Command Line から DirectX を実行

前田稔(Maeda Minoru)の超初心者のプログラム入門

プログラム環境の設定

1. BAT FILE を使って Command Line から DirectX の Program をコンパイルします。 (●^o^●)
   MS-DOS の時代にコマンド形式でコンパイルした経験がある方は、それと同じ要領です。 (^_^;)
   
2. DX.BAT は、マシンの環境に依存するところがあるので注意が必要です。
   特に Version が変わると修正する必要があるかも知れません。
   2011/9/22 Windwos7 & Visual Studio .NET2005 & DirectX November2008 の環境でテストします。
   最初に DirectX のプログラムを格納する専用のフォルダーを作成します。
   私は C:\Data\C#\DirectX\ のフォルダーを作成しました。
   
3. コンパイルを行う BAT ファイル(DX.BAT)を作成して、C:\Data\C#\DirectX\ に格納します。
   BAT ファイルの中で設定する環境変数です。
   
   • PATH にはコンパイラや DLL が格納されているパスを設定します。
     
   • LIB には Visual Studio や DirectX のライブラリが置かれているパスを設定します。
     
   • INCLUDE には Visual Studio や DirectX のヘッダが置かれているパスを設定します。
     
   • これ以外に DirectX の DLL が置かれているパスを設定するのですが、これが曲者です。
     REF 環境変数を使って /r: スイッチで一件ずつ設定します。
     実際のコーディングは、この後の DX.BAT のソースを参照して下さい。
     
4. DirectX の DLL は半年毎にバージョンアップが繰り返されているようで、良く似た名前のフォルダーが並んでいます。
   (C:\Windows\Microsoft.NET\DirectX for Managed Code\ のフォルダーを参照)
   どの DLL を使うかは、フォルダーの中身を調べて好みで選んで下さい。 ０(^_^)０
   念のために申し添えますが、私のマシンでは下記の DX.BAT で順調に動いています。 ＼(^o^)／
   動かないときは、まずこれから調べてください。 (^_^;)
   TMP は C:\Windows\Temp\ を使うので、フォルダーを確認して下さい。
   /platform:x86 は 32bit のコードを指示するスイッチです。
   DirectX November2008 の DLL は 32bit で作成されています。
   BAT ファイルの全ソースをページの後部に掲載しています。
   
5. Direct Draw でウインドウを表示 を参照して DRForm.cs を DX.BAT ファイルと同じフォルダー(C:\Data\C#\DirectX) に格納して下さい。
   
6. DRForm.cs をコンパイルして、テスト実行する手順は次のようになります。
   
   1. Command Prompt を起動します。
      
   2. ソースプログラムのフォルダーに移動します。
      Command Mode では大文字／小文字の区別はありません。
      

      C:\Users\maeda>cd C:\DATA\C#\DIRECTX

   3. DX.BAT を使って DRForm.cs をコンパイルします。
      ファイル名の最初の文字をタイプして Tab キーを押すとファイル名が補完されます。
      

      C:\DATA\C#\DIRECTX>DX.BAT DRForm.cs

   4. エラーが無ければコンパイルされて DRForm.exe が作成されます。
      DRForm.exe を実行します。
      

      C:\DATA\C#\DIRECTX>DRForm.exe

      空のウインドウが表示されたら完成です。
      
7. DX.BAT です。
   パス(C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 8\ など)があなたの環境に合っているか確認して下さい。
   

   REM C# DirectX[DX.BAT ソース.CS] ECHO OFF PATH=C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 8\Common7\IDE;C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 8\VC\BIN;C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 8\SDK\v2.0\bin;C:\Windows\Microsoft.NET\Framework\v2.0.50727; SET LIB=C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 8\VC\ATLMFC\LIB;C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 8\VC\LIB;C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 8\VC\PlatformSDK\lib;C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 8\SDK\v2.0\lib;C:\Program Files (x86)\Microsoft DirectX SDK (November 2008)\Lib\x86 SET INCLUDE=C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 8\VC\ATLMFC\INCLUDE;C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 8\VC\INCLUDE;C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 8\VC\PlatformSDK\include;C:\Program Files (x86)\MicrosoftVisual Studio 8\SDK\v2.0\include;C:\Program Files (x86)\Microsoft DirectX SDK (November 2008)\Include set REF= set REF=%REF% "/r:C:\Windows\Microsoft.NET\DirectX for Managed Code\1.0.2902.0\Microsoft.DirectX.dll" set REF=%REF% "/r:C:\Windows\Microsoft.NET\DirectX for Managed Code\1.0.2902.0\Microsoft.DirectX.DirectDraw.dll" set REF=%REF% "/r:C:\Windows\Microsoft.NET\DirectX for Managed Code\1.0.2902.0\Microsoft.DirectX.Direct3D.dll" set REF=%REF% "/r:C:\Windows\Microsoft.NET\DirectX for Managed Code\1.0.2902.0\Microsoft.DirectX.Direct3DX.dll" SET TMP=C:\Windows\Temp\ CSC /platform:x86 %REF% %1 > %%ERR IF ERRORLEVEL 0 GOTO FIN ECHO ★コンパイル・エラーがあります。★ :FIN TYPE %%ERR

8. Command Line から Console Mode のプログラムをコンパイルする方法は CLIで操作 を参照して下さい。
   Ｃ＃で作成した Console Mode や Windwos Mode のプログラムを DX.BAT でコンパイルすることも出来ます。
   C/C++ でも DX.BAT を使ってコンパイルする方法を説明しています。
   「プログラム入門(C/C++)」から C/C++ の環境で DirectX をコンパイルする を参照して下さい。
   

超初心者のプログラム入門(C# Frame Work)