もんどさんのお正月 2001.1.1




明けましておめでとうさん。
早いもので、またお正月が来おったわい。
一年の計は元旦にあり、というが、今年こそは!ということを
考えたりするのかいな・・・はなのやつは。
子どもの頃は、元旦になると机の前に座って、勉強しおった。
今日勉強すると、一年中勉強する気になるんだって・・(^0^)と
うれしそうに言っておったが、
はな、そいつはちょっとちゃうと思うで・・・、と言っても
わからんようやった。
しゃあないやっちゃ。なんでも勝手に自分のええように解釈しよる。

それにしても、お正月らしいことを年々せんようになるなあ。
門松なんかもうどこにも立っとらん。
元旦の朝は、家族全員が揃って、お屠蘇とお雑煮で
「おめでとうさん」と言う、ということもせん家が増えてるらしい。
わしの家では、必ずそれはやったし、今でもやっとる!
その前の晩に夜更かししても、元旦のお祝いのときは
必ず全員すわらんといかん。
・・・が、まあ、考えてみると、わしが子どもの頃の雑煮には
いつもわしの分にだけ、「カシラ芋」というのが入っててな・・
大きな芋がごろん・・と入っておって、わしはそれがかなわんかったなあ・・;
キライやったんや・・しかし、死んだオフクロが「長男の食べるモノ!」と言って
どうしても入れおった・・・
今はまあ・・あれがなくなったのだけは、昔とちごうて良くなったな^^;

おせち料理というものを作らない家もあるらしい。
大してうまいものでもないんで、
子供も嫌いやし、ということらしいが、それは違う!
ちゃんと作ったらうまいもんは、うまいんや。
そういえば、昔、年末の暇つぶしに雑誌を見ておったら
おせち料理の特集、というのがあって、
それを見てたら、わしでも作れそうやったから作ってやった年が
あったな。
本に書いてあるとおりの材料を和子に買うてこい、と
書いてやったのに、
「おとうさん、料亭じゃあるまいし、そんなもん、普通に売ってない」と
言われて、思い通りの材料は揃わんかったが・・・。
気を取り直して、いちばんだしを取り、材料を切り、
分量もきっちり計って、「うまいおせち」作りに取りかかったんや!
わしが台所に立つと、
和子も、それからまだあの時分はわしの母親も元気やったから、
二人して、わしの手元にじっと見とれておったわい。
わははは、どんなもんや。
ちゃんと、本に書いてあるとおりしたら、わしに不可能はない!
うまいおせちが作れたもんや!

しかし、人間70年以上やってると、正月も70回以上迎えたということか・・。
そう考えたら、なかなか趣深いものがあるな。
ああ・・・なんや、お屠蘇がきいてきたぞ・・・。
はなのやつから、「おめでとうさん」の電話がかかって来んな・・。
かかってきたら、「はい、おめでとうさん」と言わないといかんのに・・。
あん?なに??メールで「おめでとう」を言うてきた?
また、あいつは、パソコンか!!正月くらい、ちゃんと挨拶してこんか!
全く和子と二人で、おもちゃにしとる!
どれ・・・今年はわしも、はなに「メール」とやらを書けるように練習するか・・。
なに、あんなもん、本読んで練習したらちょいちょいや・・・。
ふぁ〜あ・・・・ま・・・一眠りしてからやな・・。


その頃、はなは、もんどさんちに「おめでとメール」もしたし、と
さんちゃん相手に、お屠蘇代わりのお酒をいただいておりました・・・。
「そういえば、昔、おとうさんがおせち作るって言ったことがあってねえ・・
もう、好き勝手なこと言うから、大変やったんよね^^;」と、
もんどさんのことをまたまたネタにしながら・・・。



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