template 関数で氏名を検索

前田稔の超初心者のプログラム入門

プログラムの説明

1. func() 関数に氏名構造体と成績構造体を渡して、氏名と成績を表示します。
   学籍番号と氏名の構造体(Name,Name2)と、学籍番号と成績の構造体(Mark,Mark2)を宣言します。
   class で定義していますが、実質的には構造体です。
   

   typedef class { public: int num; char name[24]; } Name; typedef class { public: int num; char addr[10]; char name[24]; } Name2; typedef class { public: int num; int ten1; int ten2; int ten3; } Mark; typedef class { public: int num; int ten4; int ten5; int ten1; int ten2; int ten3; } Mark2;

2. Name,Name2 と Mark,Mark2 を配列にして、初期値を設定します。
   

   Name name[] = { {1005, "愛知　大五郎"}, {1007, "大阪　雅美子"}, {1012, "神戸　佳奈子"}, {1028, "奈良　信一郎"}, {1032, "滋賀　真唯子"}, {999, "*"} }; Name2 name2[] = { {1005, "愛知県", "愛知　大五郎"}, {1007, "大阪府", "大阪　雅美子"}, {1012, "神戸市", "神戸　佳奈子"}, {1028, "奈良県", "奈良　信一郎"}, {1032, "滋賀県", "滋賀　真唯子"}, {9999, "＊＊＊", "*"} }; Mark mark[] = { {1005,20,30,40}, {1012,80,90,95}, {1007,96,92,87} }; Mark2 mark2[] = { {1028,50,60,70,80,90}, {1032,84,85,86,87,88}, {1007,96,95,94,93,92} };

3. template 関数 func() を呼び出す main() 関数です。
   一人分の Mark 構造体と、学籍番号と氏名の構造体を配列で定義した name[] を渡します。
   次に Mark2 構造体と、学籍番号と氏名の構造体を配列で定義した name2[] を渡します。
   

   int main() { for(int i=0; i<3; i++) Func(mark[i], name); cout << endl; for(int i=0; i<3; i++) Func(mark2[i], name2); return 0; }

4. mark と name[] を受け取って、成績表を表示する Func() 関数です。
   <class Type1, class Type2> で呼び出し側から渡された二種類の型を受け取ります。
   Type1 が mrk の型で、Type2 が nam[] の型です。
   mrk.num をキーにして、nam[] の氏名を検索します。
   見つけた氏名と成績を表示します。
   

   template void Func(Type1 mrk, Type2 nam[]) { int i; for(i=0; nam[i].num!=mrk.num && nam[i].num!=999; i++); cout << nam[i].name << " " << mrk.ten1 << " " << mrk.ten2 << " " << mrk.ten3 << endl; }

5. このプログラムを実行すると印字の結果はどうなるでしょう。
   template 関数に構造体を渡したときの扱われ方を確認して下さい。
   

超初心者のプログラム入門(C/C++)