TEXT の暗号化

C# で TEXT(string) を暗号化して UTF-8 で書き出します。

プログラムの説明

Text Data を乱数を使って、暗号化するプログラムです。
暗号化された Text File が "C:\TMP\encode.txt" の名前で書き出されます。
30 ～ FF のコードを乱数で置き換えるだけなので、テキストエディタなどで開くことが出来ます。
一見しただけでは判読出来なくなるのですが、簡単な暗号化なので保証の限りではありません。
あなたも解読に挑戦してみて下さい。 (^_^;)
乱数を使う暗号化では、乱数の発生方法が重要なファクターになるので、自前の乱数を発生する関数を作成しました。
5041 や 13 は、擬似乱数を発生させるための値です。
// 乱数を発生する public static uint random(uint n) { return (n * 5041 + 13); }

Shuffle() は 30 ～ FF の変換テーブルを混ぜ合わせる関数です。
パラメータで渡された val をキーにして、m_et[] にシャッフルして格納します。
val の値によって m_et[] の値が決まり、val はパスワードを使って設定します。

    // 30(48)～ FF(255)の変換テーブルを作成
    public static void shuffle(uint val)
    {
        uint i, j;
        for (i=0; i<208; i++) m_et[i] = 0;
        for (i=0, j=val; i<208; i++)
        {
            for(j=random(j)%208; m_et[j]!=0; j=(j+1)%208) ;
            m_et[j] = (byte)(i+48);
        }
    }

暗号化する encode() 関数です。
キャラクター配列で渡された文字列を暗号化します。
char chr を byte* byt でポイントして e_cvt() 関数を呼び出します。
e_cvt() では 48 以上のコードを m_et[] テーブルを参照して置き換えます。
C# では char は２バイトで構成されます。

    // Encode
    public static void encode(char[] msg)
    {
        char    chr;
        byte*   byt;

        byt = (byte*)&chr;
        for(int i=0; i<msg.GetLength(0); i++)
        {   chr = msg[i];
            e_cvt(byt);
            msg[i] = chr;
        }
    }

    // byte 変換
    public static void e_cvt(byte* pt)
    {
        for (int i=0; i<sizeof(char); i++)
        {
            if (*(pt+i)>=48)    *(pt+i) = m_et[*(pt+i)-48];
        }
    }

Main() 関数では、ポインターを使うので unsafe を設定して下さい。
unsafe の設定は Pointer を使うを参照して下さい。
m_str はテストのために仮に設定した文字列です。
string に対して byte* は使えないようなので char[] に変換して encode() に渡します。
Encode された TEXT を "C:\TMP\encode.txt" に書き出しているので確認して下さい。

using System;
using System.IO;    // for File, StreamReader
using System.Text;  // for Encoding

unsafe class console
{
    static string m_str=
    "0189abcxyzABCXYZ!#$%&'()=~|`{+*}<>?_\n０１ａｂＡＢあいアイ\n日月火水木金土小吉女房沢口康子声捜査官智代美";
    static byte[] m_et = new byte[208];

    public static void Main()
    {
        StreamWriter writer;
        uint   val = 123;
        shuffle(val);
        char[] msg = m_str.ToCharArray();
        Console.WriteLine(msg);
        encode(msg);
        Console.WriteLine(msg);

        string str = new string(msg);
        writer = new StreamWriter("C:\\TMP\\encode.txt", false, Encoding.UTF8);
        writer.Write(str);
        writer.Close();
        Console.ReadLine();
    }

[Next Chapter ↓] TEXT の複合化

超初心者のプログラム入門(C# Frame Work)

※・