XML に保存

Text Editor の設定情報を XML に Save, Load します。

XML に保存

Text Editor で設定したフォントの情報を XML に保存して、次回起動されたときに再現します。
XML の基本は XML Save＆Load を参照して下さい。
空のプロジェクトから構築した場合は結構面倒なのですが、プロジェクトを自動生成した場合は簡単です。

前回定義したグローバル領域です。

    public partial class Form1 : Form
    {
        string txtfile;         //ファイル名
        string txtcode= string.Empty;   //TEXTコード
        Font font;
        public string XML_File = @"C:\tmp\texteditor.xml";
        StreamReader  reader;
        StreamWriter  writer;

Form の Constructor から XML_Load(); を呼び出して font を設定します。
InitializeComponent() の後で TextBox に font を設定します。
public Form1() { XML_Load(); InitializeComponent(); this.textBox1.Font = font; }

XML_Load() メソッドで XML からフォント情報を入力して設定します。
XML が存在しないとき(最初の起動時など)は ["ＭＳ明朝", 12] を規定値として設定します。
Text Editor では、文字のピッチを揃える方が普通です。
フォントの種類は問いませんが、先頭に P が付かないフォントを設定して下さい。

    // XML が存在するとき font にロードする。
    private void XML_Load()
    {
        if (File.Exists(XML_File))  //ファイルの有無をチェック
        {
            System.Xml.Serialization.XmlSerializer serializer =
                new System.Xml.Serialization.XmlSerializer(typeof(XmlClass));
            System.IO.FileStream fs = new System.IO.FileStream(XML_File, System.IO.FileMode.Open);
            XmlClass obj = (XmlClass)serializer.Deserialize(fs);
            fs.Close();
            int point = (int)obj.point;
            font = new Font(obj.name, point);
        }
        else font = new Font("ＭＳ 明朝", 12);
    }

アプリケーションの終了時にフォントの情報を XML ファイルに記録します。
Form のデザインから Form を選択して、FormClosed に "Form_Closed" とタイプして下さい。
イベントハンドラ Form_Closed() のソースコードです。

    private void Form_Closed(object sender, FormClosedEventArgs e)
    {
        XmlClass obj = new XmlClass();
        obj.name = font.Name;
        obj.point = font.SizeInPoints;
        System.Xml.Serialization.XmlSerializer serializer =
            new System.Xml.Serialization.XmlSerializer(typeof(XmlClass));
        System.IO.FileStream fs = new System.IO.FileStream(XML_File, System.IO.FileMode.Create);
        serializer.Serialize(fs, obj);
    }

XML ファイルに記録するデータを定義する構造体(クラス)です。

    // XMLファイルに保存するオブジェクトのための構造体(クラス)
    public class XmlClass
    {
        public string name;
        public float  point;
    }

次回起動したときに、フォントが設定されることを確認して下さい。
これで一応 Text Editor が使えるようになりました。
しかし、Editor として必要な幾つかの課題が残っています。
- 検索/置き換えメニューをサポートする。
- 修正した TEXT を保存せずに終了しようとしたとき警告する。
- 既に存在するファイルに上書しようとしたとき警告する。
- ツールチップをサポートする。
- 機能キーを使って操作性を向上する。
- 検索文字列やキーワードに色を設定する。
- その他、機能の高い Text Editor を参考にして下さい。

【ＮＯＴＥ】

空のプロジェクトから構築した場合は、ちょっと面倒な操作が必要です。
XML を使って Save, Load するときは using を定義して下さい。

using System.Xml.Serialization;     // System.Xml.dll を追加

さらに System.Xml.dll をプロジェクトに組み込んで下さい。

ソリューション・エクスプローラーで [参照設定] を右クリックする。
[参照の追加] を選択する。
[アセンブリ][フレームワーク]から一覧を表示する。
System.Xml をチェックして OK ボタンをクリックする。

Windows や Visual Studio の Version により、多少の違いがあります。
今回は [Windows8.1 評価版] [Microsoft Visual Studio Professional 2013 Preview - 日本語] の環境で開発しました。

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