新一は不機嫌なまま、さっさと自分の部屋へ戻っていった。

 後に残ったのは、姫君の怒りを買った3人の騎士(ナイト)たち。

 そのうち一人は直接姫の激怒を買ったために撃沈。

「もしかして、前の時もああだったのか?」

 初めて新一の怒りを目のあたりにしたジョシュアが尋ねると、二人はハハ・・と乾いた笑いを浮かべた。

「・・・・・・・・」

 確かに初めて港で出会った時、機嫌がいいとは言えなかったが。

 何があったのか、泳いで帰るとまで言われて慌てる彼等の姿もジョシュアは見ている。

「根っから男の子だもんなあ」

 女装なんか死んでもヤダってタイプ。

「それでよく、あの時承知させたもんだな」

「あん時は、フォックスが条件だして渋々に・・さ」

「条件?」

「オレも一緒に女装するってこと」

「ですが、それでも自分とは重みが違うと言われましたがね」

 ああ成る程、とジョシュアは納得。

 確かに変装し慣れているキッドと同じには考えられまい。

「ああ〜どうしよう〜〜」

 快斗は頭を抱えてテーブルに突っ伏した。

「時間がありませんからね。あなたが説得するしかないでしょう」

「オレ〜?ああなったら聞くわけねえじゃん!フォックスがいってくれよ。おまえの言うことなら新一も聞いてくれるって!」

「言い出したのはあなたですよ、マジック。自分で説得できないなら、始めからそんな計画は口にしないことです」

「・・・・・」

 子供のように瞳を見開いてフォックスを見つめていた快斗は、ハ・・と小さく息を吐くと腰を上げリビングを出ていった。

 重い足取りで二階へ上がる快斗を見送ったフォックスは、クスリと笑って残っていた紅茶を飲み干した。

「まんざら甘やかしてるわけでもないんだな」

 ジョシュアの言葉にフォックスは、フッと笑う。

「甘やかしていいなら、逃げだしたくなるほど甘やかしたいと思ってますよ。なにしろ彼等は、あの年齢では考えられないくらいの過酷な状況の中にその身を置いているのですからね」

 確かに、あの二人に課せられた運命は非情なほど過酷だ。

 自分の身の上も普通ではあり得ないほど異常なものだったが、あの二人の状況は特殊なだけに未来(先)の予測がつかない。

「だからこそ、わたしは彼等のそばにいて守りたいと思ったのです」

 そう言って微笑むフォックスに、ジョシュアもああ、と頷いた。

「俺も、あの二人を傷つけたくない」

 三雲礼司に選ばれた、守護の宝石“貴婦人の赤”であるからではない。

 あの二人が好きだから守りたいのだとジョシュアは思う。

 

 

 

 

 

 

 二階の新一の部屋は明かりがついてなくて、シン・・と静まり返っていた。

 そっとドアを開けて中を見ると、新一はもうベッドに入っていた。

 説得しようにも、相手が眠ってたんじゃどうしようないじゃん・・と快斗は溜息をつく。

 といって、そのまま戻るのもなんだからと、快斗はそっとベッドに歩み寄り眠っている新一の顔を覗き込もうとした。

 と、いきなり背を向けていた新一の手が伸びたかと思うと後頭部を掴まれ、そのまま引き寄せられてベッドの上にひっくり返された。

 ゲッと思わず声を上げた快斗は、自分を抑え込んで上から見下ろしている新一の顔に瞳を丸くした。

「あ・・あれ?眠ってたんじゃなかったの、新一?」

 突然のこの体勢に、快斗の声もこわばる。

 まだ、怒ってんのかなあ・・・・

「快斗」

「うん?」

「約束しろ。この先、オレに隠れて危ねぇことはしねえって。何かやる時は、必ずオレに言え。

 勝手にケガなんかするな。いくら治りが早いといっても、不死身じゃねえんだぞ」

「・・・・・・・・」

 それって、オレも言いたいことだけどね、と快斗は思う。

 とにかく、事件となれば後先考えずにすっ飛んでいくのが新一なのだ。

 おかげで、どれだけ走り回されることか。

 だがまあ、怪我する回数は確かにオレの方が多いけどね・・と快斗。

「約束してもいいけどさ。でもオレ泥棒だから」

 嘘ついちゃうよ?

「わかってる・・・・それでも、約束しろ・・・・」

 言って新一は、パタッと快斗の胸に頭を落とした。。

「おまえのくだらねえ作戦につきあってやるから」

 くだらないってねえ、新ちゃん・・・・

「十分考えての作戦なんだけどな?」

「オメーの趣味だろが。くだらねえよ」

「〜〜〜〜(ハイハイ。そう思ってるわけね)」

 ・・・ま、いいけど。

「わかった。約束する」

「・・・・・・」

 けど、信じないんだろうなあ。

「絶対はないけど、努力はする」

 それでいい?と快斗が聞くと、新一は彼の胸に伏せていた顔を上げた。

 鏡を見ているようにそっくりな顔なのに、愛しいと新一の顔を見て思う。

 ツインと呼ばれようと、自分たちは別個の個性を持った二人の人間なのだ。

 それでいい、と答える新一に快斗は微笑むと、自分の顔のそばにある白い指にキスをした。それは誓いの印。

 そうして。

 二人の少年は、そのまま一つのベッドで温もりを感じ合うようにして眠った。

 

 

 

 

 

 来日したインターポールとの会見の場は海辺の山荘に決まった。

 最初は都会のど真ん中のホテルの一室を指定してきたのだが、快斗のインターポールってのはバカか?の一言で却下。

 彼等にしてみれば、セキュリティーがきっちりしているホテルの方が無難だとの考えだったのだろうが、誰に見られるかもわからない人の多い場所に出向くなど、新一が絶対に承知するわけはなかった。

 まあ、そんな事情など向こうは知らないことだが。

「来たようだな」

 二階の窓からレースのカーテンごしに外を眺めていた快斗が口笛を吹く。

「ひぃふぅみぃ・・・と。三人ね」

 快斗は車から降りてきた男たちの数を確認し肩をすくめた。

 今の所、会見の邪魔をする者の気配はない。

 だが、油断は禁物だ。

 極秘の来日とはいっても、情報が漏れていないとは限らないからだ。

 組織が大きければ大きいほど情報は漏れやすく、裏切り者や二重スパイの危険性もある。

「一人は車のそばで見張りに立つみたいだな」

 ま、セオリー通りか。

 戦争始めるわけじゃないしね。

「んじゃま、作戦通りに」

 頼むから、キレないでね新ちゃんv

「うるせえな。何度も言われなくたって、わかってる」

 不機嫌な声が暗い部屋の中に響く。

 快斗はクスリと笑うと、開いた窓から夜の闇の中へと身を沈ませていった。

 階下で彼等を待ち構えていたのはジョシュアだった。

 呼び鈴の音でドアを開けた彼の前に立っていたのは、背の高い二人の男。

 一人はオールバックの黒髪に黒い瞳の20代後半の男だった。

 銀縁眼鏡をかけ、引き締まった知的な印象は警官というよりは検事か外科医といった風貌である。

 もう一人も長身だが、こちらは20代前半・・・ジョシュアに近い年齢の若い男で、栗色の巻き毛に鳶色の目をしていた。

 ただし、こちらは何か武道でもやっているのか、アクションスターのような印象だ。

『時間通りですね』

『当然だ。待たせるなどという不作法をこの私がする筈がないだろう』

 ジョシュアは相変わらずの兄、アラン・皓・ベルモンドに苦笑し、次に隣にいる男に話しかけた。

『久しぶりだね、ジャン』

『ええ。先生もお元気そうで』

 ジョシュアにジャンと呼ばれた青年は、そう言って嬉しそうに笑った。

 実は、一時ジョシュアはパリの空手道場で教えていたことがあり、ジャンはその時の教え子だったのだ。

『それで・・・間違いなくミステリアスブルーなんだろうな?圭』

 ミステリアスブルーが日本にいるという情報に彼は、丁度日本にいた弟の圭に調査を頼んだのだが、あっさり見つけたという連絡が入り、実の所半信半疑であった。

 いつの頃からか流れ始めた噂に、多くの闇の組織がやっきになって探し続けているという“ミステリアスブルー”

 国籍も性別も年齢も、いっさいわからない謎の人物だ。

 最初は、それが人間であることさえわかっていなかったのだ。

 まるで夢物語のような“永遠”を得ることができるという謎を解く鍵を持った人物・・・・

『ご自分の目で確かめたらどうです?』

 二階にいますよ、とジョシュアは右手の親指で背後の階段を指した。

『・・・・・・・・・・・』

 皓は、わかったと短く答えると、ジャンを連れて階段を上っていった。

『警部、私はまだよくわからないのですが、ミステリアスブルーというのはなんなのです?』

『私にもわからん。いまだ噂の段階であるし、いったいどれが真実なのかもはっきりしていないからな。とにかく、ミステリアスブルーとは、謎を解く鍵を持った人間のことで、この人物を手に入れなければ“永遠”は手に入らないということらしい』

『“永遠”というのは、不老不死のことでしょうか?』

『さあな』

『それじゃ、ミステリアスブルーだというのは、どうやったらわかるんです?』

 ミステリアスブルーは・・・と皓は言いかけてつと目を細めた。

『噂では、月の光を受けるとその者の瞳は青く光るという』

 嘘か本当か、皓はそう答えると教えられた部屋のドアをノックした。

 しかし、返事は返らない。

 ドアノブは回るので、彼は部屋のドアを開けた。

 部屋の中は明かりがついてなくて、その夜の月の光だけが入ってきていた。

 目的の人物は窓際に背を向けて立っていた。

(女性・・・?)

 青いドレスに、背に流れる黒髪は紛れもなく女性だ。

 まさか、ミステリアスブルーが女性?

 彼女は、ドアを開けて入ってきた二人の方を振り向いた。

 と、彼女の瞳が、ガラス戸から入る月の光によって蒼く光った。

 神秘的なその輝き。

 白く整った美しいその顔も、蒼く光るその双眸も、まるで生きた人間とは思えない、まるで夢か幻のような姿に、二人の警官は瞬時に声を失う。

(ミステリアスブルーだ・・・・)

 疑いの余地などない。

 どう見ても、あれがトリックか何かだとは思えなかった。

 しかも、まだ少女だ・・・

 東洋人は若く見られがちだが、それでも20才にはなっていまい。

 17か8というところか。

 こんな少女が、永遠を求める世界中の闇の組織に狙われているのか。

 いや、もはや狙っているのは組織の人間だけではないだろう。

「あなたがミステリアスブルーなのですか」

 少女は、ふっと神秘の蒼を伏せる。

「その呼ばれ方はわたしには好ましいものではありません」

 少女は落ち着いたアルトの声で話した。

「それはどうも申し訳ありません。我々はインターポールから派遣された者です。わたしはベルモンド警部、そして部下のオルランス刑事です」

 皓は流暢な日本語で少女に話しかけた。

 彼等が選ばれて派遣されたのは、日本語がわかるからだった。

 皓の祖父は日本人で、彼はずっと祖父に育てられたようなものなので日本語は日本人と殆ど変わらずに話せる。

 ジャンは彼に比べて訛りは残るが、十代の頃日本にホームステイしていた時に日本語を覚え日常会話ならできる。

「我々は、あなたを保護しにまいりました」

「保護?インターポールに守ってもらわなければならない程、わたしの身は危険だと?」

「率直に言って、その通りです。心当たりはおありでしょう?」

 この瞳のことですね、と少女はふっと苦笑を漏らす。

「この瞳に永遠を得る謎を解くキーワードが隠されている・・・そう思いこんでいる人達が大勢いるとか。バカげたことですけど」

「バカげたことでも、あなたを狙う者たちがいるのは事実です。どうか我々と一緒に来て頂けませんか」

「わたし一人で?」

「いえ。あなたのご家族も一緒に保護します」

『それはムリというものですね』

「・・・・・・!」

 彼等以外いる筈のない部屋で、突然会話に割り込んできたその声に皓とジャンはハッとなった。

 後ろのドアは閉じている。

 そして、少女の後ろのガラス戸も開いた様子はない。

 では?と彼等が顔を向けた窓のレースのカーテンが急に強い風に煽られ、どこから飛んできたのか白い花びらが部屋の中を舞った。

 一瞬それに目を奪われた彼等が次に窓の方を見ると、そこには純白の紳士が立っていた。

 純白のスーツに純白のシルクハット、白手袋をした手を優雅に胸の前に当て、その謎の侵入者は驚く二人の警官に向けて軽く頭を下げた。

『これは、インターポールの方々。お初にお目にかかります。私は“白の魔術師”と申します」

 白の魔術師?

 唐突に姿を現した人物にも驚くが、その奇抜な衣装と、それ以上に気配を感じさせない異常さに彼等は驚愕した。

 どんな犯罪者に対しても冷静さを失わない、氷の男とまで言われている皓も、これには表情を動かさざるおえなかった。

 確かにそこに存在しているのに、まるで幻であるかのように気配が感じられないのだ。

 どんなささいな気配でもすぐに感じ取り対応できる訓練を積んでいる彼等には、それは信じられないような失態であった。

 声を聞かなければ、同じ部屋の中にいるのに全く気付かないでいたかもしれないのだ。

「おまえは、1412号!」

 険しい顔で叫ぶジャンに、キッドは小首を傾げてクスリと笑った。

『確かにそれは、あなた方インターポールがつけた私の国際犯罪者番号ですが、この場で呼ばれる名としてはいささか無粋な気がしますね』

 キッドは綺麗なフランス語を話した。

 窓を背にしているために、その顔はハッキリ確かめられない。

 だが、訛りのない流暢なフランス語を聞くと、かの怪盗がフランス人だというのは本当なのかもしれないと思えた。

 しかし、そう断定するのは危険だという感もある。

『では、怪盗キッド。何故、おまえがここにいる?』

 皓の問いに、キッドはフッと口端を引き上げた。

『そんなことよりも、あなた方はレディブルーを守ると言いながら、この私の侵入をあっさり許している。そのことの方が重大ではありませんか?』

 彼等はキッドの言葉に眉をしかめた。

 確かに気が付かなかったのであるから一言もない。

『あなた方にはレディブルーは守れませんよ』

 キッドはそう言うとスッと右手を肩の高さまで上げた。

 と、下に向けていたキッドの手からポトリと何かが落ちる。

 それは床に触れた途端、真っ白な閃光を放った。

 さすがに彼等は、すぐに目を覆ってまともに閃光をくらうことはなかったが、しかし目を離したその僅かな時間にキッドは少女を連れて姿を消した。

 光が消えた部屋には、キッドの姿も少女の姿もなく。

「しまった!」

 開けはなっている窓に飛びついた皓の目に、飛び去る白いハンググライダーが映った。

 下を見ると、見張り役として残っていた部下の姿が見えない。

 皓は彼には珍しく悔しげに舌打ちすると、部屋を出て階段を駆け下りた。

圭!

 皓は階下にいたジョシュアを呼んだ。

 めったにない兄の動揺した声に彼は苦笑いを浮かべる。

 やはり、エリートでやり手の彼でも、あの怪盗には勝てなかったか。

「どうしたんです?」

 のんびりと尋ねるジョシュアの顔を見た皓は、訝しげに眉根を寄せた。

 まさか・・・・

「ミステリアスブルーがさらわれたんですよ!」

 ジャンが慌てた口調で答えると、ジョシュアはゆっくり首を振った。

「違います。彼は連れ戻したんですよ。やはり、他人にミステリアスブルーをまかせる気はなかったようですね」

「どういうことだ、圭?」

「彼は“白の魔術師”です」

 白の魔術師・・・・そういえば、そう名乗っていたな、あの怪盗は。

「“白の魔術師”はミステリアスブルーを守る者です」

「でもあいつは怪盗ですよ!」

「彼の行動全ては、ミステリアスブルーを守るためにある。今回、インターポールがミステリアスブルーの保護に乗り出したことを彼はいち早く知り、私にコンタクトをとってきたのです」

「おまえが探し出したわけではなかったのか」

「どんな情報網にもかからなかったミステリアスブルーの行方を、来日したばかりの、それもあなたから話を聞いたばかりの私が見つけ出せるわけないでしょう」

「・・・・・・・・」

「ミステリアスブルーを守る“白の魔術師”は、インターポールが敵となる存在かどうかを確かめるために今回の会談を設定したんですよ」

 どうやら、敵とみなしはしなかったものの、その力を頼ろうとまでは思わなかったようですが。

 ジョシュアがそう言うと、皓の眼鏡の奥の目が光った。

「我々をハメたというわけか、圭」

 冷たく睨まれたジョシュアは肩をすくめる。

「私は、ミステリアスブルーに会いたいというあなたの希望に沿ったまでで、ハメるつもりなどありませんでしたよ?」

「・・・・・・・・」

 わかった、と皓は低い声で答える。

「だが、我々の使命は彼女を守ることにある。今回のことは報告しても構わないのだな」

「どうぞ。私はただの仲介人なので、あなたの行動に対してもキッドの行動に対しても何も言うことはありませんよ」

 皓はそれを聞くと、それ以上問いつめることはせずに山荘を出ていった。

 すぐに彼等が乗ってきた車の所まで走っていったジャンは、後部座席で意識を無くしている仲間を発見した。

「大丈夫です。怪我はしていません」

 そうか、と答えた皓は見送りに出てきたジョシュアを振り返り、しかし、やはり何も言うことなく車に乗り込みその場を離れていった。

 やれやれ・・とジョシュアは大きく息を吐き出した。

「近い内に呼び出しくらうな」

「久々に兄弟二人、のんびりと食事でもしたらどうです?」

 純白の衣装を身につけた白の魔術師が、いつのまにかジョシュアのそばに立ってニヤニヤ笑っていた。

 他人事だと思って、とジョシュアは渋い顔になる。

 あの兄は結構怖いのだ。

「結局他人事だも〜んv」

 快斗の口調でキッドはクスクスとイタズラっ子のように笑った。

 こういう奴だとジョシュアは嘆息する。

「ミスティは?」

 中!とキッドは前を向いたまま、くいっと背後の山荘を指さした。

「もう一秒だってスカートをはいていたくないってさ。せっかく似合ってるのにもったいねえよな。このオレが気合い入れて美人にしたのにさ」

 2時間もかけたんだぜ、とキッドはグチる。

「・・・・これで良かったのか」

「ああ。とりあえずこれで、隠れ蓑となる“レディブルー”という人物が生まれたってわけさ」

 これから面白くなるぜv

「・・・・・・・・・・・・・・」

 キッドはニッと笑うと純白のマントを翻して山荘の中へ入り、続いてジョシュアも中へ入ると静かにドアを閉めた。

 

 

 そうして、次の幕がゆっくりと上がっていく・・・・・・・

 

                                         End

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