Delegate の基礎

C# のデリゲート(delegate デレゲート?)の基礎です。

プログラムの作成

デリゲート(delegate: 代表、委譲、委託)とは、オブジェクト指向に合わせたメソッドを参照するための型です。
delegate に呼び出したいメソッドを格納しておいて、これを通じてメソッドを呼び出します。
Ｃ言語で言うと「関数ポインタ」のように、呼び出すメソッドを取り扱う機能です。
Ｃ言語のプログラムは関数名をパラメータで渡すを参照して下さい。
delegate を最も良く使うのは event の時でしょうか。
event のプログラムは event の基礎を参照して下さい。

まず最初にプログラムを作成して動かしてみて下さい。
デリゲートのサンプルプログラム(Console.cs)の全ソースコードです。
プロジェクトの作成方法は Hello Ｃ＃を参照して下さい。

/**********************************************/
/*★ Delegate のテストプログラム    前田 稔 ★*/
/**********************************************/
using System;

namespace ConsoleApp
{
    delegate int TestDelegate( int x, int y );
    class Class2
    {
        public int method( int x, int y )
        {
            return x*y;
        }
    }
    class Class1
    {
        static void Main()
        {
            Class2 class2 = new Class2();
            TestDelegate testdelegate = new TestDelegate( class2.method );
            int result = testdelegate( 3, 4 );
            Console.WriteLine( result );
            Console.ReadLine();
        }
    }
}

プログラムの説明

デリゲート(delegate)を用いて、メソッドの形式(タイプと引数)を定義します。
今回呼び出すメソッドは int 型で、二個の int 型の引数を受け取ります。

delegate int TestDelegate( int x, int y );

デリゲートから呼び出されるメソッドを class Class2 の method() として定義します。

    class Class2
    {
        public int method( int x, int y )
        {
            return x*y;
        }
    }

デリゲートから呼び出される class Class2 を生成して class2 に格納します。

Class2 class2 = new Class2();
デリゲートにメソッド(method)を登録します。
登録するメソッドは、型と引数が一致していなければなりません。

TestDelegate testdelegate = new TestDelegate( class2.method );
C# 2.0 からは、デリゲートへの暗黙の変換が出来るようになりました。

TestDelegate testdelegate = class2.method;
デリゲートを通じてメソッドを呼び出します。

int result = testdelegate( 3, 4 );
C/C++ プログラムは「超初心者のプログラム入門(C/C++)/Delegate の基礎」を参照して下さい。
Delegate の基礎

超初心者のプログラム入門(C# Frame Work)

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